ここ最近、批判的テーマばかり書いたが、少し前向きなテーマを綴ろう。
「会計基準の国際的共通化」については、もう何年も話題になってきたが、いよいよ本格的にIFRS(国際財務報告基準)の導入が動き出すようだ。
2011年に向けた国際会計基準対応のため、グローバルな事業展開や海外市場で資金調達を行っている国際企業にとって、IFRSによる財務諸表の作成は必要不可欠となることから、今までの会計システムの在り方が大きく見直されようとしている。
企業にとってこの動きは、単なる会計の話で「経理事務が大変になる」というレベルの話ではなく、ビジネスや業務プロセス、人事組織や社内システムなどもにまで波及する大きな話になりそうなのだ。
言い換えれば、企業内の内部統制・業務プロセス共通化・連結決算早期化といった全社レベルの経営課題が改善テーマとなることから、多くの企業はその具体的な対応準備に入っている。
グローバル企業で経理財務部門で仕事をされている現場の方からすれば、実際の実施時期時期が2010年3月期となれば、もうほとんど時間がないといっても過言ではないのだ。
会計基準の変更となれば、通常3,4年は掛かる大規模な改革が必要だ。
IT・コンサル業界も不況の真っ只中だが、ERPなどのIT活用はもちろんのこと、税制など各国で異なる要件を包含したグローバル会計プロジェクト推進など、IT業界にも新たな需要を喚起する材料となることを期待したいものだ。
