主治医(泌尿器科の先生)のサポートでついて下さってる内科(本来は耳鼻科?)の先生が、母の嚥下の検査をしてくれました。
鼻から内視鏡を入れて、食事をしながら、喉の飲み込みの状態を見ました。
水分(青紫の色つき)は、とろみの状態で3種類ほど用意してあり、とろみの強いものから順に、ちゃんと飲み込めているか、気管の方へ入っていないかを見ました。
とろみなしの水分でも大丈夫なことが確認できました
食事の方は、重湯や、このところ私が持ち込んでるもの(トマトジュース割りやとろろ)も、問題なく飲み込めていることが確認できました
ということで、今までの練習食(やったんや~
)をミキサー食に替えることになりました。
私の知識不足ですが、重湯はおかゆの上澄みで、ほとんど栄養はないそうです

重湯をお椀一杯食べた
と喜んでいましたが、ほぼ、水分だったのですね
医療センターでは、全粥だったし、ミキサー食って書いてあったので、今の病院もてっきりミキサー食だと思っていました。
重湯と全粥は見た目も全然違うけど、他のは大して変わらず、同じだと思ってました。
しかも練習食って、何

食事を運んでくれる方に内容を聞いたら、ホールのところに1週間の献立が貼ってありますよ~って教えてくれたのですが、どうも違う…と思ったら、そういうことだったんですね。
病院って、どこもあまり、ちゃんと、というか、一々説明はしてくれないんですね。
たぶん、それぞれ(医師⇔看護師⇔療養士⇔ヘルパー)のコミュニケーションが悪いのでしょう。
それでは困るんですけどね
検査の結果、母の状態についての先生のコメントは
というものでした。
先生曰く、食べ物を口から喉まで持って行くのは自分の意志(つまり脳からの指令)で、喉から先は反射的に反応する原始的な動き(胎児の頃からあるそうな…)だと。
通常、その原始的な動きは0.6秒くらいの速さのところ、高齢による退化で動きが鈍くなってくると、喉にとどまる時間が長くなり、その結果として食道ではなく気管に入ってしまうという、いわゆる誤嚥が起こるというのです。
そこで、まずは体力回復のために、口からの食事と同時並行で、一日に必要なカロリーの足りない分を管で入れるという提案がありました。
家族は、延命治療はしないということで、意見が一致していました。
でも、今の母の様子を見ていると、まだまだ食べようとする意志も動きもあるので、このまま少しずつ衰えさせていくのは違うんじゃないか…と思い、娘三人で相談しました。
相談した結果、管を入れてもらおうということになりました
今まで、胃管にしろ胃瘻にしろ、一旦始めたら途中でやめられないとか、それらを外す行為は殺人行為(
)だと思い込んでいましたが、違うことが分かりました。
あまりに無知でお恥ずかしいのですが、このような思い込みで、胃瘻を全否定していたのです
人工呼吸器と違い、胃管も胃瘻も、口から食べる量が十分確保できるようになったら取り外せるし、また、最終的にもう止めようという判断もできるということです。
胃管は、装着そのものは簡単だけど、ずっと鼻に何かが入ってるという違和感があるのと、管が詰まってくるため、2週間くらいで交換が必要。
胃瘻の場合、作る時は簡単な手術が必要だけど、あとは装着の違和感もなく、1ヶ月ごとの交換で済むとのこと。
どちらが母にとっていいのか?と先生に相談し、胃瘻に行く前にまず、胃管で様子を見ましょうということになりました。
胃管の装着は、看護士さんが管を持って来て、ちゃちゃっと入れてくれました

え
そんなもん
という印象でした。
胃管を入れた日、母は昼食時もまったく起きてくれず、爆睡というより意識消失状態

今までにも何度か、そういう状態になったことがある(驚いて救急車を呼んだことあり)ので、さほど驚きませんが、先生はよく寝てるねと言い、看護士さんは起こそうとして耳元で大声で呼んだり、体を起こしてとろみ茶を無理やり(!)口に押し込んだり
家族にしてみれば大騒ぎ、もしくはめちゃくちゃ心配するような状態でも、医療従事者にとっては日常茶飯事のことだからでしょうか。
あれくらいやっても、大して問題はないんだ…と、認識を新たにしました
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