ほほえみのインドネシア (5)
(つづき)
さて、ホテルに到着したところでガイドのSu-sanから
「明日は 2:30amに迎えに来るからね!」と言われました。
これは何かといえば、ボロブドゥール観光はまず、日の出を見るところから
始まるのだそうです。
目覚ましのアラームを何個も用意してなんとか起床。
真っ暗な中ずっとうとうとしつつ、車が停まって現地につきました。
Su-sanいわく、
ボロブドゥールの中でsunriseを見ると 高い(1-2万円!)けど、外から見れば500円
とのことでストゥンブの丘というところの駐車場からさらに階段を上がっていきます。
前日までは雨で、今日も曇り、という予報でしたが、
うっすらと明るくなって sunrise を感じることができました!
(朝もやの中の幻想的な風景。左側の小高い丘のようなものが
ボロブドゥール遺跡)
今度は山を下りてボロブドゥール遺跡へと向かいます。
その途中はほぼ田園地帯で水田や枝豆、唐辛子などがよく見られました。
ボロブドゥール遺跡はそんな農村風景とジャングルの混ざった中に存在しています。
遺跡の入り口ゲートからバスのような乗り物に乗って公園内に入り、
そこに待機所があり予約時間になったらチケットを買って待ちます。
この時に草履を渡されて履き替えます。
これは遺跡が靴によってダメージを受けないようにするためです。
時間になるとガイドさんが登場して彼についていよいよ遺跡に入ります。
ガイドはすべて英語で訛りも強く、ちょっと難しいところもありましたが、
彼は終始にこやかでガイドを楽しんでいる、ということは伝わってきました。
(初めからずっと笑顔でガイドされていました。
声もハイトーンで、雰囲気はさかなクンです)
世界最大の仏教遺跡、というものがイスラム教国のインドネシアにあり、
この後訪れる予定のプランバナン寺院はヒンドゥー教と仏教の寺院が同居している、
というのは一体どういうことなのかはわかりません。
(高野山もお寺と神社が一体になっていましたが理由はよくわかりません)
ただ、この国民が無駄な争いごとを嫌う気質で、仲良くやることを大切にしている、
ということは感じられました。
和を以て貴しとなす、という国とどこか似ているような気がしてきました。
(ボロブドゥール遺跡全景。さすがに大きい。ここで日本人観光客に初めて会いました)
(このあと、さらに似たようなところがあることを思い知ります つづく)
ほほえみのインドネシア (4)
(つづき)
さて、インドネシアと聞いて何を思い浮かべますか?
バリ、という方が多いとは思いますが、それにはあまり興味がなく、
私の頭にまず思い浮かんだのは、スマトラの地震と津波、
それと世界史の時間に習ったボロブドゥール遺跡です。
世界最大の仏教遺跡とされるボロブドゥールにはぜひ行ってみたいと思っていました。
ボロブドゥールに近いジョグジャカルタまでは飛行機で移動します。
(500km以上あるので鉄道だとかなり時間がかかる)
友人のツテで日本語ができるガイドさんを紹介してもらって
すでに日本を出発する前にスケジュールと希望を伝えていました。
(こういうやり取りはブラジルの時と同様、Whatsappが一般的なようです)
こちらの希望は世界遺産でもあるボロブドゥールと
同じく世界遺産であるプランバナン寺院を見学すること、
あとはバティックと呼ばれる伝統的な染め物を見てみたい、と伝え
OK, アレンジしておくよ、という返事でした。
ジョグジャカルタの空港は驚くほど広く、新しいものでした。
もともと市街地にあったのですが、観光客が増えて手狭になり、
市中心部から1時間ほどのところに移ったばかりとのことでした。
空港にはガイドの通称"Su-san"が迎えに来ていました。
ジョグジャカルタはかつて王宮があったところで
伝統的な染め物や銀細工が有名で
またイスラム系有名大学など文教的な施設も多く、
日本で言えば京都のような町です。
到着時は夕方で、早速バティックの工房とコーヒーの工房に
連れて行ってもらいました。
バティックとはろうけつ染めで、溶かした蝋(ロウ)で布に描いた下絵をなぞり、
その布を染めてから蝋を溶かしてその部分が白く抜ける、という技法です。
図柄にはアイヌ文様と同様に意味があるようでそれも興味深かったです。
なお、偽物はプリントであり染めていないので裏を見ればわかるそうです。
(下絵に使った蝋を溶かしているところ。隣の人の青い服はバティックによるもので
このような多色刷りの工程はかなり複雑と思われます)
コーヒー工房ではジャコウネココーヒーを初めて体験しました。
野生のジャコウネコがコーヒー農園で食べたコーヒーの実が種(豆の部分)を残して
排泄されたもの(うんち)を洗浄し焙煎したものです。
うんち・・か、と思いつつコーヒー豆をかじったり、淹れてもらって飲んだりしてみると、
感じたことがないくらい飲み口が軽く感じられました。
貧乏舌の私には判別できませんでしたが、
コーヒー通の友人に買っていくことにしました。
(うんちを洗った後の段階)
(軽やかな味わいのジャコウネココーヒー。真ん中の黒いビンがコーヒー豆、
左側の茶色いビンは椰子から作った砂糖でコーヒー豆と一緒にかじると
かなりおいしく感じました。)
(つづく)
ほほえみのインドネシア (3)
(つづき)
インドネシアに来たのは友人がインドネシアに来たためで
彼はジャカルタの日本人学校に勤務しています。
日本人学校、ってなんとなくこじんまりとしたところをイメージしていたのですが、
昨年アナザースカイで、ある俳優さんが
この日本人学校を訪れる場面がたまたまあって
700名も児童生徒(小・中)がいて、巨大な建築でもありびっくりしました。
実際に行ってみると、学校の周囲は雑然とした街なのですが、
当然、塀がめぐらされ、門には警備の方がいます。
子どもたちも巨大都市ジャカルタのあちこちから通学するので
バスは50台、歩いて通う子はいません。
門の中に入るときれいなグリーンが目にはいります。
モナス同様、校庭は非常にきれいに管理されています。
(きれいに整備された芝生。学校敷地内は本当によく管理されています。
ついでに、バオバブの木を見ることができ、これはうれしい想定外でした)
さすがに南の国らしく、窓や戸一枚で外の空気に触れられる
オープンなつくりです。
ただ内部の教室は日本の教室そのもので、
しばしここがインドネシアであることを忘れてしまいます。
(まるで日本)
学校の先生方は多くは日本人の教員で、
早期退職されたシニアの方、現役教員の方が混じっていて
出身都道府県もさまざま、経歴もさまざまでした。
国や文化だけでなく、日本人学校とはいえ、学校の性質も日本にはないものなので
先生方の苦労は友人も含め、多方面にわたっているように思いました。
ジャカルタは人口3000万人とも言われているメガシティで
日本人駐在員も多数暮らしているのは当然と思いつつも
実際にその家族が暮らし、子どもたちは学校に通っているという
当たり前の現実をじかに見ることができて
非常に勉強になりました。
何より高校以降の進学についてグローバルな選択肢があり
あるが故のご家族の苦悩も想像されました。
たまたま友人がインドネシアに赴任したことで
大変興味深い経験ができて感謝でした。
(つづく)
ほほえみのインドネシア (2)
(つづき)
滞在したホテルは市の中心部にありながら
メインの通りから2,3本裏通りにあります。
このような国では一般的かもしれませんが
1本裏に入ると世界が違います。
(裏の路地を入ったところ。さらに奥に進みましたがカメラを向けられませんでした)
どきどきしながら裏通りを抜けると
ひろびろとした表通りに出ます。
表通りに出ると前日の夜に夜景で見た、
近代的な高層建築が立ち並んでいます。
その中心に緑の公園があり、まんなかに塔が建っています。
これがインドネシア独立の象徴、モナス、と呼ばれる記念塔です。
このモナスに行くまでに大きな通りを二つわたるのですが、
信号機はたまにあるものの、横断歩道がまるで見当たりません。
そして凄まじいバイクの数!!!
車と車の間に自らをねじ込むようにバイクが入り込み、
赤信号ではレース前さながらブルーランプが灯るのを今か今かと待ち受けています。
こんなところを横断歩道なしで渡るのは命がけです。
(ブルーランプが点灯した瞬間。フライング(!!)も数台・・)
広々とした公園は周辺の雑踏とはまるで縁がないような静けさでした。
芝生や歩道などは雑草一つなく管理され、きれいにされていました。
ついさっき見てきたスラムや交通戦争は幻のように思えます。
(男性、女性、独立、記念日を象徴している、と説明がありました。
ランナーもたくさん見かけました。(皇居ほどではありませんが立ち位置は似てるかな?))
塔の内部は原始時代から王国の時代、植民地時代、独立から今までの様子を描いた
ジオラマが展示されていて端的にこの国の歴史がわかります。
この後、国立博物館にも行きましたが、ここの展示の方が私にはわかりやすく感じました。
それにしても、芝生や木々の管理は行き届いていたのが驚きでした。
これは他の公共施設も同様で、雑草が残らないように暑さの中
まめに働いていました。(このあたりは釧路よりも優れている・・)
こうした施設は気持ちよく訪れることができます。
(つづく)
ほほえみのインドネシア (1)
今月、休診期間を利用して
インドネシアに行ってきました。
インドネシアには特別な関心はもともとありませんでした。
知っていることと言えば、木材や石油の輸出国、スマトラ沖地震、試験にも出たボロブドゥール遺跡くらいで
言語や貨幣、宗教などについてもよく知らなかったのです。
ではなぜそこに行ったのかというと、
友人が現地の日本人学校に赴任したことが理由でした。
きっとそんなことでもなければ行く機会もないだろう、
というのと、昨年のブラジル旅行と違って時差がほとんどないのは
身体的なストレスが少ないんじゃないか、
という思いもありました。
旅行前の準備として、ビザを取得するのが少し手間取りました。
ネットで出来る、ということでしたが、ニセサイトもあるよ、という情報を聞くと
気になったりして慎重になり公式サイトに行くとインドネシア語と英語のみでした。
とりあえず英語でeVOA(ビザ)をなんとか取得しました。
あと友人から旅行中はeSIMというのを使うと
普段使っている携帯を使えてモバイルwifiより便利だと聞き
実際にやってみましたが、これは現地に着くまできちんと機能するかどうか
最後まで不安でした。(** 実際には問題ありませんでした。価格も安くて便利でした)
(ジャカルタ国際空港。なんとなく海外の空港は床が硬いと感じる)
羽田を昼前に発って8時間後にジャカルタに着陸。
時差はもともと2時間で日中の移動だったので時差を感じることもありませんでした。
(昨年のブラジルとはかなり違う)
案内表示が乏しかったせいか、入国手続きに時間を要してしまいましたが、
空港には友人が迎えに来ており、ほっとしました。
(友人のアパートからの夜景)
空港から市内までは30分以上かかりますが、
大きなビルが林立する様子でジャカルタは大都会でした。(実際人口3000万人と言われている)
友人のアパートでジャカルタの様子を一通り聞いた後、
滞在するホテルまで送ってもらいました。
明るくなったらどんな様子なのか、楽しみなような、怖いような・・
(ナシゴレン、という油多めで辛めのチャーハン。とてもおいしい!)
(つづく)














