60代、女性の患者さん
下肢(腓骨遠位端)の骨折をして整形外科にかかり、ギプスをして数週間後、
レントゲンを見たドクターに
「骨折したところは、もう治っています、今日ギプスを外します。
後は、ご自分でマッサージしたり動かしたりしてください。
次回は一月後に来てください。」
と言われました。
自分でやってくださいと言われても
腫れているし、痛いのと怖いので動かせません。
歩くのもやっと・・・
不安で一杯になったそうです。
病院にもよりますが、骨折後の治療(リハビリ)に
あまり積極的でない所もあります。
とりあえず、骨がついていれば、骨折は治ったと判断されます。
でも当人は、骨がついても痛いんです。
腫れているんです。不安でたまらなかったのでしょう。
この患者さんはお友達の紹介でご連絡がありました。
念の為、ドクターにマッサージや鍼灸治療をすることの
確認をとっていただき、治療をはじめました。
「鍼灸院、接骨院」というところに
行ったことがないので、
どんなことをしてくれるのか、
来院されるまで分からなかったようです。
そういう方もまだまだ少なくありません。
来院された時は
足の外踝(そとくるぶし)付近から下、
足全体が指先までむくみと腫れ
発赤、熱感、痛みもあり、
靴も履けない状態でした。
むくみと痛みため、足首の関節もあまり動かせません。
何とか歩行は出来ますが
バランスの悪い歩き方のために、膝や腰まで痛みがでています。
これではいくら病院でOKが出ても、不安でたまらなかったことでしょう。
「骨折は治っているのですからそこは、心配ありませんよ。
だけど、それ以外のところに少し、ダメージが来てしまっているようなので、
少し時間をかけながら、ゆっくりとむくみや痛み、
動きの悪いところも良くしていきましょう。」
という説明から
下記の内容で治療を行ってきました。
むくみの改善のためのマッサージ
関節の運動療法
少し炎症が落ち着いてから鍼灸治療
当初は週に3回、徐々に週2回、週1回と治療を継続していきました。
約三カ月にてほぼ日常生活、
趣味のゴルフや旅行に差支えないところまで改善しました。
当院の治療の方法や、通い方などわかったこともあり
その後は、メンテナンスのために時々来院されています。
時々、飛び込みで骨折の患者さんがいらっしゃるのですが、
骨折の疑いのある場合、当院では
応急処置をして整形外科を紹介させていただいています。
接骨院で骨折の治療をするには、応急の場合を除き医師の同意が必要です。
骨癒合後の治療が必要な場合、
ドクター、患者さんにお話を伺いながら
マッサージや鍼灸治療を行います。
骨折や捻挫の後の治療にマッサージや鍼灸は効果的です。
この時期にしっかりと治療をすることが大切です。
骨折、捻挫の後の腫れや痛み、関節の動きの悪さでお悩みの方は
是非、ご相談ください。
もちろん、ケガの後、期間が経っている場合でも痛みなどでお困りの方はご相談ください。
身体は繊細です。からだの一部を痛めたことにより、
他の部分にも影響していくこともあります。
それらを総合的にみながら、からだ全体を整えていく治療を心掛けています。