(※上記旅行用ブログからの再編集記事です。)
2019年4月13日(土)午後5時24分 静岡市葵区/静岡駅
(S)カジキソースカツ丼(小名浜美食ホテル) 880円
2011年東日本大震災後、漁に出られず苦悩していた福島県小名浜の漁師。目をつけたのが、回遊魚のカジキであった。このため厳密に言えば福島県産でなく、宮城県産の魚となる。駅弁に話を戻すと、モノは甘口ソースに潜らせたカジキのカツ。厚みもそれなりにあり、お味もなかなか。シンプルな構成がいい。
めぐ「肉ばっかりだから、たまには魚をってね。いいよ、これ。」
なぎ「こういうパッケージも、なんか好き。」
現在はパッケージが一新され、価格も改定している。
26.東京15:56発→豊橋18:08着 新幹線こだま669号/新大阪行き 786-2077
静岡を出て程なくすると、在来線や国道1号(現道)と共に安倍川を渡る。渡った先は早々に市街地でなく、郊外らしく落ち着いた雰囲気。さらに進めば大井川を渡るなど川が多く、静岡県らしいというか…。
めぐ「なんか、名古屋とか東京と比べて違うのよ。わかんないけど。」
さく「それ言ったらさ、大阪だって違うよ。」
掛川も新幹線開業後、1988年に設けられた新幹線駅。天竜浜名湖鉄道は国鉄天浜線として開業し、2013年5月に西鹿島から新所原まで乗車している。残す区間はまたの機会に…。
めぐ「ここも選択肢にはあったの。」
もも「本当、今更ね…。最初からそうすりゃよかったのに。」
さく「あ、それで静岡のバス乗りたいったんだ?」
この辺りはトンネルが少なく、茶畑の多く見られる区間。東西に距離が長く、山々もそこそこにして海もそれなり。都市らしい都市がところどころというのが静岡県らしいのか。
もも「…ま、どっかで区切りゃいいんじゃない?」
天竜川を渡って、浜松市に入る。過去には名古屋市内で所用を済ませた後、なんとなく在来線の天竜川や磐田へ出向きたくなって出向いたことも…。
めぐ「そりゃ…、何もなしで帰るってのがもったいないじゃん。」
さく「あったあった、313のロングが出たばっかりの頃だっけ?」
もも「…今となっちゃ否定しないけどさ。」
浜松も静岡と並んで政令指定都市であり、駅周辺の市街地は都会らしい雰囲気。静岡県内の新幹線駅はこれで最後だ。
もも「本当、長かった。」
さく「まだ…、あるんだよね。本当に豊橋の手前までは。」
さて今回は『らくスパ1010神田』を"キャンプ地"としたのだが、浜松市内にも系列の『らくスパカフェ』があった。そろそろ夕方6時、日も着実に暮れてきている。
めぐ「…もうちょっと調べてからにしていい?」
もも「いや、普段から行く場所とか調べてからにしなさいっての。」
浜名湖を渡る新幹線。この区間は在来線と並走しており、大鳥居や国道1号バイパスの浜名大橋もよく見られる。
愛知県に入り、もうすぐ豊橋に到着する。東京から新幹線『こだま』で132分。特に静岡県内をこまめに停車しながら、決して長すぎない乗車時間であった。
さく「お疲れ…。」
なぎ「まだある、最後の名鉄。」
豊橋は"通過線に2面2線の相対式ホームが加わる基本"だけでなく、東京方向に待避線が設けられた2面3線(+通過線)式。外国人ツアー客が体験乗車なのか、まとまって下車していった。
もも「外人ツアーでそんなんあんの?」
さく「あるらしいよ。体験ぐらいなら、これくらいの距離がちょうどいいんだってさ。」
思えば2005年も新幹線『こだま』を豊橋で下車。当時は"諦めが悪かった"こともあり、金山まで『青春18きっぷ』を使うべくJRの在来線(東海道本線、普通)に乗車している。今回は新幹線改札から乗車券と新幹線自由席特急券が回収され、名鉄に乗り換えることと決めていた。
めぐ「最後もいっそ…、名鉄特急で締めくくろうよ。」
なぎ「だと思った。絶対、成田空港からそういう流れ。」
(M)名鉄特別車両券:豊橋→名鉄名古屋 360円
券売機で座席を指定する際に"展望席"とあったので、1000系だとわかる。名鉄のICカードで入場し、最後に2品仕入れてから乗り込もう。同じJR東海が管理する弥富と異なり、名鉄のみ利用する際は乗り換え端末にかざす必要がない。
27.豊橋18:32発→金山19:17着 快速特急193/新鵜沼行き 名鉄1163
旧7500系の走行機器類を流用した1編成が廃車され、リニューアル車両で統一。座席は2000系のモケット違い(ブルーグレー系)になり、車内全体が濃淡のはっきりしたモノトーン調になっている。
さく「じゃあ…、最後の決着。」
なぎ「…わかってるっての。」
(現)大あんまき・抹茶(藤田屋) 220円
駅弁2品に対する"デザート"として、選んだのは豊橋駅にも出店を出している大あんまき。抹茶の入った白餡は、甘さ控え目で上品な味わい。
めぐ「ごちそうさまでした。」
もも「もう…、これで全部ね。」
(現)タリーズスムースラテ(伊藤園) 148円
こちらは無糖のミルクコーヒー。甘さは全くないが、苦みもなくスッキリしている。あとは慣れたもので、外も暗く景色は見られない。ここまでの乗り継ぎで疲れているので、寝ておこう…。
さく「…まあ、乗りっぱなしも悪いよね。」
45分の乗車で金山に到着。思えばこの車両もリニューアルされたとはいえ、落成したのは平成初期となる。かくして成田空港から乗り継いで、名古屋市内まで戻ってきたのだ。
さく「じゃあ…、次は令和の時代に。」
めぐ「…近いとこでもう1本するかな?10連休なるし。」
なぎ「…どこだ?」
もも「本当、締まんないもん。」
2.金山19:22発→須ヶ口19:33着 急行/名鉄岐阜行き 名鉄3266
豊橋を9分先に出た急行岐阜行きは、どちらも特徴のない3500系と3100系。前後で特急を待避しているため、以後は全て先着で進んでいく。
3.須ヶ口19:35発→木田19:43着 普通/弥富行き 名鉄3531
新安城から来た急行(→準急→普通)弥富行きも、特徴のない3500系未更新車両であった。2019年時点で休日夜以降は津島線の本数が減少し、日中に須ヶ口始発となる普通と合わさるような運用を見せていた。
(M)名鉄運賃:豊橋→木田 1260円
ノープランながら『平成』時代の終わりにふさわしく、これまでの旅行史を振り返るような充実した旅にできた今回。もちろん従来の低予算志向からは反するように、お金もかかっている。そして迎えた『令和』時代、旅行モノの在り方も見直すこととなろう…。
(平成末年ゆりかもめと成田空港の旅 おわり)
…ということで。
もも「改めてだけど、平成最後にまた大層なことして。」
めぐ「もうせっかくだから、やりたいことやろうかなって出てきた。」
もも「しかもこれ…、朝考えたほとんどノープランよ。結構カネ使って…、ね?」
めぐ「考えたらここからだったかな…?浪費癖じゃないけど、結構かけるように。」
おそらくこれ以降だろう。1回当たりの旅費が増大傾向にあり、特に2020年から2021年の"アレ"で遠征しなかったために反動も大きくなっている。その結果、未編集分が溜まってしまった。
もも「本当、そっちも何とかしなさいよ?」
めぐ「はいはい…。」