(※今回の東京旅行に限らず、ブログ旅行記の本編は旅行当時の目線で記述しています。要するに『平成』時代の"BLACK橙魂祭"を、『令和』時代に仕上げているわけでして…。そのため天皇陛下が、旅行当時と交代されたわけでございまして。本来の記述と異なることをご容赦ください。)

2019年4月13日(土)午後4時16分 横浜市港北区/新横浜駅を出発


(S)チキン弁当(日本ばし大増) 900円
 東京駅で長らく親しまれてきた洋食駅弁であり、天皇陛下(平成)御用達ともいう。ケチャップライスにはたまごそぼろとグリーンピース、チキンは唐揚げとして分けられている。他はたまご入りマカロニサラダとスモークチーズ、レモン汁。基本は冷めても美味しい、シンプルな洋食だ。発売当時の復刻弁当も限定的に登場するらしい。
なぎ「そうなのか?」
めぐ「なんかどこかでそうみたくって、ちょうど平成も終わるから1回ね。」


26.東京15:56発→豊橋18:08着 新幹線こだま669号/新大阪行き 786-2077
 改めて、新幹線の高架線路から景色を見ていこう。2005年乗車当時は夜間だったこともあり、全くと言っていいほど見られていないのだ。海は遠くて見られない。在来線では新湘南バイパスが上を跨ぐ位置だろう。
なぎ「圏央道につながるってんだな?」
もも「そんなもん、今ここでどうしようってんのがわかんないのよ。」


 小田原からは通過する便が優先されるため、最高速度が高く危険が生じるもの。ホームドアが実用される前の時代に完成したため、2面2線の相対式ホームが通過線に加わるのを基本としている。
もも「ってか、全部の駅入れようとしてない?」
めぐ「一応、そのつもりで…。」


 発車しながら小田原城を見る。景色を各駅ごとにじっくり見られるのもまた、新幹線『こだま』の醍醐味だろう。
さく「見せてよ。」
もも「じゃあ、代わろっか?」

 小田原から先に海は見られるものの、トンネルが多くタイミングを合わせられない。それならばとしばし、昔の話でもしようか…。品川から豊橋まで新幹線に乗り込んだ2005年7月、目的は常磐線に新登場したE531系であった。
なぎ「それで新しいの乗りたくて乗って、帰りに地震で動けなくって新幹線って。」
めぐ「はいはい、わかってます。」
さく「…もっと聞かせてほしいな、昔話。」


 熱海は用地に制約があり、通過線のない単純な相対式ホームである。このため後の新神戸と同様、ホームドアを少々離れた位置に設置して隔離。加えてカーブになっているため、通過速度も抑えられる。(東北新幹線で同構造のくりこま高原,水沢江刺,新花巻は、一転して直線状をなす。)
めぐ「東京から帰ってきたって思ったら、まだ260km残ってるって話あるけど…。」
さく「JRが東日本から東海ってんでしょ。」


 温泉地として栄えた熱海からは、在来線もJR東海になる。新幹線の高架線路から見える海の景色は、在来線の景色とあまり変わらない。そのまま再びトンネルへ進んでおり、それこそ8000m弱の長さとなる新丹那トンネルだ。

 2005年7月に話を戻すと、都内からの"帰り道"。青春18きっぷでのグリーン車自由席乗車が解禁されており、モノは試しといわないばかりに目論んだのだ。この日はグリーン車に乗れず、後日改めて乗車を果たしている。
さく「で、1回乗ったら最後。どっぷりハマりましたと?」
なぎ「…まあ、そうなるな。」


 トンネルはまさにJRの境界を挟むようで、雰囲気も"JR東海らしい"ものとなってくる。地下鉄丸ノ内線の新車が機関車牽引で輸送されるも、カメラを合わせるタイミングは間に合わない。
さく「ここからが長いんだよね。ロングばっかりで、1回どこかで区切りたくって…。あれ?」
なぎ「まとまるまで落ち着け。」


 三島は開業後に新幹線駅を設けたためか、1面2線島式ホームの外側が通過線となる。ここで結構な下車客がいた。
さく「ここから掛川までってのもあったね、まだ300系だった…。」
めぐ「300系ばっかだったのよ、中学校の修学旅行からずっと。」


 考えれば現在のN700Aへつながる基本こそ、高速運転と軽量化を推し進めた300系新幹線なのだ。それと、左側後方の山々は伊豆半島だろうか?
めぐ「ごめん、これ失敗。」
なぎ「落ち着けってか、設定。」


 静岡県内の国道1号は早くからバイパスになり、一部区間は自動車専用となるなど高規格化されている。右は富士山が見られるらしい。
さく「…いいの?」
めぐ「…こっちも入れたかったし。」


 1988年に開業した新富士は東海道新幹線で唯一、他社線との接続が一切ない完全独立駅。富士山の風景が見られるようにと、ホームの壁面全てがガラス張りになるなど近代的な印象を覚える。在来線の富士へはバスで結ばれているという。
めぐ「…ここはないかな?」
なぎ「さあ、わからんぞ?」


 富士川を渡る新幹線。この橋は有名で、富士山と合わせて近代日本を象徴する風景になる。
さく「次あるなら、富士山のほうにしよ。」
もも「そうなりゃいいけどね…。」


 静岡の市街地に近づき、東名高速と立体交差する。1ヶ所だけ富士山が左側に見えるらしいのだが、どこだっただろうか?
なぎ「…どこだったか?」
めぐ「…わかんないんだよね。」


 そのまま静岡に停車する新幹線『こだま』669号。他の新幹線駅で一般的な2面2線+通過線という構成ながら、沿線でしばらくなかった都会の景色。県庁所在地にして政令指定都市であり、岡山発着の『ひかり』が停車する駅。
めぐ「もう1つのほう食べていい?」
(つづく)