(※上記旅行用ブログからの再編集記事です。)
2019年4月13日(土)午後2時53分 東京都千代田区/東京駅
C62蒸気機関車の動輪が保存展示されている。これは国鉄100年記念と共に、東京駅地下ホームの完成を祝って昭和47年に設置されたもの。この15号機も東海道本線や函館本線など、日本各地で活躍した。
さく「…はい。」
めぐ「…昔はもっとSL興味あったんだけどね。」
東京駅から外へ出よう。丸の内口から見えるのは高層ビル2つ、丸の内ビルディングと新丸の内ビルディング。どちらも三菱地所が手掛けている。
もも「上からの景色がどうとか、また言うのよね?」
めぐ「…え?」
丸の内口から皇居へ続くプロムナード。土曜日とあって、こちらも見物する人は多いようだ。
赤レンガ駅舎の正面。以前来た際は冬の早朝(2017年1月、午前5時過ぎ)であったため、暗い中ではっきりした姿を見られなかった。
さく「そりゃ…、新しく入れたいよね?」
もも「そもそもさ、あんな冬に朝早くから見ようってのがおかしいのよ。」
丸の内南口から駅へ入ろう。奥に見えるビルは八重洲口の駅前にあり、歴史と伝統を重んじた丸の内口とは印象が大きく異なるもの。
めぐ「とりあえず何か食べたいのよ。」
なぎ「ここまでよく引っ張ったよな…。」
考えたら朝食こそ10時過ぎにウェンディーズのベーコンエッグバーガーを食べたものの、以後は成田空港でベーコンポテトパイを口にした程度。リーダーが重視する米類は、昨夜の東京ドームで三冠セット(豚丼)を食べて以降口にしていない。
さく「駅弁とか、どうかな?」
めぐ「いいね、せっかくだから欲しいのあるし。」
(S)フロムアクア(JR東日本ウォータービジネス) 110円
駅弁にしよう。東京駅の駅弁屋には日本各地から駅弁が集まり、早朝5時半から営業している。水分も不足してきたので、ここで仕入れておきたい。
もも「アンタらが何選んだか、楽しみにしてるわ…。」
東海道新幹線のホームはJR東海が管理しており、拠点駅らしく3面6線と堂々たる配置をなしている。すでに『こだま』667号は発車しており、続くのは15:33発の『ひかり』519号。後者は小田原に停車し、豊橋を通過するため選択肢にならない。
さく「…どうしようね?」
もも「出た、時間余らしてすることなくなったパターンの。」
数ある『ひかり』の中でも問題児とされる481号。静岡県内の主要駅に停車し、京都まで準速達運行するのは"岡山発着便"と同じ。新神戸から岡山を経て、広島までひたすら通過なく停車していくのだ。その後はひかり521号となった後、2022年改正で広島乗り入れが廃止された。
さく「全部よく入ったよね…、わざわざ。」
今回は『こだま』669号に乗っていこう。待つ間、東北新幹線ホームに入ってきたのはE5。東北新幹線ホームは後から増設されたものがあるため、その際に番号を20~23に繰り上げ。東海道新幹線は14~19番線で変わりないため、欠番が生じている。
なぎ「フルスピード出すヤツの共演ってわけだ。」
さく「ま、東海道じゃ出せないんだよね。」
入ってきたのはN700スモールA。折り返す際に車内を清掃するため、すぐには乗車できない。
さく「…待つのって長くない?」
もも「何言ってんのよ。こんな10分ないくらいで16両全部、誰がやんの?アンタらだって自由席ばっかりじゃなくって。」
清掃係の方が非常用コックを介して、ドアを手動で開けられる状態にしている。これは車内のゴミを外へ出すのに用いられた。
なぎ「これはこれで貴重なシーンとしてな。」
26.東京15:56発→豊橋18:08着 新幹線こだま669号/新大阪行き 786-2077
乗車したら当然のように着席するのが旅行班。左側の3人席はN700以後、全て横幅が従来より拡大している。前後幅は2人席と同様、回転させる関係もあってなかなか広い。背面テーブルを用いて、先ほど購入した駅弁を収めたい。
もも「そういうのは…。」
なぎ「お前だってそうだろ。」
もも「そりゃ、誰かが適当にったら。適当に空き見つけて座んの。」
かくして平成の旅行史を振り返るかのごとく、東海道新幹線『こだま』での大移動が始まった。品川まではビルに囲われた都心部を、騒音が大きく立たないようゆっくりと走行していく。
めぐ「…覚えてるかな?」
なぎ「修学旅行の話か?」
めぐ「じゃなくって、昔。地震で新幹線だけ動いてたって時。」
車両基地へつながる回送線が分かれていく。この日乗った車両に限れば、自由席は品川までに多く埋まった様子。実のところ、東京から品川までは中学時代の修学旅行以来。しかも当時は新幹線の品川駅が開業する前であった。
なぎ「あ…、それ以来の。」
めぐ「それで話戻すけど…。」
なぎ「…地震で新幹線動いてたから乗って、113のグリーン車に乗れなかったって話だな。」
多摩川を渡って神奈川県へ。ここから本領発揮といわんばかりに、新幹線らしく速度を上げていく。
なぎ「成田空港も昔の話で?」
めぐ「そう…、なの。平成が終わるし、せっかくの。」
新横浜は新幹線の開業によって発展した副都心であり、それまでは田畑の目立つ田舎だったらしい。ここまでは平成最終年現在、全列車が停車する新幹線駅。2002年当時は『ひかり』のうち、中学の修学旅行で復路に乗った便が新横浜を通過していた。
なお中学校の修学旅行において、名古屋から東京への往復に新幹線を利用。乗車した『ひかり』はいずれも300系で、団体用でない一般列車であった。往路は小田原と新横浜、復路は三島と静岡に停車している。品川が開業したのは2003年のことだ。
もも「思い出話もいいけど、それ食べたら?」
なぎ「ああ、じゃあ。」
(つづく)