(※上記旅行用ブログからの再編集記事です。)

2019年4月13日(土)午後1時38分 千葉県成田市/成田空港駅


25.成田空港13:45発→東京14:44着 特急成田エクスプレス26号/横浜行き モハE258-519
 指定され乗るのは4号車。この便の1~6号車は横浜行き、7~12号車が池袋行きとなる。


 車内は白を基調とした壁面や天井であり、液晶画面式案内が車両中間の天井にも設置。全席指定ながら後発のE657系やE353系と異なり、着席ランプは取り付けられていない。
なぎ「本当、乗っちゃってよかったか。」
さく「そりゃ、指定とったんだし。」


 床と座席は黒ベースで、ヘッドレスト部分に赤色を入れて個性を見出す。リクライニングシートの"枕"は上下可動式になり、リクライニングどころか回転すらできなかった253系と比べ大進化。座席回転に癖があり、肘掛け後ろにレバーが設けられる。
もも「A料金ってんだし、金かかったもん。後々どうなっても知らないわよ。」


 東京都内までは距離を有することから成田新幹線が計画(未成)され、空港敷地内の地下区間として"構造物"が活用されている。JRと京成電鉄が単線並列となっており、JRの『空港第2ビル』はホーム1本だけ。隣接する"空港第3ビル"もここが最寄り駅だ。
なぎ「…次、第2のほう見るってか?」
めぐ「そりゃあね…、見てないもん。」


 地上に姿を見せたあと、反対列車を待つため停車。以前は異なる位置に信号場があり、移転後に京成の成田空港線(成田スカイアクセス)が設けられたらしい。
さく「…そういやあった。」
もも「そんな昔のことなんかわかんないし。」


 京成電鉄の線路が分かれていく。成田空港線はここから概ね旧成田新幹線のように、高規格な線路で印旛日本医大へ。以降は既存の北総鉄道ルートで都心に至る。一方の京成本線は地下で分かれていた。
なぎ「じゃあ、次はスカイライナーで第2ターミナルな。」
めぐ「…アクセス特急とか、本線もいいかな?」


 その向こうに、成田山新勝寺の三重塔が見える。犬山にあるのは成田山の名古屋別院だ。
もも「何ならついでに、お参りして来れば?」
さく「お参りもだけど、参道に何かあるか探そうよ。」


 成田線は成田を中心にして、4方向(成田空港,佐倉,我孫子,銚子)へ分かれる形となっている。そんな合流・分岐駅にして、成田エクスプレスは佐倉方向へ通過する。
さく「本当通過するって、優越じゃないけど。」
もも「中から外見るって、本当優雅よ。」


 複線となり、見えるのは農村風景が中心。成田空港の敷地も元々は農地であり、建設当時は住民への説明等が不十分(現在比)だったことで反対運動が過激化。近年まで厳重な警備が敷かれる要因となっていた。現在では周辺に住宅も所々集まっている。


 佐倉で総武本線が合流し、成田線は起終点となる。そんな合流駅にしてここも通過。
めぐ「銚子、またいいかな?」
もも「いいけど…、変に計画バラすのはやめてよ?こっちだって楽しみあるんだし。」
なぎ「で、銚子電鉄も。」
さく「いいね、次あったら行こうよ。」


 県庁所在地、千葉の市街地に入ってきた。
めぐ「…これ失敗かも。」
なぎ「落ち着け。」
さく「設定、大丈夫?」


 では改めて…。千葉の市街地では、懸垂式の千葉都市モノレールの高架構造が目立つ。並走は見られるようで、なかなかタイミングが合わないらしい。


 そのまま千葉駅へ。ここで内房線と外房線が(蘇我から線路を2路線が共有していた上で)合流し、総武快速線として東京へ向かう。そんな県を代表する駅にして合流する駅を、これまた成田エクスプレスは通過。
さく「いやぁ~、本当優雅だよ。」
もも「これさ、グリーン車でも同じよね?快速の。」
さく「グリーン車はグリーン車だよ?」


 以降は系統別(快速線,各駅停車線)の複々線となる。車両基地を有する幕張は、そもそも快速線にホームが設けられていない。気付けば住宅が多い景色が基本になってきた。


 千葉県北西部は東京都心と1本で結ばれることもあり、沿線人口が絶えず多い。船橋まで来ると、完全に都会志向の雰囲気だ。
さく「こう見ると完全に東京だよね。」
もも「…ここから東京ってどれぐらいよ?」


 江戸川を渡って東京都へ。千葉から東京までは39.2kmあり、これは岐阜から名古屋の30.3kmより離れている計算。複々線や沿線の建物が途切れないだけで、こうも違うのだろうかと考えてしまう。ついでに京都から大阪までは42.8km、複々線で山を1つ越している。(営業キロ基準)


 新小岩を通過し、中川と荒川にかかる橋を渡る。上に見える高速道路は首都高速中央環状線だと…。
めぐ「なんかこういう橋じゃないけど、好きなのかも。」


 成田空港から59分、東京の総武地下ホームに到着。空港第2ビルからここまで無停車だったのは、東京都心とのアクセスに専念しているためだろう。ここまで乗ってきたE259系の外装は253系から引き継がれ、白ベースに赤と黒でコントラストがなかなか激しい。
さく「もうちょっと乗っていたかったかも。」
もも「いや、今日中に帰るんでしょ。ここから新幹線。」


 後ろ6両となる池袋行きの編成を分割。そのまま両者が続行運転するため、品川は横浜行きのみ停車。いずれも残す運行距離は少なく、東京からわざわざA指定席特急料金を追加してまで乗る客はいないだろう。2024年以降は成田空港,空港第2ビル発着を除いて、安価な料金となったため利用が増えるか。

 また実のところ品川から渋谷(大崎)へは"専用ルート"があり、気になったため2023年に乗車した。さて東京駅を乗り換えに指定したのは、もう1つ別に目的があり…。
(つづく)