2024年11月11日(月)午後2時10分 北海道函館市/函館駅
2番線には長万部行きの普通が、キハ150の1両で発車を待つ。あちらで向かうことも考えられるところだが、新函館北斗での乗り換え時間が無くなってしまうため乗ることはない。あちらはあちらで大沼から東森を回っていき、惹かれるものがあった。
45.函館14:16発→新函館北斗(14:36)14:39着 快速はこだてライナー3347M/新函館北斗行き クハ733-2002
ということで、乗るのは5分先に出る快速。専用の733系は往路と同じく3両で、すでに結構乗っているようだ。改札から遠い先頭車両へ移動し、適当に座っておこう。
発車すると程なく五稜郭に停車し、次は新函館北斗まで時刻表上停車しない。快速が運行される区間は新幹線開業に合わせて複線電化となったため、なかなか早く感じられる。
七飯ではドアが開かないまま停止し、反対方向の特急が遅れたとも案内される。ここから本来の"本線"は一方通行の支線となっており、例えるならば大垣から関ケ原までの東海道本線だろうかと。
3分遅れて反対方向の特急が通過し、こちらも発車。七飯からは単線になっていた。
23分で新函館北斗に到着。改めて、函館地区専用となる733系の車内を見ていこう。オールロングシートなのは乗車時間から必要十分だとして、函館地区の独自性を見出すのは"デッキ部分"の木目壁面ぐらい。できれば座席モケットなども、新幹線車両に似通った雰囲気を見せて欲しかったりする。
1番線は行き止まり式となっており、乗り換える際は前方へ進むこととなる。乗ってきた快速の折り返しはそのまま快速となった。
(現)新幹線はやぶさ特急券:新函館北斗→東京 11130円
新幹線に乗り換える際は段差もなく、平面のまますぐに新幹線ホームとなる。自動改札では乗車券類を全て投入し、3枚全て(北海道フリーパス,新幹線乗車券,新幹線特急券)が出てくるため取っておこう。いたのはピンク帯なことから、東日本の車両だ。
46.新函館北斗14:48発→東京19:04着 新幹線はやぶさ34号/東京行き E525-141
車内に入ると照明がLED式で明るいことから後期型とわかり、全席にコンセントが付くこともここでわかる。新函館北斗からはそこまで埋まることなく、発車を迎える。
今回はせっかく平日であることから、ワーク&スタディ優先となる7号車の『トレインデスク』を指定してみた。通常の指定席とは別枠の扱いとなっており、指定席の記載には"T"が付加されている。
函館で購入したのは白いブラックサンダーと、『白い恋人』のホワイトチョコレートプリンであった。釧路で購入していた池田町の『バナナ饅頭』と合わせて、どこで仕掛けていこうか…。
この便は北海道新幹線内で木古内,奥津軽いまべつに停車する。景色は往路で見ていたため流しておき、そのまま木古内まで来た。奥津軽いまべつより停車本数のやや多いこの新幹線駅で、待避線はこちらに有することとなる。
いかにも名鉄(神宮前,金山など)なベルと共に発車し、いよいよ北海道を発つ時が来た。木古内からは5分ほどで青函トンネルへ至るとのことだ。
貨物専用となった在来線と合流し、3線軌条を有する区間となる。最高速度はごく一部の例外措置を除き160km/hとなり、よく比較される英仏海峡トンネルと同等だ。さようなら北海道、また来る日まで…。
そのまま青函トンネルへ入ったので、しばらく景色は見られないこととなる。ではバナナ饅頭と、ホワイトチョコレートプリンで"最終決戦"だ。ストップウォッチは持参していないが…、携帯端末があった。
(A)バナナ饅頭8個(米倉商店) 620円[軽]
北海道池田町で100年近い歴史を持つ名物菓子。当時はバナナが高価だったこともあり、バナナは使わず安価でそれらしき風味を再現して作られたという。お味はしっかりバナナらしくなり、甘すぎることもない。白あんの饅頭なので、一気に食べてしまうと水分が失われるのは恒例。
(A)白い恋人ホワイトチョコレートプリン(石屋製菓) 324円[軽]
容器を開けるのに苦心しながら、その中身を知る。ミルクプリンのように白いが、これはホワイトチョコレートのプリン。そのままでも美味しそうなところ、ハスカップのソースが付いているのでかけていこう。これで結構性格が変わってくるから、飽きるということをさせてくれない。
5分32秒96でフィニッシュ。ちょうど車窓が明るくなり、トンネルから出て本州へ上陸したところであった。
奥津軽いまべつは新幹線の北海道方向と、貨物線が待避することとなる。利用客数が少ないこともあり、停車本数も木古内より少なく設定されている。貨物線はしばらくして分岐していくところ、タイミングが合わず写真に収められないまま終わる。後は流していけばいいのだろう…。
もうすぐ新青森。東に位置して日の短い11月だけあり、あっという間に日暮れを迎えてしまう。
(つづく)