2024年11月6日(水)午後0時27分 北海道北広島市/エスコンフィールド北海道
フィールドは内外野総天然芝で開業し、新球場の目玉ともしていた。一方で2025年シーズンからは内野部分に人工芝が併用されることとなっている。土のグラウンドにマウンド周りが人工芝という、こちらも日本ではあまりなかった構造となるのだ。
もともと設計元となったのはアメリカの『グローブライフ・フィールド』とされ、あちらは気候面から人工芝を採用していた。人工芝そのものも進化しているというため、むしろ近づいたというのが正しいのか。
2階席ではあるものの、かなり目線の低く感じられた内野席。座面や背もたれにクッションの入る跳ね上げ式であり、前後間隔も広めにとられている。長時間座っていても耐えうることだろう。カップホルダーもあるのでドリンク類に不自由することはないかと。
もちろん七つ星横丁以外にも店はある。この『えふたんCAFE』は一種の"マスコットショップ"というのがいいだろうか。店内には椅子とテーブルなどのスペースがあり、モノを買えばちょっとした休憩スペースにもなる。
1階へ下りてみようか。エスカレーターから見下ろす眺めもまた、どこか開放的な印象を覚えるという…。
常設のグッズショップがあり、試合のない日も開いているということから場内に構えている。こちらもガラス面が大きくとられ、天井も高く開放的だ。
ファールグラウンドが小さくとられたため、1階の内野席からはかなり近い位置で見られるのも特徴だろう。座席の向きも工夫されており、より不自由ない姿勢でマウンド方向を見ることができる。
1階席は座席もやや異なり、座面のクッションが厚くとられるなど上級席らしい。甲子園の上級席にあるようなテーブルは設置されないものの、あちらはあちらで干渉していたため不要だったかもしれない。
もう少し見て回ろう。1階は様々な展示コーナーやら、最上級席用のラウンジなど。こういう機会なのだからもっとゆっくり見て回れればよかっただろうが、性格面で楽しもうとするほどメモも増えるのでどうも消化不良気味に…。
1塁側内野、フィールドシート部分まで来た。最上部にはテーブルと位置の高い椅子で組まれた、ハイカウンター指定席なるものがある。
もっとも3塁側まで戻る必要もある。下半身の痛みなのか、気分に体も付いていかなくなっている。モノをもっと食べてもいきたいところだが、何かいいものはあったのだろうか…?
この新球場の"顔"といえよう、バックスクリーン裏など外野後方に大きくとられたガラス面。日中は客席からも外の様子を見られるほか、ナイターでは外の暗くなっていく様子も見られる。そこから2階へ上がっていく階段は、何やら工事用のフェンスで仕切られていた。
そんなバックスクリーン裏には『そらとしば』があり、こちらでは場内で醸造したクラフトビールも堪能できるという。試合日には専用席も扱いがある。
ニッポンハムグループによるフードホール。こちらは『タワー11』のモノとされ、試合のない日も19時まで開いているという。
そろそろ練習も終了する時間なので、お暇したほうがいいのだろう。タワー11も見どころが多々あったのだが、ほとんど見られずに終わってしまった。3階は温泉やサウナもあったが、水着着用ということで持ち合わせなく目的からも外していた。
4階以上は宿泊もでき、それこそ1日どころか翌日も楽しむことができるのだろう。よく見ると外観自体が"11"の数字に見えなくもない。
タワー11という名称の由来になった、北海道日本ハムで過去に"11"を背負った"2本柱"の壁画がある。先に入団したダルビッシュ有が渡米後、大谷翔平が入団し活躍。2024年現在は両者ともメジャーリーグで活躍している。(敬称略)
名残惜しくも退出すれば、外はなかなか寒く雨も降ってきている。北広島の駅へ向かうバスも出た直後だったため、もう少しばかり中で過ごしてもよかったかもしれない。
新球場は『Fビレッジ』の中核という位置づけであるため、外周にも様々な設備を有している。その中に『Fプレイフィールド』があり、人工芝のミニチュア球場となる。普段から誰でも使えるよう開放されており、"野球ごっこ"には最適だろう。この日も先客がいた。
ミニ球場と共に、メイン球場の姿を収めてみる。2024年シーズン後も工事が進められており、さらなる進化へ期待したい…。JRも近い位置に新しく駅が設けられるので、次に機会を狙うならばそれ以降になるだろう。
入場ゲートを前にした駐車場は車椅子等の専用とされているほか、バス(北広島駅発着のみ)やタクシーが乗り入れてくる。ひとまず北広島の駅へ戻ることとして、待った後でバスが入ってきた。
(つづく)