2018年8月22日(水)午前10時25分 東京都青梅市/軍畑駅付近
20.青梅10:15発→奥多摩10:50着 普通1011/奥多摩行き モハE233-621
軍畑で結構な降車がある。調べればこの一帯、青梅丘陵ハイキングコースが整備されているという。
さく「山歩きとか、どうよ?」
なぎ「…軽いならなくはないんだろうけど。」
沢井の近くに来れば、山間の集落らしい雰囲気を感じさせてくれる。
めぐ「なんかこういうの好きで…。」
もも「…オチないなら切るわよ?」
御岳(みたけ)山や高水三山など、ハイキングの入口だという御嶽。ここでそれらしき客がほぼ下車していき、車内は一気に空きが多くなった。
もも「さ、ここからはじっくり景色ね…。」
古里に停車。青梅線の"奥地"は山深く、武蔵五日市以上に"東京都内らしくない"印象。線形がよろしくないため、速度は低め。
めぐ「右は失敗だったかな…?」
さく「じゃあ、帰り逆でいいじゃん。」
武蔵五日市から合計82分で到着。ホームと車両の間には大きな隙間が生じており、落下危険性が高い。
なぎ「落ちるなよ?」
1面2線の島式ホームを持つ奥多摩。隙間が生じているのは、終着駅にして大きくカーブしているため。
さく「夏に外はアレだもん…。」
(S)武蔵五日市→奥多摩:JR運賃 712円
駅の外へ出ると、向かいには西東京バスの営業所。ここからは山梨県へつながる路線も発着する。1階部分が売店らしくなっているものの、カーテンで閉められていることから営業していないようだ。
木造らしく瓦屋根と、2階建ての駅舎を持つ奥多摩。自動改札はなく、入出場の際はICカード専用端末で対応。窓口業務も廃止されているらしい。2階の店は後で見ようか…。
もも「こういうの好きなんでしょ。」
めぐ「なんか、山に合う感じでね…。」
(現)アミノサプリC(キリンビバレッジ) 130円
(現)香ばし麦茶(キリンビバレッジ) 130円
水分を調達できるうちに調達しておこう。アミノサプリCは栄養分重視、麦茶は水分補給が主目的。
さく「汗かいた後にこういうの飲んだら余計に甘く感じるんだよ…。」
なぎ「…その話は何度もした。」
奥多摩駅前の、いわゆるメインストリートは歩道と対面通行。観光地として土産物屋もあるようだ。
めぐ「一応、温泉もないことはなくって…。」
もも「温泉じゃないけど、さっき入ったんだし。」
そのまま国道411号(青梅街道)と交差。付近には奥多摩温泉があり、日帰り入浴施設や旅館が見られるもの。計画段階で選択肢に入ってはいたものの、最終的に目的地到達(武蔵五日市→奥多摩→浦和美園)を優先させたため外れている。
橋から川の下を見る。上流部らしく、流れが心地よさそうだ。
なぎ「…変なこと期待するな。」
めぐ「いや…、音がよくって。」
橋を渡った先、氷川キャンプ場の入口に来た。町営の駐車場を併設しており、自動車で来た人は双方の受付を済まさなければ利用できない仕組み。
さく「ま、用具もないんだし。」
もも「こんな外でさ、いつまでもいるわけにいかないの。」
1700~2000m級の山々をも有する奥多摩町。可能ならば遠くの山を眺めたいもの。武蔵五日市もそうだが、同じ東京都にして23区の都会的雰囲気とギャップが激しい。
めぐ「…あれ?」
もも「こんなとこじゃわかんないわよ。」
反対側も同じく、橋から川の下を見よう。多摩川は東京の都心部へ向けて、この山々から流れていく…。
さく「降りるのもどうせアレでしょ。」
なぎ「…また時間余らないか?」
時間を40分も余らせ、奥多摩の駅に戻ってきた。トイレは駅舎外にしかない上、この区間の車両は全てトイレなし。2階はアウトドア用具の販売をメインとしており、カフェが併設される形。
めぐ「一応…、ここで何かってのも考えてたんだけど。」
もも「要するにケチるんでしょ、名物もあるってのに。」
さく「他、やってないでしょ。」
なぎ「ない…、な。」
冷房の効いた中でひととおり休み、これから乗る車両が入ってきたのを見てから戻りたい。
21.奥多摩11:47発→青梅12:20着 普通1102/青梅行き モハE232-624
E233系0番台について。奥多摩地区で運用される4両編成は2021年以降、中編成ワンマンに対応するため各種工事が行われたという。そのまま乗り込んで"スタンバイ"するも、空きが多いまま奥多摩を発車。今回足を運んだ奥多摩は、東京都内の普通鉄道駅で標高が最も高いらしい。
もも「それでカメラ見ながら、メモしてたって?」
めぐ「忘れちゃいけないもん。」
白丸に停車。奥多摩地区は単線であり、ホーム1本だけの無人駅も目立つ。それでも東京都内にあるためか『電車特定区間』に含まれており、車両も代々通勤型が使用されている。E233系では近郊型車両との"融合"が進み、違和感が縮小されつつあった。
駅間に建物はほぼなく、山林ばかりの風景。これは奥多摩湖だろうか?
さく「…いつものアレ入れりゃいいじゃん、後で。」
古里を出て、まだ山深い青梅線。建物はそこそこ見かけ、道路も通っているので秘境とまではいえないだろう。
めぐ「…同じこと言っていい?」
もも「何をよ?いつものことじゃないの。」
めぐ「雲…、ちょっと近い?」
川井からは大きな橋が見られる。これは奥多摩大橋といい、青梅街道と吉野街道を結んでいるという。(→)
めぐ「はい、後で入れたよ。」
もも「そう?帰ったら見せてよ?」
(つづく)