2018年8月21日(火)午後5時55分 東京都文京区/東京ドーム


 映りがよくないのでやり直し。例年にも増して打撃力の強力な埼玉西武と、無風で旧東京球場のような"狭さ"を生かしたい千葉ロッテ。今日は関東近郊を本拠地とする両チーム。
なぎ「いいけど、程ほどにな。」
もも「こういうとき経験者って…。」


 マスコットはいつもの3方(マーくん,リーンちゃん,ズーちゃん)に加え、オリオンズ時代のマスコットキャラクター『バブル坊や』。千葉移転時の『初代カモメ』が登場。
もも「もっといい名前なかったのかねぇ?」
なぎ「知らんことは聞くな。」


 試合前に『50thセレモニー』が行われる今回、始まると場内の照明が減灯する。即座の点灯と消灯が可能なのは、LEDの特徴だ。ナゴヤドームと同様に四角形らしく、導入はそれよりも1~2年早い。
さく「…それ、わかる?」
めぐ「…デジカメって基本補正かかるのよね。」


 50周年記念のレジェンド、村田兆治氏と落合博満氏。2氏はそれぞれオープンカーに乗り、場内を1周。
めぐ「なんたってね…、ドラゴンズの監督を…。」
さく「そういや今日も"青い人"見たね。」


 中日の監督を経て、1986年以来32年ぶりとなる"古巣復帰"を果たした落合氏。打席では『神主打法』と呼ばれ、三冠王を3度獲得した往年の構え方を披露。


 照明が全て落とされ、ビジョンに流れる映像。1969年から現在まで、幾多の歴史を重ねてきたロッテ球団。
もも「…わかる?」
めぐ「ちょっと…、わかんないかな?」


 続いて、2氏による挨拶。
もも「別にいいけど、アンタらのカメラ角度に悪意が感じられんの。」
なぎ「…意図はないからな。」


 現役選手と記念撮影の後、しばらくして試合開始となる。


 試合開始に先立ち、村田兆治氏が始球式に登板。60歳台にして最高球速が130km/hに達するなど、往年のマサカリ投法は晩年まで健在であった。(2022年没)

 1回表、1アウトから源田は左中間への二塁打。浅村がライトへの先制タイムリーヒット!山川は三振、森はセカンドゴロ。
さく「本当…、打点おかしいもん。」
もも「一方的にならなけりゃいいかもね。」


 対して1回裏は3者凡退。2回表は2者三振からライトフライで終了。対する2回裏の攻撃。1アウトから角中はレフトへヒットを打つも、鈴木が完全な6-4-3のダブルプレー。
さく「こういうとこね…。」
なぎ「…あんま飲むなよ、レモン。」

 3回表は1アウトから秋山がライト前ヒット、源田はフォアボールを選んで1,2塁。浅村の打球がセカンドライナーとなり、山川はフライをほぼ真上に打ち上げる。

 3回裏は福浦の打球が鋭くもライトフライ、田村は好守に阻まれセカンドゴロ。平沢はそのままライトフライ。
めぐ「30分が追いついちゃったかも。」
もも「…アンタもさ?わけわかんないこと言うぐらいならパスしなさいって。」

 4回表は森がライトへのツーベース、外崎はセンターへのタイムリーヒットで2点目。中村はライトフライ、外崎が盗塁を試みるも失敗。2アウトから栗山がフェンス直撃のツーベースを放つも、金子侑司は空振り三振。

 4回裏は1アウトから藤岡がライトへの二塁打。中村はショートゴロで3塁がアウト。井上はライトフライ。
なぎ「…おかしいな。」
もも「…何がおかしいのよ?」
なぎ「これ、幅?結構狭い。」


 1塁側スタンドを見渡そう。立ち見以外の来場者全員に白ピンストライプユニフォームが配布され、スタンドが白く染まっている。東京ドームではパ・リーグ球団の親会社が、社員を"招待"することもあると…。
もも「本当、鷹の祭典だか2試合になってよかったじゃないの。」
なぎ「言うな。」


 3塁側も多くは白く染まっているものの、ビジター席以外にもブルーグレーの色を所々見せている。東京ドームでのパ・リーグ主催試合においては、ホームとビジターが逆になれば立場も入れ替わって興味深い。


 今回配布されたユニフォームで、特筆すべきだろう"M"のロゴ。昨年から選手着用モデルが"昇華プリント"となった中で、この配布品は刺繍を採用しているのだ。なお2023年以降は選手着用モデルもロゴ文字が刺繍となった。

 試合に戻すと、5回表は3人で終了した。


 イニング間で行われるのはマスコットによるレース、"初代カモメ"と"幕張の魚"の対決。
さく「ハンデないの~?」
なぎ「ちょっと黙ってろ。」


 ただ"忖度"を忘れておらず、初代のマスコットに華をもたせた"魚"。丸っこい体から骨が飛び出し、頭が大きくなったらその中身が出現。
めぐ「…それでね?」
もも「まとまんないなら黙んなさい。」

 5回裏は角中がライトへツーベースの後、鈴木のライトフライで3塁へ進んでいる。福浦はデッドボールを受け1,3塁となり、そこから暴投でホーム突入もアウトの判定。ここでリプレイを要求。
なぎ「…変わったことあった?」
めぐ「いや…。」


 判定は変わらず2アウト。田村がフォアボールを選んで1,2塁となり、2塁の福浦に代走として根元を送ってからであった。平沢がフォアボールを選び満塁。続く岡…。
なぎ「まだやんのか…。」
もも「メモすんのも大変でしょ。」


 何球粘ったのだろうか、時間をかけてセンターへの同点タイムリーヒット!藤岡がライトへの勝ち越しタイムリーヒット!
(つづく)