2018年8月21日(火)午前9時55分 静岡市清水区/清水駅
導入された駅番号は静岡地区と名古屋地区で通番になっており、CA68から一気にCA14までカウントダウンが進んでいる。2020年に新しく『御厨』駅(みくりやえき、磐田~袋井)が開業し、駅番号はあらかじめ確保されていたCA30となった。
めぐ「通しだと名鉄に合わせたような感じ。」
もも「あ、そう?」
さて清水といえば、超一流アニメ『ちびまる子ちゃん』の生まれたまち。ただ最近はすっかり疎遠となっており、今更触れてよいものかと…。
なぎ「…まあ、そうだよな。」
さく「せっかくならちょっとばかし。」
改札を出ると、近代的な長い通路が延びている。似た印象を持つ東静岡と異なり、内部に"動く歩道"は設けられていない。
めぐ「…降りたことはないんだけど。」
もも「じゃあ出さないでちょうだい。」
東口、またの名を『みなと口』へ。いつものように駅は写真へ収めよう…。
めぐ「…あれ、こっちじゃなかったっけ?」
なぎ「西口じゃないのか?」
西口、またの名を『江尻口』へ。こちらは周辺に飲食店が多く、"メインのほう"だと思わせる。
もも「1本早めてよかったことよ。」
さく「そんな大げさな…。」
今回は時間に余裕を持たせているので、多少道に迷うことは想定していた旅行班。JR清水の西口から、商店街らしい雰囲気の道を歩こう。見たところ、ビジネスホテルが多い。
もも「いいけど…、今日だってその荷物。」
めぐ「3日だからちょっと長いよ?」
やがて隣合う『駅前銀座』に"ぶつかった"。新清水へのルートは『駅前銀座』が示されており、そのまま進めば問題ない。
もも「1本早め…。」
なぎ「別にもういいってんだ。」
並走するJRの線路共々、上は国道149号が跨ぐ。国道1号から清水港へ短く延びた後、そのまま沿岸部を走行する国道150号としてつながっている。
めぐ「この前、四日市でクリアした164号も。」
もも「御在所でたらふく食べた続きね。」
踏切を渡ってからは右方向に進むのだが、その道のりがトリッキーだと思わせるもの。
さく「…今、迷ったよね?」
めぐ「あの国道、沿ったほうが楽なのよ。」
国道沿いへ進まず、事前に調べたルートへ。すると新清水の、裏口めいたところに出てきた。ちょうど新静岡行きが発車したタイミングだ。
さく「ま、本数はたっぷりあるんだし。」
もも「本当、浜松で1本早めてよかったこと。」
来た以上、例によって駅の姿は収めたい。表口は立派な駅舎を持つことから、やはり裏口でいいのだろう。この静岡鉄道は比較的早くからPiTaPaが利用可能であり、全国共通交通系ICカードもスムーズに利用可能となったと…。
めぐ「…入っていい?」
なぎ「…まとまってからやり直せ。」
06.新清水10:20発→新静岡10:41着 普通/新静岡行き 1012
18m級2両編成が高頻度で行き交う静岡鉄道静岡清水線。来たのは東急7200系に似た、静岡鉄道オリジナル車両。ステンレス車体に『午後の紅茶』の広告ラッピングを纏っている。この編成は2023年に退役し、熊本電気鉄道へ譲渡されたという。
さく「これだってもうそろそろ乗れなくなるんだし。」
めぐ「そうだけど?」
車内は短距離乗車に特化したオールロングシートであり、荷棚も片方にしか設けられていない。車外とは一転して、広告類に『午後の紅茶』は見られない。平日の日中とあって乗客はほとんどいない状態で発車。
もも「中は涼しくていいこと…。」
程なくしてJR東海道本線と並走。途中2駅しかないJRに対して、こちらは細かく駅に停車していく。
なぎ「前まで…、隣だったんだよな。」
さく「立場変わるってね…、大阪だっけ?」
静岡鉄道の草薙はJRと少し離れた位置にあり、野球場の最寄り駅はもう1つ先にある総合運動場。翌日観戦する東京ドームと合わせて、3連戦として組まれる。
さく「だから、今日はロッテで。ハムは2日目。」
もも「そんなわかってること…、チケットなんか随分前に渡されて。」
気づけばそのまま、JRとの位置関係が逆転していた静岡鉄道。長沼は車両基地を有するため、やや規模が大きい。車両規格が統一されていることからホームドアは容易に導入できそうだが、現在は固定式の柵となっている。
乗客は次第に乗ってきている流れ。JRと比べて速度も低く、所要時間では大きく不利な静岡鉄道。小型車2両による高頻度往復運転により、待機時間を少なくしている。JRの駅と直に接していないのも、棲み分けになっている点らしい…。
めぐ「…ごめん、自分でもよくわかんない。」
なぎ「無理すんな。」
21分くらいで新静岡に到着した。頭端式2面3線のホーム構成であり、降車用ホームも有している。ついでに新清水も頭端式であり、1面2線に降車用ホームといった構成だ。
さく「引き伸ばす必要はなかったかもね。」
もも「アンタらもうちょっとまともなコメントできない?」
(S)新清水→新静岡:静岡鉄道運賃 300円
他に見るものもなさそうなので、改札を出よう。上に取り付けられた発車案内は、サイズの大きい液晶画面式となる。平日の昼前に7分間隔で運転されており、概ねこのダイヤで定着している静岡鉄道静岡清水線。
先ずは一旦外へ出て、駅の写真を忘れない。JRの駅へ向かうのはそれからだ。
もも「わかりやすいったらありゃしない…。」
めぐ「…こっち裏っぽいかな?」
(つづく)