めぐ「皆さんご無沙汰しておりました、鉄旅リターンズプラスです。今回は2018年8月、2夜連続で東京ドームの野球というお話です。先ごろ青春18きっぷの大変革について取り上げられることが多いことでしょうけど、まさに今回は分割使用する実例です。」
めぐ「ところで東京ドームの野球といえば、祭典シリーズでしょうか。特にパ・リーグは親会社の影響も強く、多くの本社が東京にあることもあって招待客もそれなりにいるんですよね…。では18きっぷの分割利用と、東京ドームの祭典をどうぞ。」
2018年8月21日(火)午前5時42分 愛知県あま市/木田駅南口
始まりは決まって地元の駅。平成時代として最終となる夏休みは、4月に野球のチケットを確保したことから始まる。
めぐ「はい、皆様おはようございます。今回はいよいよ…、4月に決定した旅行企画ですけど。ではまた朝2本目、早くから出かけてまいります。」
01.木田5:56発→須ヶ口6:04着 普通/東岡崎行き 名鉄6827
須ヶ口で前に2両連結する普通であり、後ろの2両は津島線から直通する形。朝6時にして、すでに混雑模様を見せている。
02.須ヶ口6:06発→名鉄名古屋6:15着 準急/知多半田行き 名鉄5355
須ヶ口で先に発車するのは、名古屋本線から常滑線を経て向かう知多半田行きの2ドア4両編成(2019年引退)。ここから名古屋までの短区間だけ準急となる。栄生ではJR貨物のDF200を目撃。カメラは間に合わず、雨が降ってきたと知る程度に終わる。名古屋に着いたら、いよいよスタートだ。
最早、広小路口のアングルも限界。先程の雨は、通り雨で済んだらしい。
もも「で、4月に決まったのを今日からするわけね?」
さく「そりゃ、早いほうがいいでしょ。」
先に言うと、向かう先は東京ドーム。
なぎ「それも2日連続…。」
もも「それはいいから、完成して…。例のモノは?」
めぐ「完成したよ。」
さく「あ、時間ないから後でいい?」
03.名古屋6:28発→豊橋7:37着 区間快速2700F/豊橋行き クハ312-5020
事前調査では313系0番台の4両編成と出た区間快速。実際には反して2両編成を2本繋いだ4両で、前方は全席転換クロスシートとなる5300番台。ただ乗車位置を間違え、モーターなし車両へ。おまけに名古屋から乗る客が多く、座れないままで発車。
もも「よく考えないんだもの…、どうなったって知ったこっちゃない。」
めぐ「この方向しばらく乗ってなかったし。」
金山でも結構な乗客数。混雑状態はどこまで続くのか…?
さく「ま、途中で空くでしょ。」
なぎ「…何かあったか?」
大府で、分割する普通(浜松行き/武豊行き)を抜かす区間快速。共和ではその普通から、同じホームで乗り換えられる。
めぐ「お先~。」
もも「あっ、こら!抜け駆けしないの。」
刈谷で降りる客が多いものの、まだ立ち客が目立つ。ここからの長距離乗り継ぎに向けて、とりあえず座ることはできた。
もも「どうせ座れるんならさ…?」
なぎ「だったら座るけどな。」
安城でも降りていく。以後、同じような流れだろう…。
さく「ま、寝れるうちに。」
岡崎からは各駅に停車していく。外は雲が目立つ空、相見の駅周辺は新しく発展している住宅地。
豊橋で乗り換えよう。見たところ、基本的に浜松へ行かない客が多いようだ。
なぎ「階段な…。」
もも「いいから、次も座るんでしょ?」
油断ならない乗り継ぎ。乗る客は多く並んでいるものの、階段から遠い先頭車両は結構スムーズに乗れるだろう。
もも「…前と同じよね?」
さく「同じだけど…。」
04.豊橋7:48発→浜松8:26着 普通920M/浜松行き クモハ373-8
ということで4年前と同様、特急車両たる373系を用いた普通へ乗り込む。リクライニングシートは埋まり、扉のないデッキも人が多くなって発車。
なぎ「全部これだったんだな?」
めぐ「まあね。」
静岡県に入ったところで新所原。ここで一気に降りていき、乗る客がそれなりといったもの。南口の駅前広場はいつの間にか完成していたようだ。
もも「で…、さ?見たら清水ってなってるのよ。」
さく「わかっちゃった?」
もちろんこのまま東京ドームへ向かうのは味気ないので、今回はまず清水に目的を求める旅行班。373系に戻すと、新所原以降は浜松まで乗る流れ…。
なぎ「…寝よ。」
乗車時間が38分ということはもったいないものの、373系は運用の都合で回しているに過ぎない。降り立った浜松で隣にいたのは、予定より1本早い興津行き。
さく「…先、いいでしょ。」
05.浜松8:28発→清水9:54着 普通744M/興津行き クモハ313-2515
313系オールロングシート3両に、静岡で切り離す211系が2両。今回の降車予定駅と空いている状態から、早めても大丈夫と判断。前方の313系3両へ乗り込む。
もも「いいけど…。清水降りて、歩いて新清水で。」
めぐ「静岡鉄道で新静岡。」
新静岡からJR静岡へ歩き、あとはほぼそのまま東京ドームへ向かうだけという行程。この区間は何度も乗っており、特に景色を見なくていいだろう…。
もも「あ、続きはまだいいわよ。少しでも寝ておきたいんでしょ?」
さく「…おやすみ。」
島田からは静岡に向けて、乗ってくる流れが続く。
なぎ「座ってりゃ楽だよな…。」
静岡では降車客が多い。後ろの211系2両を切り離す間に、隣から特急が先に発車。
さく「あれ、外出て切り離し?」
めぐ「それと、トイレ。」
興津行きは313系3両となり、トイレがあることからそのまま利用できる。可能なうちに用を足しておこう。
さく「…連れトイレならカットで。」
名古屋から区間快速,普通,普通と乗り継いで合計146分、最初の目的地となる清水に到着した。特急『ふじかわ』が停車しつつ、1面2線の島式ホームというシンプルな構成。
(2018東京ドーム2DAYSライヴ つづく)
「ということで、東京ドームを含めた3日間の旅行企画が始まりました。最初の目的地となる清水から、物語はどのように進んでいくのでしょうか?長丁場になると思いますが、お楽しみください…。」