2024年8月28日(水)午後3時29分 愛知県愛西市/佐屋駅


 今回は名鉄津島線の一部が終着駅にもなっており、名鉄尾西線の途中駅となる佐屋を見ていこう。尾西線そのものは玉ノ井から弥富を結んでおり、運行系統は玉ノ井~名鉄一宮と名鉄一宮~津島に分かれる。津島~弥富は事実上、津島線の一部だ。


 佐屋は2面3線式のホームを持ち、津島線へは全ての番線から発着できる。佐屋から津島線にかけて複線となっており、本数も増加。枕木は津島線が全て交換済みな反面、尾西線は木製で残っていた。


 後述する無人化に合わせて、新しく発車案内の装置が設けられた。新規で三河知立や加木屋中ノ池に導入されたモノと同じく、表記する内容そのものが固定されたタイプとなる。


 ここから弥富までは単線となるため、少々変則的な線路形態となる。1番線は津島線の折り返し専用となり途切れているほか、唯一8両編成に対応。通常は2番線からのみ弥富へ発車する。

 1・2番線と3番線、改札へは構内踏切で結ばれる。津島線へは異なるホームから発車があるため、発車番線の案内装置が取り付けられた。方式は新しい発車案内と同様となり、ホームにあるそれは白色と黄色で示される。


 構内踏切を渡った先に改札など諸設備があり、ホームとの間にスロープがあるため段差はない。トイレは設備の古く小規模なモノで、無人化以降は手洗い場に石鹸液がなかった。精算機はタッチパネル端末とインターホンを備えた最新式。


 駅舎は以前からの平屋建てであり、やはり改札の内外に売店といったモノはなかった。そんな駅周辺は住宅地となる。駅から外へ出ると駅前広場はなく、月極か有料の駐車場がある程度。


 付近を横切るのは県道であり、3県に跨がる珍しい路線(愛知・岐阜・三重県道125号)だ。最寄りとなるコンビニも県道沿いにあるほか、スーパーなどはいずれも駅から少々離れている。


 券売機は新型となり、同じくタッチパネル端末とインターホンを備えている。上部には大型の液晶画面が設けられ、運行情報がある際に表示される。6月29日に無人化されたため、窓口はシャッターが下ろされていた。
 

 自動改札は幅広い1通路とICカード専用の1通路、なぜかガラスの仕切りを隔てて通常幅がもう1通路となる。これまで無人駅システム導入の際にあったLED式案内装置がなく、ホームにあるモノと同じ発車案内がある。白く光るので結構目立つのだ。
(おわり)