2024年7月27日(土)午後2時44分頃 石川県七尾市/能登中島駅に到着
能登中島には往年の郵便客車が保存されている。この普通は観光列車用のダイヤを組んでおり、ここで16分停車。見学できるようになっていた。
能登中島から、改めて郵便客車(オユ10)を見ておこう。車内で区分作業を行っていた車両で、当時は郵政省の所有だったともされる。鉄道での郵便扱いは国鉄民営化前に廃止されていた。2024年になり、現存する貴重な存在だ。
8.穴水14:17発→七尾15:23着 普通604D/七尾行き NT203
笠師保からしばらく進むと、日本海側で最大とされるカキ養殖場がある。海に面して何やら囲われるようなモノはそれだったのか。
田鶴浜から和倉温泉にかけてゲーム店が1つあり、『君は放課後インソムニア』に実名で登場していた。現状はこちらも屋根が崩れており、元日の地震で被災した痕跡ともなる。写真はタイミングが合わない。
和倉温泉からはJRの路線となっており、駅舎に面した1線では七尾から乗る特急が発車を待っている。のと鉄道の普通は優先権がないらしく、駅舎から離れた藤棚のあるほうを発着。
往路で39分だったところを、復路では観光列車向けに66分かけて到着。往路は後期型で2列2列だったクロスシートが、復路では前期型なので1列2列となる。
POKEMON with you. ポケモンはいつもキミといっしょ。この文言やビジュアルは以前、東北旅行で訪れた気仙沼にて見たことがある。
もちろん現地の駅に来た以上、七尾でも駅前に出て駅の写真を収めておきたい。元日の地震は七尾市でも被害が大きかったようで、駅舎と歩道の間に顕著な段差が生じていた。
広場から駅前には道路を挟んで、左右に大規模施設が立地する。左はドン・キホーテなどがあり、調べたところ名称を『パトリア』という。右にあるのは『ミナ.クル』といい、図書館も入居しているという。
改札はJRとのと鉄道が分けられており、右ののと鉄道は無人化されている。のと鉄道の改札に隣接して、空き区画を活用したとおぼしきフリースペースがあった。
(現)JR自由席特急券:七尾→金沢 960円
ということで、復路で使用するJRの券類は全て購入済み。フリースペースのテーブルにて、早いところ収めておこう。
左にあるJRの改札はICカード用の端末と、有人窓口となる。券売機は近距離用と指定席券売機を設置。有人窓口で改札の後、ホームに面した1番線で特急を待とう。後から発車する普通も1番線となるため、521系100番台の車内はお預けに…。
七尾線の特急『能登かがり火』は北陸新幹線金沢開業の際、一部在来線の特急を分離させる形で登場。加える形で観光用の『花嫁のれん』が登場しており、人気を博していた。こちらも元日の地震以降、運休が続いている。
9.七尾15:39発→金沢16:36着 特急能登かがり火8号/金沢行き クハ682-2710
自由席は最後尾の1両となる。来たのは683系の3両編成。2000番台だがかつて『しらさぎ』で使用された車両でなく、『サンダーバード』の増結用編成だ。このためリニューアルされている。
自由席はさほど座席が埋まることもなく、七尾を発車する。リニューアル後の車内で変化があるのは、青色系の座席モケットと防犯カメラぐらいだろう。
七尾線で取り上げたい車窓は特になく、乗車区間で唯一停車する羽咋へ。UFOのまちとあるが、実際はいかに…?
最高速度はそこまででもないのだろう。1線スルー式の通過駅が多いのか、乗ってみるとなかなかのスピードを感じさせる。一方で高性能な電車特急ゆえに、騒音はあまり感じさせない。
そのまま国道159号と並走している。本線はなかなか規格が高く、最高速度が70km/hと表記されていた。低速で低出力な原付は通行できず、側道を通ることとなる。
やがて国道8号とジャンクションのように交差しており、七尾線から離れていく。これらのバイパス類はそこそこややこしいらしく、本線が路線の序列をあまり守っていない。
津幡の手前で直流電化から交流電化に切り替わる。そのため通過する際に冷房など、空調が止まった。津幡ではIRいしかわ鉄道となった複線に合流しており、金沢まではJRの路線に非ず。
郊外の住宅地らしく市街地らしい雰囲気で北陸新幹線と並走し、途中には上下線で高低差のある箇所も見られた。もうそろそろ金沢だ。
(開業記念!新幹線で能登の夏景色 つづく)