2024年7月27日(土)午前10時48分 石川県金沢市/金沢駅


 新幹線改札を出る手前に、在来線の特急車両を模したモノがあった。撮影用に置かれているのだろうが、マスコンレバーやスイッチ類も模しているなどなかなか凝っている。


 北陸新幹線の往路でも、使用した券類を収め忘れていた。このタイミングなので入れておこう。


 金沢での昼食を手軽にしようとすれば、自ずと答えは決まっていた。手早く調理可能であろうカレーである。ということで、金沢では急ぎ目に昼食をご馳走様。


 在来線はIRいしかわ鉄道の改札となった。新幹線の自動改札から途中下車したため、同じく自動改札から入場を試みれば反応しないようだ。そこで有人窓口に見せたところ、そのまま入場できる。


 在来線駅は基本的に変わらず、以前から高架にあったホーム。3面6線に切り欠きホームを有するため、1番線から7番線が割り振られている。次に乗る七尾線の普通は2両と少ないが、乗車位置で待ち続けるのも暑いだけ。


6.金沢11:31発→七尾12:57着 普通843M/七尾行き クモハ521-118
 入ってくるのは521系でも、七尾線専用となる100番台。IRのロゴが入っていたためIRいしかわ鉄道の所属とされるが、JRの"金サワ"とも入っている。2両とあって乗客も多く、なんとか適当に座れる程度だ。


 立ち客が多く出て金沢を発車。車両基地もJRの路線に沿っていない以上、IRいしかわ鉄道の所有とも思われる。もっとも七尾線はJRの路線であるため、在籍するJRの車両基地も引き続き必要だ。


 津幡から分かれる形で七尾線へ進む。JRの路線として飛び地になったことから、運賃計算がやや複雑になってしまった。IR関連分を除外してJRの距離を通算させてから、IRの運賃を加算するのだ。青春18きっぷは東金沢,森本,津幡で下車しない限り有効となる。


 七尾線は単線となる。直後に交流電化から直流電化になるため、無電の"セクション"を通過。521系はその際に消灯しなかったものの、冷房など空調が止まってしまった。


 右の景色を見ていけば、農地の広がる風景だ。七尾線そのものは既に乗車しているとはいえ、早11年以上も前の話。しかも年始で冬の車窓となった。


 宇野気,横山と経て、少々高台のようなところを進んでいる。


 高松で反対方向からの列車を待つため、少々の停車時間がある。同名で有名な駅は四国の主要都市であり、こちらはまさしくマイナーな駅。加えると双方共に、JR西日本の車両が使用される。


 引き続き能登半島を北上していく。周辺はひたすらに農地の広がる風景で、変化に乏しく眠気も催してきた。乗っている客は見たところ生活利用が多く、見慣れたそのままだろうかと。


 宝達は上下線でそれぞれ駅舎を有しており、反対側の駅舎がやや新しい。無人化されているならば車載のICカード端末を介せばよく、設備面での格差もあまりないのかもしれない。


 南羽咋は中津幡以来だろうか、単線にホーム1本だけの駅となる。


 羽咋は復路に乗る特急が停車するため、往路では割愛させていただこう。最初に訪れた際は漫画の効果表現らしいオブジェを目当てにして、羽咋で折り返したもの。早どれだけ昔の話になったのか…?


 民話の里、徳田。同じ木造駅舎でも新しいのか、どことなく洒落て雰囲気がいい。次はJRの普通が終着となる七尾だ。


 金沢から乗ること86分で七尾へ。到着したのは2番線で、のと鉄道は階段を介しての乗り換えとなる。ここまで乗ってきた521系は回送となった。


(現)のと鉄道乗車券:七尾→穴水 850円
 加えて階段を介してからも、JRからのと鉄道へは改札を出なくてはならない。以前に普通を乗り継いで和倉温泉まで乗った際は、内部の連絡口が開いていたはずだ。今回の乗車券は七尾までなので、いずれにせよ改札を出ることとなる。


7.七尾13:11発→穴水13:50着 普通135D/穴水行き NT213
 のと鉄道で待ち構えるのは、青ベースの標準色を纏う1両だけ。既に空席はあまり残っておらず、適当なところに座っていくしかない。車内のトイレは使用できなくなっていた。


 発車すると、駅前の商業施設が目に入る。これだけを見たならば、七尾は能登半島で主要な都市といえよう。


 程なくすると建物は少なくなり、農地と昔ながらの家々が目立ってくる。家々も屋根にブルーシートなどかかり、元日の地震による損傷が残っているのだろうと。
(開業記念!新幹線で能登の夏景色 つづく)