2013年7月13日(土)午後2時47分 岐阜県本巣市/樽見駅
以前はここに、これまたログハウス調の駅舎があったそうな。旧駅舎は火災で焼失したとのことで、『うすずみふれあいプラザ』は周りを囲むように造られている。
さくら「…外野スタンドっぽくない?」
めぐみ「私見た感じでフェンス高いの好きかも。」
なぎさ「今日…、サッカーだけどいいのか?」
ホームは比較的長めに設けられており、これもかつて客車列車が発着していた名残であろうと考える。
めぐみ「…名古屋から直通できないかな?」
ももか「名古屋?これからサッカーじゃないの?」
なぎさ「サッカーの話じゃないだろ。」
めぐみ「キハ75とか25入れて…。」
要するにこういう話だ。臨時でもいいからキハ75やキハ25を使って、名古屋から樽見線へ直通運転できないかという話。過去にはJR東海に在籍していた客車を用いて、実際に直通していたそうな。
実際はそうもいかないようで、ホームの高さに問題があった。2015年に武豊線が電化するとキハ75の一部やキハ25は美濃太田へ転属するのだが、キハ75はホームの高さから下呂までしか乗り入れられない。キハ25は改造を経たものの、当初から対応する後期型はオールロングシートに…。
4.樽見14:58発→大垣16:02着 普通24/大垣行き ハイモ295-516
直通運転の実現性についてはひとまず置いたところで、乗り込むは先ほどの折り返し。同じ単行車両のオールロングシートとなる。空席はもちろん多い。
ももか「まあ…、ゆっくり見ていけばいいんじゃない?」
樽見から山を下っていく復路は当然、根尾川も下りとなる。ここは川幅から見ると中流域だが、実際のところはどうなのだろうか?車内から見る限り、川釣りを行うための環境はよさそうだ。
窓の外には渓谷美も見られる。この付近では根尾川を度々渡っており、その都度飽きさせてくれない。
なぎさ「…寝てないよな?」
めぐみ「寝てないけど、…一応景色もあるし。」
やはり復路も同じく、鍋原から根尾川温泉の看板が見られる。
さくら「癌が治る温泉って本当かな?」
ももか「…私、知らないけど?」
なぎさ「こう書かれると…、疑うよな。」
山の上に沿うよう、鉄塔と送電線がある。実はこの近くに発電所があるという。
ももか「…景色?さっき見たんじゃなくって?」
国道157号を北上する際、目安となる"国道最後のコンビニ"も通過。さて織部の道の駅から4kmで、また道の駅『富有柿の里いとぬき』があるのはどうなのだろうか?
めぐみ「…ごめん。」
さくら「別に撮り損ねたからって気にしなくていいのに…。」
この古い橋は何かと思えば、実際は単なる道路の高架でしかなかった…。
なぎさ「こっちはちゃんと撮るんだな…。」
本巣は本社と車両基地が駅に隣接する。装いから"モレラ号"と命名されるハイモ230-314は、樽見鉄道に残った最後の"レールバス"車両。2013年現在は事前申込制の運転体験に利用されるという。
さてこの車両は2015年12月に廃車となった後、JR貨物北陸ロジスティクスで一般向けに販売されていたという。2024年8月になって記載が削除されており、さらには陸送されたともいう。
車両基地と、その中にあった古い駅名票とヘッドマーク類を見ることができた。美濃神海とあり隣が谷汲口だけなことから国鉄時代のものであろう。ヘッドマークは人気の『薬草列車』のほか、『ハイモ330運行開始』というものも見られる。
本巣からはこれまでの山間部から、一転して平地を進む。往路で乗車したモレラ岐阜からは一気に多く乗車し、空席がなくなってくる。
なぎさ「来たか…。」
その際に乗り移る座席を間違えたようで、車窓の景色はよく見えない。景色そのものは、美濃太田から関までの長良川鉄道に似た田園風景…。
そして揖斐川に差し掛かる。能郷白山から下ってきた根尾川は、大野町で揖斐川に合流していた。
ももか「また勝手なことして…。」
単線のトラス橋を渡ると東大垣で、あとはJR東海道本線と並走している。樽見から64分の乗車となり、全線通しの運賃は900円(当時)だ。
到着後は無人駅と同じように運賃を支払ってから降車証明を受け取るが、城北線と違ってホームにいる駅員から受け取る形になる。降車証明自体は城北線と同じく自動改札に対応している。
さくら「城北線また乗ったんだ…。」
めぐみ「去年ね。」
少し時間もあるので一度改札を出ることとしたが、JRの下車客と自動改札の故障で手間取る。幸い小規模なものでタイムロスもほとんどなく済んだ。ではここからはICで一気に済ませよう。
5.大垣16:11発→金山16:50着 新快速5344F/豊橋行き モハ313-5302
金山まで快速用の6両に乗る。座れたところでさあ寝ようか…。
ももか「あ、じゃあおやすみ。」
なぎさ「…寝てたろ。」
ももか「ああ、帰りは景色見ないで寝てましたよ。」
さすがにJR、しかも快速電車とあって速い。加えてここは幾度となく、呆れるほどに乗っている区間。いつもならば無駄に話をつなげるところ、今日は眠いので何もせず寝るだけだ。というわけで…。
さくら「…寝れた?」
ももか「…私?そりゃあね…」
さくら「寝れたと…。」
樽見から112分で名古屋市、金山の総合駅に到着。JRの運賃820円(当時)は、ICが改札に触れるだけで支払われる。文明の進歩は著しいもので、あっという間である。
(2013年樽見鉄道への誘い おわり…?)
「これにて樽見鉄道樽見線は、晴れて完全制覇となったのでした。クロスシートで景色を見るに越したことはありませんが、乗車時間だけで考えるならばロングシートでも不自由しません。」
ということで、モレラ岐阜と樽見鉄道の旅はひとまずここまで。
もも「なんならさ…、また行けばいいんじゃない?もう11年も前なんだしさ。」
さく「そうなるよね…、やっぱ。あれからまた変わったこともあるだろうし。で…、これで終わりじゃないんだよ。」
もも「ああ、サッカーだったわよね。瑞穂…、今パロマ瑞穂でアジア大会の工事だったっけ?」
さく「そうだね、メインになるって。あと、Jリーグの諸問題も今さ。どっかのチャンネルから大騒ぎに。」
(この続きは近日公開)