さく「こんにちは!」

 今回の鉄旅リターンズプラスは2013年7月13日。岐阜駅前からバスでモレラ岐阜へ向かってから、樽見鉄道を制していったという話を見ていこう。
もも「考えたらもうこんな前なのね…。やること変わってないのに。」
さく「本当、早くなったもんだよ。感覚だけはさ。」
 

2013年7月13日(土)午前10時11分 岐阜県岐阜市/岐阜駅


 今回は岐阜からスタートとし、モレラ岐阜へと向かおうかと…。神田町通りを地下で渡り、バス乗り場へ。屋根の下なので、雨が降ってきてもぬれることはない。
ももか「それでバスでモレラ、昼食べたその次って?」
めぐみ「…早くこれ見たいんでしょ。」


 モレラ岐阜は樽見鉄道の駅と"直結"しているといっても過言でない。今回はそれを生かし、樽見まで乗ってしまおうと考えたのだ。乗るだけならシーズンは外れているので、問題ないだろう。あとはそのまま全線乗車を果たし、大垣からJRで金山まで乗れば問題ない。
ももか「樽見鉄道ね…。」
めぐみ「シーズン入ると、…18きっぷ使いたくなるじゃん?」

 要するに、日数問わず"遠方のネタ"に力を入れがちになるということ。初期は年齢的な都合もあって日帰りが多かったものの、2008年を境に激減。それから2009年に2回と2012年の1回だけになっていた。
さくら「黙って京都行ったのって誰でしたっけ…?」
なぎさ「まだ恨んでたのか。」

 僻みもそこそこに、モレラ岐阜へ向かうバスが入ってきた。予想しなかったハイブリッド車両が登場。三菱ふそう製にして、5月に乗車した"エコハイブリッド"とは異なるらしい。


2.名鉄岐阜(10:16)発→モレラ岐阜(10:58)着 岐阜バスC36/モレラ忠節線
 座席は大体埋まっているので、空いていた後ろの座席へ。
さくら「はいはい、別に1人でいいですよ…。」


 神田町5の交差点を左折し、直進の国道256号から分かれて国道157(・303)号を走る。2012年11月に乗車した長良橋へ向かうバスは、その箇所となる神田町5の交差点を直進した。最後部座席は後ろの景色も望めるのが強み。
ももか「またアレ必死になっちゃって…。何回予定よ?」
めぐみ「…4~5回?」

 すると…、あれ!?さっきのは何が来たのだろうか?
めぐみ「さっき連接…。」
なぎさ「連接バス?」
ももか「アレ狙えばよかったんじゃなくって?」
なぎさ「アレ、マーサ行くけどモレラ行かないからさ。」


 マーサ21と連接バスはまたの機会ということで…、引き続き忠節橋へ進む経路を進めよう。ここは元々路面電車(名鉄岐阜市内線)が通っていた。
なぎさ「乗ったんじゃなかったっけ?」
めぐみ「乗ったよ。」


 忠節まではかつての"併用軌道"を通る。11月と同様に雨模様で、長良川の景色はよろしくない。
ももか「…自然とそっち系?」
めぐみ「…狙ってなかったけど。」


 往時の"焼き直し"なり"思い出探し"なり、今日も例外ではない。忠節橋を渡ると、一旦国道157・303号は川沿いにそれる。名鉄岐阜市内線が直進していたように、バスも直進して橋を下る。

 左折した先、忠節でまたそこそこの乗車がある。ここから名鉄は揖斐線となり、"鉄道"の扱いを受けていた。そのため同じ車両でありながら、最高速度が40km/hより速かったりする。


 そのまま尻毛(しっけ)橋を渡る。岐阜駅前からさほど距離は離れていないはずだが穏やかな風景で、都会じみたものはどこへやら。
ももか「…こういうのばっかり。」
なぎさ「いいだろうよ。」


 途中で国道が通行止となっているため、旧道と思しき脇道にそれることとなった。
ももか「わざわざ撮らなくたっていいのにさ。」
なぎさ「でもこんな狭いとこ、よく通ろうとしたよな。」


 廃線跡を見ると、レールなどはすでに残っていない。かつての路線を偲ばせるかのように、更地状態のまま残っているぐらいか。なお国道の通行止めは廃線跡にかかっていた陸橋を撤去するためであり、程なくして完了したと同時に改良もされた。


 国道へ戻ってから再度外れて、やがて北方バスターミナルに到着。辺りは建物を取り壊した後の空き地が目立つ。奥には新しい集合住宅が並んでいることから、おそらく建て替えだろう。


 バスターミナルと言いつつも、実際はバス駐留スペースが広いだけの屋根つきバス停に過ぎないような印象。設置されたことにより、北方町内を経由するバス路線が集約されることとなった。


 国道まで戻り、またも狭い道にそれてしばらく走って国道157号に復帰。やはり連休で、モレラに向かう車が多いのか…?
ももか「…今日、初日よね?」
なぎさ「初日なら、買って昼食べて…。まあそれからでも他行けそうだよな。」


 名鉄岐阜駅から42分、モレラ岐阜の手前で大きく詰まることなく到着。運賃は下調べのとおり400円(当時)であった。
(つづく)