2018年4月14日(土)午前10時5分 三重県伊賀市/伊賀神戸駅を通過


2.伊勢中川9:42発→大和西大寺10:54着 特急900/京都行き 近鉄12136
 伊勢中川~大和西大寺の途中停車駅は榊原温泉口,名張,大和八木,西ノ京であり、伊賀神戸は通過する。近鉄から伊賀線が切り離され、第3セクターとなった伊賀鉄道に導入された車両は東急のステンレス車両。
なぎ「これもいつかな…。」
さく「…なーにー?」
もも「乗りたいんだってさ。」


(前)充実野菜・緑黄色野菜ミックス(伊藤園) 税抜49円
 名張の先、三重県から奈良県へ入る境目はよくわからない。引き続き山めいた田舎風景が広がっており、どことなく穏やかな印象。特急は相変わらず、運転速度が高め。対して急行は、榊原温泉口から桜井まで各駅停車区間が長い。
めぐ「…どこだっけ?」
もも「さあ、地図あるんじゃないの?」
さく「ってか、なんで今野菜ジュース?」
めぐ「最近、外で食べる前に健康とか。」


 後で調べれば、赤目口を過ぎた先で三重県から抜けていた。いつしか景色は郊外らしいものとなり、この時点で奈良県へ入っていることは容易に想像できる。さあ、大和八木はもうすぐ。


 大和八木は立体交差状にホームが組まれており、大阪線は2面4戦式の高架ホームとなる。京都行きの特急は待避線に入り、混雑している急行の発車を待つ。やはり駅番号は統一されており、大阪線のD39は京都方向のB39に合わせている。
もも「あ、また?」
さく「なんかそうらしいよ。」


 こちらも結構な乗車となり、発車したところで今回のメインはここから。まずは本線を横切り、大和八木の連絡線へ。このルートは特急しか用いないため、選んだということ。
めぐ「この順番に…。」
もも「いいから、ルートについて説明しなさいっての。」


 高架の大阪線から地上へ降りて、下層に位置する京都線(橿原線)へ回り込む連絡線。そのためか少々離れており、すぐにはその姿を現さない。
なぎ「…長くないか?」
めぐ「…あんまり調べてないもん。」


 まだまだ回り込む12200系。連絡線は単線であり、特急も低速で走行していく。周辺は住宅地となっており、最寄り駅がどこになるか気になるという…。
もも「それこそアンタの原付よ。」
めぐ「いや…、アレ万能じゃないよ?」


 ようやく京都線(橿原線)が見えてきた。合流するとすぐさま新ノ口を通過し、再び速度を上げていく。
さく「まあ近けりゃいいけど。」
もも「そういうのはさ…、いつものように後で調べたとか入れればいいんじゃなくって?」


 田んぼの中、新しい高架道路が線路を跨ぐ。これは城陽から和歌山まで(未開通区間を含む)を結ぶ京奈和自動車道であり、扱いとしては国道24号の自動車専用区間になる。多くの区間で通行料は不要だという。
もも「…免許。」
めぐ「125ccもダメなとこ。」


 続いて上を跨ぐのは西名阪自動車道。直下は建物もあるため、撮影に向かない。
さく「外したほうがいいでしょ。」
めぐ「…やっぱりわかんないよね。」


 特急の停車した西ノ京はシンプルな相対式ホーム。調べれば唐招提寺や薬師寺の最寄り駅らしく、伊勢から京都へ向かう特急はこれが唯一停車する便らしい。急行も、日中のみ停車する。これで残すは1区間、通過駅も1つだけ。
もも「もうすっかり降りる気でいるけど…。」
めぐ「さっきの缶、捨てようかなって。」


 伊勢中川から乗ること72分。大和西大寺では奈良線と平面状に複雑な交差を見せ、ホームへ入っていく。


 4番線に到着し、発車していく京都行きの特急。乗り換え先となる神戸三宮行きの快速急行は、同じホームから発車する。液晶画面式の発車案内には駅番号も入っており、路線色と共に表示される。直通先の阪神本線は、近鉄奈良線に合わせているようだ。
さく「これはいいかもね。」
なぎ「…よくわからん。」

 ということで12200系は2021年までに運用を離脱し、そのままこれが最後の乗車となった。一部編成については改造を受けて団体用となったほか、1本が観光用の特急『あをによし』となっている。


 例によって駅番号は統一されており、奈良線のA26は京都方向のB26に合わせている。調べれば京都線はここから京都までを結ぶ路線であり、ここまで乗ってきたのは橿原線であった。奈良線は2駅先の近鉄奈良が終着駅となる。
もも「で…、最終的に京都から賢島に向かって93駅続くってわけ?」
めぐ「まあ、そうなるね。」


3.大和西大寺11:00発→甲子園11:58着 快速急行/神戸三宮行き 阪神1101
 来たのは阪神のステンレス車両。19m級3ドアは近鉄の車両と比べて短いため、混雑時には不向きである。車両規格が異なるまま相互直通運用を行うのは、全国でも珍しい事例だろう。乗って座って、席が埋まった程度となり発車。
さく「適当に甲子園までさようなら…。」

 座席はゴールデンオリーブ色らしきオールロングシートで、優先席の色はグレー。壁面に白色の木目模様が入っており、LED照明で明るくなっている。自動放送は近鉄のタブレット端末を用いて対応させている様子。
めぐ「結構いいかもね。」
もも「アンタのいいは何かわかんないっての。」


 近鉄の料金不要種別で最上位となる快速急行は、鶴橋までの途中停車駅が学園前と生駒だけ。沿線は丘陵地らしく、勾配のきつい住宅街となっている。
もも「…実益と運動になるんじゃない?」
めぐ「…毎回はいいかな?」
(嵐を呼ぶ2018年春の甲子園 つづく)


さるぼぼちゃん「通常であれば伊勢中川から、大阪上本町行きを鶴橋まで乗れば早いことでしょう。あくまで少々回りくどい当ブログのことで、わざわざ京都行きに乗っています。要するに"特急専用ルート"だから、選んだのでした。」

さるぼぼちゃん「さて今回の企画で有利だと思われた『名阪まる得きっぷ』は、2017年末で廃止されていました。参考までに価格が特急レギュラーシート用は5枚で18000円、10枚セットは33500円。今回のような変則ルートと、次回以降の乗り越しはどうだったのかわかりません。」

さるぼぼちゃん「ということで、一旦ここで区切ります。初の甲子園遠征はどうなったのか、後付けながらご期待ください…。」