さるぼぼちゃん「500回直前にして、すっかり久々になってしまった鉄旅リターンズプラス。今回からは2018年4月、阪神甲子園球場へ出向いたことによりセ・リーグ本拠地球場を制することとなった話です。どのような珍道中となるのでしょうか?例によって、少々回りくどく進めていきます。」

 2018年4月14日(土)午前7時38分 名古屋市中村区/名古屋駅地下


 今回は同じ名古屋駅広小路口でも、名鉄の地下駅から近鉄へつながる通路。ここをスタートとしたい。
もも「これはこれはお久しぶりの。」
さく「今日この時間…。」
もも「甲子園でしょ。」

 思いつきにして結構な"難産"となろう、今回の目的地。阪神甲子園球場における阪神タイガース主催試合は全期間一斉販売を基本としているため、早い時期に全てまとめるのが得策と判断。結果的に"衝動買い"となってしまったのだ。
めぐ「それでだけど…、もう1本あるのよ。」
もも「それも思いつき?」
めぐ「初日ゲット。」
なぎ「いいからさ、話は後でな。」


 路線図としても機能する運賃表。私鉄として全線に対応しており、範囲が広大なものとなる。そして全て交通ICカードに対応しているという、技術進化とか…。
めぐ「…なんだっけ?」
もも「いい加減さ…、こういうのはまとまってから言ってくれる?」

 近鉄名古屋の券売機で購入可能なのは近鉄線内のみとなっており、阪神への直通は対応していない。ICカードで直接入場する方式は可能であるため、名鉄のICカードに1000円追加しよう。
さく「…1000円貸してよ。」
なぎ「断る。」


 改めて、今回は近鉄名古屋からスタートする。通常であれば特急を用いて、鶴橋までは乗り換えなく向かうこととなる。急行乗り継ぎでも、伊勢中川で乗り継げば問題ない。そこからは鶴橋にて、阪神なんば線へ直通する快速急行に乗る換えれば早いはず。
もも「どうせまたアレよね?」
さく「そりゃそうだよ、そのまま行くんじゃもったいないし。」


 近鉄名古屋は列車種別によってホームが分けられ、1番線は普通。2番線が準急、3番線は急行となる。4,5番線は特急が用いており、入ってきたのは長らく標準型として君臨してきた12200系。
めぐ「なんかね…。」
もも「アンタの考えはいつになってもわかんない。」


 これから乗る急行は6両とも4ドア車両であり、前4両が"L/Cカー"となる。名古屋線の急行は3ドア車両(5200系)が主流らしく、どことなく"ハズレ"だと感じさせてしまう。
めぐ「まあ、アレは前乗ったからね…。」
なぎ「前も伊勢中川から特急だったよな。」


1.近鉄名古屋8:01発→伊勢中川9:24着 急行/伊勢中川行き 近鉄2865
 それでも長距離向けの"L/Cカー"。ロングシートモードとクロスシートモードを使い分けられ、後者では特急車両さながらの回転式となる。ただそこは各種都合によるものであり、リクライニングといったものなどあるはずがない。
さく「でもコレ、すごいいいんじゃない?」
もも「まあ金出さないアンタらがそう言うんなら、そうかもね。」


 隣の特急は前方に新車(22600系)を連結していた。後方は旧来の車両であり、高い汎用性を見せ付ける。それにしても、40年もの車齢差があるのによく連結できたものだと…。
さく「本当、よくやるよ。」
もも「いいけどさ…、何に魅力感じてるってのよ?」


 特急が発車し、入れ替わるように入ってきたのは旧来車両とリニューアル車両(22000系)。合わせてカラーリングが変わっており、先程の新車も塗り替えられている。そして急行も、それなりに客が乗車して発車した。


 近鉄名古屋が地下駅なのは、大昔に名鉄と線路がつながっていた名残らしい。地上に出ると笹島の再開発地区から続いて、JRの車両基地が広がっている。快速『みえ』も将来的に、ハイブリッド車両となるのだろうか?
もも「だったら今日だってJRでいいのに…。」
さく「JRいいけど、シーズン終わっちゃったんだよね。」


 ともあれ、今回は近鉄で長距離を移動する。急行ながら自動放送が流れており、どこか軽いことからタブレット端末を用いたものと推測。そういえば、伏屋の高架線路が上下線とも完成していた。
めぐ「なんとなく、調べたらそんな感じなのかなって。」
なぎ「わからんぞ?案外力入れて、…わからんくなった。」
さく「こんがらがり癖が移っちゃってる。」


 急行の停車駅は近鉄蟹江,近鉄弥富,桑名,近鉄富田,近鉄四日市,塩浜,伊勢若松,白子,江戸橋,津,津新町,南が丘,久居,桃園,伊勢中川。とりあえず約束事として、木曽川を渡れば三重県へ。
めぐ「…寝ようかな?」
もも「いいんじゃない?」
(つづく)