めぐ「前回の鉄旅リターンズプラスまで、広島のスカイレールについてお話させていただきました。そこで循環式ロープウェイに例えたのですけど、新しいモノがありました。場所は横浜です。」

 2021年に開業した、都市型循環式ロープウェイの『YOKOHAMA AIR CABIN』。その開業から2年後となる2023年4月18日、旅行班として乗ることとした話である。では見ていただこうか。

 2023年4月18日(火)午前10時44分 名古屋市中村区/名古屋駅


 いつもの広小路口からスタートしたい。名古屋から新幹線に乗ることは決めているものの、以降は東京ドームで2か月連続となる野球以外。翌日分も含めて全くのノープランにあった。
もも「いいけどさ…、またアンタのことだし。」
さく「いいの?そんなあっさり。」
めぐ「実をいうと…、何したいかわかんなくなっちゃった。」
なぎ「あ…、先月のアレだな。」


(現)JR乗車券+新幹線自由席特急券:名古屋市内→横浜市内 合計9900円
 名古屋では『よもだそば』で食べておく選択肢もあった。実際は空腹状態になかったため、新横浜まで先を急ぐとしたい。


2.名古屋10:57発→新横浜12:14着 新幹線のぞみ8号/東京行き 787-2032
 博多始発ののぞみ8号は内側に入ってきた。JR東海のスモールA、X32編成である。いつものように2号車へ乗り込めば、空席はそれなりに多い。右側はまとまって空いた3人席があり、そこへ座るとしよう。
もも「で…、ここまで乗ってチケット忘れたってない?」
めぐ「…あるよ。」


 名古屋から東京は左側に良い景色があり、右側はあまり景色に富まない。何度も通っているので適当に流してよかっただろう。浜名湖を収めてみたが、確か以前にも収めたような気がする。
もも「ってか、さっきからメモ帳の…。」
めぐ「これ?できるだけ先に進められるなら、しとこうかなって。」


 静岡に来ればすっかり都会的な雰囲気を見せて、容赦なく通過していく。数あるのぞみを毎時1本程度ひかりにして、静岡に停車させるとダイヤはどう影響してくるのだろうか?
さく「…別に良くない?今のままで。」
なぎ「…停まったら停まったで、本数減るか。」


 富士川を渡る新幹線。左側にある富士山は今日も姿を見せてくれなかった。


 今回は車内で何か買うわけでなく、最初から持参した水分とメモ帳だけで過ごす。携帯端末にもメモ帳を取り入れ、入力作業も進められた。
さく「あ、作業止めたね。」
なぎ「そりゃ降りるからな。」


 名古屋から77分無停車で走り抜け、新横浜に到着。先月は相鉄新横浜線から乗り込んでおり、今月は概ね逆の流れとなるだろう。
めぐ「…どうしようね?」
もも「本当さ…、さっきまで手元の作業ばっかりで。」


 乗車券そのものは横浜市内まで有効なことから、横浜線に乗り換えていくとしよう。
めぐ「エアキャビンにしようかな?」
なぎ「ああ、アレか…。」


 連絡通路を抜け、JR東日本の管理する在来線駅へ。雰囲気や造作からして、新幹線駅とは大きく異なるものであった。こちらの周辺は同じ駅名にして、とても大都市にある新幹線駅があるように思えない。
さく「いいけど、何か食べたくない?」
もも「そうね…、また今更外出るってのも。」


 在来線ホームは1面2線式とコンパクトにまとまり、横浜線が4ドア8両で統一されていることからホームドアは完備されていた。何かないかとホームをみれば『濱そば』があったので、昼食としたい。
さく「わかりやす…。」
めぐ「もう早く食べたいじゃん。」
(つづく)