2024年2月12日(月)午後4時30分 長野県長野市/長野駅東口

 今回は他経路乗車という特殊事例だけあり、有人改札へ申し出る。すると途中下車ができてしまった。


 ということで、長野の駅を東口から見ていこう。こちらは新幹線開業(ならびに長野オリンピック)と同時期に設けられたほうかと。


 東口は長野オリンピック(ならびに新幹線開業)まで開発が進められていなかったのだろう。ホテルや住宅など、建物はそれなりにあったところで低いものが多い。


 東口から善光寺口へ自由通路が続いており、北陸新幹線の拠点駅にして県庁所在地の代表駅。なかなか大きく、広々としていた。


 在来線は自動改札が導入されつつ、ICカードは導入されていないため対応もしていない。在来線の改札に面して長野オリンピックを記念する掲示があり、そちらも何かイベントを行える程に大きい。


 善光寺口がやはり長野駅の正面であり、中心街に面したほうだろう。県庁所在地らしくビルなど建物が多く、都市部らしい景色が駅から見られる。


 善光寺口はこれまで収めていなかっただろうか?何せ前回降り立ったのは2013年1月のことで、少なからず変化が生じてもおかしくない。2024年2月の駅ビルは善光寺をイメージして風格を持たせ、ガラス面も大きく取って近代的な印象を受ける。


(現)JR乗継特急券:長野→多治見 1570円

 長野ではコーヒー飲料を仕入れたのみで、他に何も買うことなく後にする。新幹線と在来線は同じ橋上駅舎として一体化しつつも、構造上段差が生じているためエスカレーターと階段を介する形。在来線通路の発車案内はカラーLED式となっていた。


8.長野17:00発→多治見19:37着 特急しなの22号/名古屋行き クモハ383-2
 長野の在来線ホームは合計すると3面6線相当となり、一部ホームが廃止されるなどしたことから欠番が生じている。ここから乗り込む『しなの』は6番線からの発車で固定されている。


 名古屋へ直通する特急はJR東海の383系であり、すっかり古参の車両となってしまった。今回の便は8両で運転され、自由席は名古屋方向の2両で固定されることから6号車を指定。まだ発車するまで時間があるためか、座席はあまり埋まっていないようだ。


 今となっては座席周りにコンセントもなく、全体的な古めかしさが否めない。この車両も新車となる385系の投入が発表されたことで、そろそろ余命が迫ってきただろう。指定された右側の車窓を堪能しつつ、383系という"車両"を堪能しよう。


 6号車の指定席が結構埋まったところで長野を発車。市街地から離れていき、夕日が川を照らす…。


 篠ノ井までが信越本線であり、ここからはJRが篠ノ井線。分岐するのはしなの鉄道となる。


 篠ノ井にいたのはSR1系であり、JR東日本のE129系をしなの鉄道向けにアレンジした車両だ。一般向け車両の外装は115系から継承されたように赤系となるも、115系の塗装とは異なる模様となった。


 しなの22号は停車駅が少ない便とされ、篠ノ井から松本まで停車せず進んでいく。長野自動車道と並走しながら、稲荷山を経て単線となっている。


 姨捨にかけてはスイッチバックの線路があった。特急は待避することなく進むため、そのまま直進していく。景色がいいのは左だったか。


 ということで、スイッチバック式の姨捨もそのまま直進し通過。日本三大車窓にも数えられる絶景はデッキに出て、左から収めるとした。夕暮れ時となれば、眼下の家々に明かりが灯って美しくさせてくれるだろう。


 姨捨から冠着にかけてはトンネルが多く、深く山間へと入り込むかのよう。冠着からは盆地のように、山々に囲われた田舎風景となってきた。いよいよ日没も過ぎて、景色を見られる時間も残り少なくなってくる。


 道の駅さかきたを収めるにもタイミングが合わなかったか。山間の中で開けたところを貫く道路は、夕方からの景色がなかなか好みだったりする。もっとも周囲に雪が残るように寒々しく、この時期の原付走行は苦行そのものに違いない。


 明科から田沢にかけ、日中は右にそびえる山々を美しく見られることだろう。日没を過ぎた現在時刻では、沈んだ夕日が山々をシルエットのように演出してくれるかと…。


 田沢からは再度単線となる。右を流れる川の流れとともに、夜の訪れを告げていく。どうやら眠くもなってきた。


 松本市に入り、建物が多くなってきた。大糸線は右から並走するようになり、北松本は大糸線にしかホームを設けていない。
(つづく)