2024年2月12日(月)午前10時54分頃 石川県加賀市/大聖寺駅


4.福井10:22発→金沢11:44着 普通337M/金沢行き クモハ521-45
 大聖寺からは石川県に入っている。このため移行される『ハピラインふくい』もここまでとなり、ここからはIRいしかわ鉄道に移行される。2024年改正前現在もごく少数の特急が停車することもあって、ホームは2面3線式となる。


 新幹線と在来線は並行しつつも、在来線は少しばかりカーブが多く遠ざかったりもする。その車窓から見られる大仏は何だろうか?


 加賀温泉という温泉はなく、周辺の温泉郷(片山津温泉,山代温泉,山中温泉)への玄関口として命名された駅となる。新幹線駅が設けられることにより、右側から周辺を見ることができなくなった。ここで多くの乗車がある。


 動橋はかつて大聖寺と対になるよう、特急や急行が選択停車していた時期があった。加賀温泉が『加賀温泉』となって以降は特急などの停車が集約されたため、普通のみの停車となって2024年現在に至る。かつて2面3線だった痕跡が、その名残だろう。


 小松が近づくと、周辺は郊外らしい住宅地の景色となってきた。武生からここまで県を跨ぎながらも、比較的平坦な地形が続いている。


 小松は先に在来線が高架へ上がっており、新幹線駅が隣に新しく設けられた形となる。在来線と新幹線が隣接する駅は、敦賀から小松に向けてすべて右が新幹線となった。ここでは降りる客が多いようで、少々入れ替わった形か。


 能美根上はかつて『寺井』と駅を名乗っており、改称されたと同時期に橋上駅舎となったのだろうかと。カーブのきつく傾いた車内から、駅の島式ホームをここまでじっくり見る機会はなかっただろう。


 小舞子は『小舞子』のまま、簡素な造りで幅の狭い相対式ホームから変わりなかった。


 さて新しく開業する新幹線など、連続する高架橋ではところどころ橋梁として渡されている。名鉄の知立などもそうだが、道路のそれとは構造や工法が大きく異なるようだ。


 白山の新幹線車両基地があり、新幹線車両も見られた。近隣にはビジターセンターもあるようだ。ここから先は回送があるため、2015年時点で完成していた区間となる。


 特急が少数ながら最後に停車する松任は新幹線が並走しつつ、新幹線駅が設けられなかった。芦原温泉から松任まで途中待避はなく、そのまま金沢まで先着するようだ。

 発車すると少々して急ブレーキがかかり、しばらくは徐行するなどどうも安定しない。やがて通常の速度となり、この段階では特に問題なかったと思われた…。


 野々市の駅舎は上下線に駅舎がそれぞれ設けられ、随分とオシャレな印象を覚える。乗降も多いと思えば、駅前からイオンモール白山へのバスが発着していたり。


 金沢市に入ると周辺の建物が多くなり、在来線も高架へ上がる。金沢はもうすぐだ。


 福井から82分で金沢に到着。乗ってきた521系はそのまま回送となった。在来線は2015年の北陸新幹線金沢開業以降、JR西日本とIRいしかわ鉄道が共同で管理。ホームは合わせて3面7線となる。


 ようこそ北陸へ。2階に相当する踊り場を挟んで、1階の改札へ降りよう。やはり日本有数の都市にして、元日の能登半島地震から"復活"を図る金沢。連休の最終日ともあってか、観光客など多く賑わっているようだ。


 自動改札を導入したのは、北陸新幹線金沢開業を契機としていいのだろうか?七尾線については順次復旧を果たし、2月15日に和倉温泉まで再開することとなった。さあ…、ここからどうするか。


 何はともあれ、昼食を頂かないことには話が始まらない。金沢の駅には商業施設があり、飲食店も充実している。モノには困らないだろうから、何を欲するのかといったところ…。
(つづく)