さくら「こんにちは、鉄旅リターンズプラスです。今回は2012年夏、…不在なまま進んだ福井と京都です。元々2012年の旅は東北がメインで、あとは諸行事への参加程度にするつもりでいました。」
ところがこの年夏休みになり、恒例だった青春18きっぷが余るので使ってもいうこととなる。こうして2012年8月27日、福井と京都の日帰り旅行ということだ。
さくら「それと何度も言いますように、3月に北陸新幹線が敦賀まで開業します。そのため今回の内容をそのまま再現することはできなくなりました。では当時の様子を、どうぞ。」
2012年8月27日(月)午前6時 名古屋市中村区/名古屋駅5番6番線ホーム
2012年は3月の東北旅行があり、正味5日間で大きく回っていた。今回はそれ以来となるメイン企画だ。また諸都合あって"4人目"はいない。
ももか「で…、今日はまた…?」
めぐみ「もう乗りたいの…、限られちゃってるの。」
ももか「…5、6のとこ立ってる時点で西ってわかるよ。乗りたいの何よ?どこよ?」
なぎさ「乗るだけが旅じゃないだろ別に…。」
ももか「そうだけどさ…。じゃあ今日はそんなに乗らないってこと?」
めぐみ「今日はどうかな…?」
ももか「どうかなじゃなくて。じゃあ今日はそんなに乗らないで歩きのメインってことでいいわけね?」
なぎさ「まあそうだな。」
めぐみ「で…、今まで散々京都通って観光もないって言ってたじゃん…。」
ももか「そうだけど何、今日行くってわけ?」
なぎさ「別にそうとは…」
ももか「いいじゃないの。京都でもどこでも観てあげるから、覚悟なさい。」
京都旅行スタート!?
1.名古屋6:12発→大垣6:52着 普通103F/大垣行き モハ313-1108
乗り込むのは313系のうち、登場して2年経過していなかった1100番台。当時は同じ4両編成の0番台と運用が分けられていた。
ももか「いきなり好きなのでどう?」
めぐみ「どうって…、いいけど。」
なぎさ「それより…」
ももか「わかってますよ。どうせまたまっすぐ行くんじゃアレだからもうちょっと乗ってから的な?」
めぐみ「だってまだ乗りたいのあるもん。見る?」
ももか「…近江塩津、福井鉄道?」
なぎさ「それまだ乗って…」
めぐみ「ないよ。JRばっかりだもんいつも。」
ももか「そりゃそうだけど…、じゃあ福井鉄道乗ってから京都行くって訳ね?」
なぎさ「…祇園とか清水寺とかあるけどそれって?」
めぐみ「観光…。」
ももか「観光?アンタが?」
めぐみ「だって…、京都見たかったんでしょ?」
ももか「…アンタ本当に私の"相棒"なの?」
めぐみ「別にいいじゃん、私も観たかったし。」
なぎさ「福井回るとこで気付けよ。」
そう。今回は乗る機会がなかった福井鉄道と、"姫様7年越しの"京都観光が目的である。できれば521系後期型や、225系も乗っておきたい。帰りは特に乗り回らないので、午後9時までに京都を出れば大丈夫だ。
なぎさ「…今日ハードだから寝とくか?」
ももか「またまた…。」
なぎさ「いや、お前じゃなくって。」
めぐみ「私も寝ときたいのよ…。」
今回は鉄道空白の時間がかなり長い。それはバスならともかく、"歩きの時間が長い"ことを示している。無駄に体力を消耗しないためにも寝れるうちに寝ておきたい。
ももか「…寝れないんじゃなくって?」
めぐみ「…眠くならないっていうかな?」
大垣では、恒例の乗り換え。いるのは223系の6両編成であり、2016年をもって過去帳入りしてしまった。
2.大垣6:55発→米原7:30着 普通207F/加古川行き クモハ223-2090
米原から岡山へ向かう際、相生まで乗る新快速は12両。後ろの4両は途中で切り離されるので、利便性を重んじるなら大垣から前方に乗ることとなる。ましてや223系6両の電動車は、中間部分にあたる3号車と最後尾の6号車しかない。今回は米原から先へ向かわないので、最後尾なら余裕だ。
この車両はモケットが225系と同じものに換えられ、321系より後に登場したことから蛍光灯カバーも丸いタイプになっている。
めぐみ「…なんだろうこれ、ザラザラ?」
なぎさ「デコボコした模様の?」
めぐみ「そうだけど、どういえばいいかわかんないよ。」
心地よい朝の中、開通前の東海環状自動車道大垣西インターを横に見る。
ももか「何見てんの?」
めぐみ「いや…。」
この次は時間差で2パターン用意している。米原で3分乗換えとなる長浜行きと、その次も長浜行き。長浜からはというと、実は同じ近江塩津行きである。米原では階段を使うものの、乗客の多くは大阪方面に向かうので心配することもない。長浜は降りたホームの先に乗り換える列車が止まっていることだろう。
ももか「時刻表だけでよくそんなことまでわかるわね…。」
めぐみ「何回か来てるし、それぐらい…。」
(つづく)