2019年11月10日(日)午前10時28分 福井県南条郡南越前町/南条サービスエリア(下り線)


 この高速路線は距離面から前後半に分けられ、南条のサービスエリアにて前半が終了。ここで10:40まで休憩となる。
さく「急ごしらえでも、なんとかなったじゃん。」
もも「いや、急ごしらえったって。ルートは最初から決まったってんでしょうよ。」


 南条はサービスエリアとしてふさわしい設備を持っており、母屋はレストランやフードコートに売店。トイレは中に入ってから利用する形だ。外にも売り場があるので、何か欲しいものを…。
もも「本当、さっき食べたってのに。そういうのは早い。」


(現)肉巻おにぎり(南条サービスエリア下り/越前串焼きくいしん坊将軍) 480円[軽]
 巻かれた薄切り肉と詰まった米、どちらにもタレがしっかり味ついており香ばしい。手を汚さないようにと、割り箸をつけてくれたのがありがたい。
なぎ「それ欲しいな。」
めぐ「じゃあ…、いいけど。」


 駐車場大型20台に小型124台と、それなりにスペースが確保されている。やはり手前から埋まっているようで、奥へ進めば余裕が見られるもの。ETC専用出口は利用後も出られる位置にある。この次にあるガソリンスタンドは、65km先にある尼御前だ。
めぐ「これ、トイレも道路標識なの。」
さく「あ、そう?普通にあるからさ。」


1.名鉄バスセンター8:30発→金沢駅前12:33着 特急北陸道金沢12108便 名鉄バス3603
 反対方向のサービスエリアを見ながら再スタート!


 武生からは平坦な地形を進んでいき、線形もよく最高速度の80km/h規制が解除される。新幹線の高架橋も次第にできつつあり、開業に向けて着実に工事が進んでいるようだ。
さく「あんまりむやみに進めるのもさ、どうかと思うんだよ。」
なぎ「別に良くないか?新幹線ぐらい。」


 北鯖江は大手でない地場系のコンビニが入っており、手作りの惣菜や弁当類を取り揃えているという。これはこれで気になって仕方ない。
もも「いいけど…、また食べんの?」
めぐ「今日は違うけど、行けたら行きたいし。同じコンビニばっかりじゃさ…?」
もも「そういえばそうよね。あの木曽三川のだっけ?…どうなの?」


 福井インターから市街地へは少々離れているようで、市街地らしい雰囲気も薄い印象。11月の中旬になり、木々も黄色味が増してきた。金沢までは80km。
もも「本当さ…、毎回だけど。大きいのとか普通の車?免許。」
めぐ「新しい原付でお金使っちゃったって。」


 福井北で中部縦貫自動車道が分岐しており、2019年時点で大野。2023年末時点では九頭竜湖まで開通している。この路線の多くは通行無料としており、東海北陸自動車道(油坂峠)へつながる予定だ。


 丸岡からは最高速度80km/hとなり、カーブが多くなる。女形谷(おながたに)は難読のパーキングであるためか、ひらがな書きの標識も設置。
さく「言ってみてよ。」
なぎ「…ヤダ。」


 石川県に入り、加賀が最初のインターとなる。引き続き山間をカーブで連なっており、最高速度が80km/hのまま続く。


 尼御前はバス停として停車。ここでは降りる客がなく、そのまま発車した。以降は平坦な海沿いを直線状に進んでいく。


 北陸小松は本線から一旦外れ、小松インターの料金所に入らずバス停へ入る。中央自動車道ルートと異なり、名称が"北陸道小松"にならない。ここで1人下車。
なぎ「名神は…、名神だったろ。それと。」
さく「そうだったけどさ?こういうのって統一感。」


 本線に戻って少々、能美根上のスマートインターを通過。海沿いらしく左は海がよく見える景色。
めぐ「最初どっちだったっけ?」
もも「…アンタが指定したんじゃなくって?」


 上下線ともハイウェイオアシスがあるため、徳光パーキングは駐車場を2か所ずつ設置。反対側は市場を軸とした商業施設『まっとう車遊館』が設けられていた。実のところ2019年8月末で完全に閉業しており、解体されているという。
めぐ「あそこでたまにカニを買ってもらってて。」
もも「またアンタそういう…。」
めぐ「…カニ食べないんだよ?」


 こちらはバス停名称にもなっている『松任海浜公園』であり、パーキングからそのまま海へ出られるほかスマートインターも併設。ここでは降車なしで本線に戻る。
さく「何考えてた?」
なぎ「言わない。」


 この路線が高速道路を走行する残りの距離は短かった。金沢西で退出し、料金は大型8610円と表示される。


 石川県道25号を金沢の市街地方向へ向かうバス。北陸新幹線は2019年当時、車両基地を有する白山までが開通していた。そして2024年3月、福井県は敦賀まで開通予定だ。
さく「これ見ると結局、作っちゃったほうが。」
なぎ「まあ乗れないままじゃもったいないよな。」


 国道157号へ進み、犀川大橋を渡るルート。この辺りは4年前(2015年8月)にも通ったものか。片町では下りず、香林坊で2人下車。
もも「もうここ見覚えあるもん。いつものネットカフェ、使っただけじゃないけどさ。」
めぐ「まあ、1回使っちゃうとね。」


 武蔵ヶ辻(・近江町市場)は一般路線の乗り場がいくつかあり、この高速路線は国道157号の起終点となる交差点を左折してから停車。2人が下りていく。さあ、そろそろ金沢の駅だ。降りる準備をしておこう。
(つづく)