2015年5月4日(月)午前9時17分 名古屋市守山区


 名古屋市内とあって運賃は210円均一となっている。終点である三軒家は途中のバス停にありそうな様相であり、どこかで折り返す必要がある。辺りは"名二環の外側"とあってか郊外めいた風景。スーパー銭湯が近くにある以外、目立ったものはなさそう。


 今回は雨模様にもなってきたこともあり、周辺の散策はない。とりあえず、通りを外れると住宅しかない。奥には緑が見えるので、今後機会があれば見ておきたいのかもしれない。
「…帰るか。」
「帰ったほうがいい。」

 三軒家発着便(現:30系統)があるくらいだから、瀬戸方向から来るもの(現:31~36系統)と合わせて本数はある程度確保されているはず。時刻表を見ると、すぐに来るようだ。
「あ、よかった。」
「後で考え直そうか。」


2.三軒家9:24発→名鉄バスセンター10:17着 基幹バス/名鉄バスセンター行き 名鉄バス1123
 先ほどと同じ、黒サッシの車両。こちらは前方に横向きの座席がある。他に5人乗車。乗車時点で誰も乗っていなかったことから、三軒家始発の便であろう。往路の車両と座席配置が異なっており、内側に向いた座席もある。横向き座席と比べるとかなりボリュームがあり、4人掛けであれば結構くつろげそうだ。


 但しロングシートの利点であるはずの立席定員確保という点では疑問。スペースが取れているとまでは言えず、これでは前向き座席を設けたほうが着席定員も1人多くなってしまっている。
「別にどっちでもいいし。」
「…もう1回乗ろう。」

 引山東で2人乗車。そのまま"名二環の内側"に入り、引山ターミナルでは列をなして客が待っていた。ここで9人乗車。

 猪子石原で2人乗車。猪子石西原2人と幼児が乗車し、さらに2人乗車。香流橋東で2人乗車。大型連休でレジャーをたしなむ際も、やはり"住むだけの街"から"ターミナル"への移動が欠かせない。これは基本的にあま市も同じことが言える。

 竹越の手前でトラックが停車しており、平日の一部時間帯を除きバス以外も通行可能なことから結構厄介者。中央車線に設けられる"ホーム"に入ると10人乗車し、席が埋まって立ち客が出る。

 汁谷で3人乗車。後ろに1つだけ空席があったため、ここで"満席"となる。往路と同じく無料Wi-fiが使えたところ、現在は対応しない。続いて茶屋ヶ坂で4人が下車し、さらに乗車する客もいる。ナゴヤドーム(現名称:バンテリンドームナゴヤ)が見えるも、撮影するタイミングが合わない。


 ナゴヤドームの周辺は完全に住宅地。最寄りとなる萱場で1人乗車。実は輸送力を無視すれば、アクセスとして最も効率がよかったりする。価格だけであればJRの大曽根が最安値となりうるものの、いかんせん徒歩距離が長くなってしまう。

 古出来町で1人下車。路線を共有しているため、市バス車両が続行してくる。名古屋駅に直行するのは名鉄バスのみであり、逆にICカードへのポイント付与が大きいのは市バス。一長一短というのか、棲み分けが図られているというのか…。

 徳川園新出来で1人乗車。祝日、すなわち国民の休日とあって国旗を掲げる市バス。公的な組織が運営する交通機関らしいと言えばそうだろうか。清水口で6人乗車。

 往路で撮り逃したポイントを復路でも撮り逃し、市役所で1人下車。大津通で中央走行終了。よくよく考えれば、復旧した大船渡線や気仙沼線もこんなバス方式だったりする。(仮復旧から正式運用になり、2020年3月末をもって鉄道路線を廃止。)
「…やっぱりトラムだって。」
「ライトレールとかこういうの、レールないけど。」

 栄で5人下車。今更言うと、市バス用の『ドニチエコきっぷ』などでは名鉄バスの車両に乗車できないので注意が必要。日曜日に執り行われる歩行者天国はここから。松坂屋前で6人下車。なんだかんだ言って、いつもの休日かのように買い物という人もいるようだ。

 矢場町で5人と幼児が下車。白川公園前で5人下車。横殴りの、それほど強くなさそうな雨が降り続ける。ビニール傘のジンクスは、最初から雨が降って持ってきている場合には通じないようだ。名鉄バスセンターまで乗っていたのは他に18人。


 期せずして、乗ってみたかった基幹路線バスを引山まで乗ってしまった。次はどこの"郊外"を目指そうか…。
管理者代行「お疲れさまでした。」

「いや、お疲れも何も。全然乗った気にない。」
「キャラとか全然わかってないでしょう。どこだっけ?三軒家とかいう。」

 今回は旅行モノで試したく、2015年5月の基幹バス往復を選んだということだ。その結果さすがに過去の流用では、原形も崩れてよくわからなくなった。
管理者代行「じゃあとりあえずこっちも悪かったし…、2人とも育成で継続ってことにします。」

「とりあえず、って何さ?」

 遠足といえばバスのイメージが強いことだろう。実際は小学校の遠足に鉄道を使い、社会見学ではバスを使っている。遠足は雨天延期となり、社会見学は雨天決行という違いもあった。まあ、今になってするのは単なる道楽。もしくは単なる用件で移動する行為だ。


 ということで、まとまらなかったお詫びも兼ねてを"育成契約"。別の試験を課して継続審議となった。

(再生工場の挑戦2023 今回はここまで)