「あくまでも勝手に進めていきます。」
戦力外通告2023・クビを宣告されたキャラ達
2023年も多数のアニメ作品が放送され、前年以前に大人気を博した作品の続編。加えて同年放送開始の新作からも、一大ムーブメントを巻き起こし。話題をけん引したモノが登場している。
その一方で埋もれるように消えてしまった作品や、キャラクターも多かった。今回は2022年に登場(放映)し、2023年末までに表舞台から姿を消した。独自見解でつたない文章ながら、ながらそんな者にスポットを当てたい。
1.キム・キャンベル(SPY×FAMILY)
2022年に一大ムーブメントを築いたのは、やはり『SPY×FAMILY』だろう。4月期と10月期に分け1期が放映され、2023年10月期に2期が放映されている。2023年末には劇場版も公開された。
その中、1期後半に登場したキャンベル兄妹の妹がいた。兄と同様にテニス界の有力選手だったが、同時にキャンベル家は地下テニス大会の首謀者でもあった。
地下テニス大会『キャンベルドン』であらゆる手段を用いるも、決勝戦では立て続けに破られるなどして敗北。兄は才能を開花させるべく精進の道へ進むも、妹は"あほくさいから"と辞退。以降は2期含め出番はなく、原作でも登場が確認されていないという。
ついでに言うと2023年末現在、pixiv上にタグの入った画は確認できなかった。(後述する方も同じく確認できていない。)
有力選手の立場は金で買ったものかもしれなかった。いつしか楽しむこともなく、テニスをやらなくなった。学生であれば学業にいそしみ、それこそ本来あるべき生活。他に誰かと遊ぶような関係があるわけでもなく、単独で楽しめるような趣味も特になし。作中でも出番はなく、淡々と時を過ごすだけ…。
そんな心境、無力感。刺激が何か欲しい。外の世界も、もっと見て回りたい。
実は当ブログにおいても2023年4月頃、客員として"獲得"を検討したことがある。テスト段階までいったものの、最終的には見送っていた。しかし実際に"獲得"した、モブギャル2人組(可愛いだけじゃない式守さん)はどうだろうか?
実際問題、うまく活躍(活用)できていないのではないか?そうならば、誰が客員だろうと同じ。それこそ、立場が逆でもおかしくない。だったら他のアニメや作品でも…。
2.セレニア(RPG不動産)
2022年4月期にテレビアニメが放送されたのは他にも多い。その1つ、『RPG不動産』もある。その本編中、正体不明の女性がいた。
彼女はセレニアと名乗る。竜族とつながりがあるらしく、制圧に走る者へは強く拒絶。魔力を有しており、竜族を滅ぼすものは許さない。正義感を暴走させたがために、ある事件を起こしてしまった。
全ては竜の一族、ドラゴンの一族を守るため…。身ごもっていたドラゴンを操り、滅ぼそうとする人間たちを襲った。しかし人間は必ずしも竜族に否定的とは限らず、共存を望む者もいる。一族を大切な仲間としているものもいた。
作品の主人公となる魔法使いもそう。不動産の先輩社員となる亜人の少女を仕掛けたところ、必死になって守ろうとする。ところがセレニアはそれを理解せず、その魔法使いを襲撃させてしまう。作品の世界観が世界観であったため蘇生できたものの、この一件で複雑な心境を抱くことになったという。
排除するもの、特に神官は許さない。しかし彼女たちは違った。何とかして、罪滅ぼしにでもなれば…。しかし以降(原作未読層なので詳細には触れられないが)、アニメは2期といった話もなく。挽回の機会が与えられないまま2023年に原作も終結している。
ついでに言うと2023年末現在、pixiv上にタグの入った画は確認できなかった。(先述した方も同じく確認できていない。)
立場上悪目立ちしてしまった以上、作品外で下手なこともできない。日に増すのは自らの無力感と、神官への恨み。このままでは忘れ去られるだけ。人目を避けるよう、ひっそりと過ごすようになっていた。
吉村と村田はこの世界にいなかった。一人で泣こうにも泣けなかった。ふと思い出すように、ある言葉を口にする。
「エイブレッド、エーグシュド、フェルメダーン…。」
何か変わるのか。もはや期待できるものは何もなく、逆に何か失う不安もこれ以上ない。そんな折だった。興味があるから、テストを受けて欲しいとの誘いだ。
当ブログからしても、捨てられるのは惜しいと感じていた。能力を持ちながら、結果的に危害を加えてしまったことを悔やんでいる。根っからの悪い子ではないだろうし、何か生かせるのがあれば…。加えて2024年は辰年、ドラゴンや竜族にとって大事な1年である。
かくして2人が呼ばれることとなった。トライアウトといいながら、これから何をするのか。ここでようやく明かされた。
「今から少し昔の旅に出ます。」
(再生工場の挑戦2023~鉄旅リターンズプラス・特別編~ つづく)