2024年3月ダイヤ改正について


めぐ「皆さんこんばんは。2023年12月15日にJR各線で、2024年のダイヤ改正について発表がありました。今回はその内容を検証など、していきたいと思います。」

1.新横浜始発の臨時『のぞみ』が進化!

 まずは新幹線から見ていこう。前回のダイヤ改正で登場した新横浜始発臨時『のぞみ』は、運行される際に無条件で新大阪行きとなっていた。今回の改正ではのぞみ97号として、そのまま博多へ行くことが可能となる。この便は基本停車駅に加えて、新山口に停車する。

 もっとも臨時便であることに変わりなく、これまでと同様に新大阪行きとなる日もある。この際はのぞみ497号となる。


2.夕方以降に静岡県内で『ひかり』停車本数増加

 現行のひかり655号以降、静岡など停車する『ひかり』は今回の改正で停車が増加。停車間隔が改善されることとなった。

 現行のひかり657号はこれまで新横浜から豊橋まで停車しなかったところ、静岡に停車することとなる。ひかり661号は新横浜,静岡,名古屋の順に停車していたところ、浜松にも停車。新横浜,静岡,浜松,名古屋の順だったひかり663号は豊橋にも停車する。

 ほかにも東海道新幹線で事項はあるところ、全て取り上げると面倒なので割愛した。詳細については各公式リリースを参照したい。


3.山形新幹線にE8系を順次新規で投入せよ
※画像はE3系
 JR東日本系統の新幹線にも、別箇で注目する北陸新幹線を除いて目を向けよう。何より注目は、山形新幹線『つばさ』へ投入するE8系だ。

 ひとまずは最速便となる1往復を含め、合計で3往復が設定される。現状ではまだ編成数が少ないようで、現状のE3系で維持される日もあるという。合わせて東北新幹線内で併結する『やまびこ』も、E5系での運行となる。


 あとは一部不定期のままだった便を定期に復帰させるとか、最終便の時刻繰り上げぐらい…?


4.中央西線で315系に統一されたことにより速度向上が実現する件

 ここからは在来線。2023年中に一般車両が315系電車へ統一された中央西線では、性能向上と統一によって最高速度が130km/hに。これにより所要時間が停車駅そのままでも短縮される。

 加えて日中は快速の通過していた新守山,神領に停車させ、定光寺,古虎渓のみ通過する区間快速がメインへ。合わせて10分間隔となるよう、減便することとなった。


5.大和路線系統の"特別車"について

 秋から始まった指定席『うれシート』は一般車両をそのまま半室だけ区切ったもの。現時点では平日朝に大阪市内行きのみ、"大和路線経由区間快速"と"おおさか東線経由直通快速"が2本ずつとなっている。これを平日は早い時間に合計3本追加し、休日にも新しく設定。

 さらに特急『らくラクやまと』を1往復、新規で設定する。経路としては新大阪を発着し、大阪の地下ホーム(うめきたエリア)。大阪環状線を経て、天王寺から奈良までが大和路線(関西本線)となる。車両は287系で、全席指定となることだろう。関連する奈良行きはこの特急のみ運行だ。


6.首都圏のグリーン車、休日料金廃止問題

 現在首都圏の一部系統に連結される自由席グリーン車について、2024年3月改正から料金体系が一新されることとなった。


 現行のグリーン料金は平日と休日、事前購入と車内精算に分けられる。休日は平日より200円ほど安く、車内精算の際は事前購入より260円高い。基準となる平日,事前購入では50kmまで780円、51km以上は1000円となる。

 これが改正以降は事前購入と車内精算でなく、IC媒体と紙媒体に分けられることとなった。合わせて休日料金も廃止され、101km以上はさらに料金区分が追加される。IC媒体の新料金は50kmまで750円、51~100kmが1000円。101km以上は1550円となった。紙媒体は各260円高くなる。

 実はIC媒体の場合、50km以内ならば2014年以前の料金に戻っている。また2004年以前は首都圏の自由席グリーン車でも101km以上の料金があり、当時は150kmまで1620円だったかと…。それよりはやや安価になっただろう。

 これは明らかに現金を外そうという了見だ。個人的には旅行モノの初期に紙媒体でグリーン券を購入し、利用するたびに何らかのトラブルに巻き込まれたというジンクスがある。以降はIC媒体に専念するため、当分は大丈夫そう。また東日本管内からのみ、函南,三島,沼津へも購入可能だったと知った。


7.『成田エクスプレス』と『しおさい』が一部統合される話

 現在255系とE257系で運行される特急『しおさい』は、今回の改正でE257系とE259系による運行となる。E259系の塗装が一部変更された際から何かと憶測が立てられ、その回答となった形だ。

 合わせて全席指定となり、東日本管内ですっかり定着した"C料金"を採用。さらに『成田エクスプレス』も空港第2ビル,成田空港を含まない場合、比較的割安な"C料金"となる。空港第2ビル,成田空港を含む場合は現行のA料金が維持されることから、スタンスがわかるかもしれない。


8.新千歳空港発着快速『エアポート』は…?

 北海道では新千歳空港を発着する快速『エアポート』が毎時6本に増加。その内訳も大きく変わり、札幌から新札幌,南千歳のみに停車する特別快速が1本。現行のまま維持されるはずの快速は3本となり、北広島から南千歳まで各駅停車となる区間快速が2本となる。

 そのため日中は北広島から千歳まで、普通が運行されないこととなった。途中待避はなく、札幌から新千歳空港まで先着する。また区間快速は全区間において、指定席『uシート』の扱いがある。

 札幌から小樽へは毎時2本となり、特別快速と快速が1本ずつ。双方とも桑園に停車することとなった。快速は手稲から小樽築港まで各駅停車となり、こちらも普通に減便が生じている。合わせて快速『ニセコライナー』も同様に、通過駅が発寒中央,発寒,稲積公園のみとなる。


 で…、号数はどうなるのさ?現行は毎時5本が運行され、号数の上2桁で"時台"。下1桁でこの1時間における順序を示している。特別快速は…、あ。特別快速だけシンプルに1から付けるのか?


9.根室本線、富良野で分断なる!

 既報されたように、根室本線の富良野から新得は廃止されることとなった。東鹿越から新得は災害から復旧しないままであり、実質は富良野から東鹿越までが廃止区間となる。あの日(2016年1月)下した選択が全てだったんだろうが、まあ仕方ない。

 北海道の駅では滝ノ上(石勝線),初野,恩根内(以上2駅、宗谷本線),愛山(石北本線),中ノ沢(函館本線)が廃止となる。


10.全席指定の在来線特急が大幅に増加
 東日本で述べた『しおさい』以外にも、各地で在来線特急の全席指定化が進められる。それだけならば近鉄特急と同様で問題ないのだろうが、料金体制のスタンスである。

 東日本では"C料金"を導入し、西日本ではB料金を廃止。一応ネット予約やチケットレスのサービスで相応の値引きはあるのだが、それが問題である。東西で『えきねっと』と『e5489』に分かれており、完全な形で利用するには双方のアカウントを取得しなければならない。



 その他在来線もそれなりに事項があるので、詳細については各公式リリースを参照したい。
めぐ「ではしらさぎファンの皆様、お待たせしました。次は北陸の…、え?もうスペースが埋まっちゃった?じゃあ、北陸新幹線は次回で。」
(つづく)