2023年11月11日(土)午後4時52分 三重県鳥羽市・中之郷駅
4.中之郷16:52発→鳥羽16:54着 普通/伊勢中川行き 近鉄1365
復路は通常の2両編成で、近年施され始まったリニューアルはない。同じくワンマン運転を行うため、運転席後部にはワンマン用の運賃表装置等を装備する。
2分乗って、鳥羽で降りよう。近鉄は2面4線式のホームを持ち、直通に限れば中央の2面2線のみを使用。待避線は退避に用いることなく、専ら名古屋線や鳥羽線への折り返しに用いられる。
反対側に賢島へ行く普通が入り、こちらはまた違ったラッピングをまとっていた。名を『とばしまメモリー なみの章』といい、車内も装飾がなされているという。
近鉄の駅は橋上駅舎を有しており、エレベーターを完備している。エスカレーターも片方向のみながら、こちらはしっかりと稼働している。
近鉄の駅名表示は駅番号導入後、駅番号が大きく示されるのが特徴。加えて鳥羽では『ミジュマル』がおり、なかなか賑やかなものとなった。
橋上駅舎へ上がったところにJRとの連絡通路があったところ、現在は使用されずモノが何かと置かれていた。強引に進もうとしたところで、階段を下りた先が閉鎖されているので通り抜けられない。
(M)近鉄運賃:中之郷→鳥羽 200円
往路で使用した特急券を回収箱に入れ、改札を出よう。券類の購入は窓口があるほか、2つある券売機はそれぞれ機種が異なる。他、観光案内所や待合所などがあった。
改札は有人通路のほか、自動改札は広幅タイプと通常幅が1通路ずつ。それ以外に広大なスペースは通常使われず、何かと持て余している。
鳥羽の駅からはさらに通路が長く続いており、道路を挟んで商業施設があった。
通路から伊勢市方向を見るように眺めてみる。駅前広場は道路(国道42・167号)を挟むようにあり、バス乗り場は路線用と別に団体用が設けられている。
駅に戻ろう。待合所は広めにとられており、コンビニ売店やカフェも入っている。土曜日の夕方となり、客はそこそこ多いようだ。
隣接するJRの駅にも"名店街"があり、照明などどこか時代を感じさせる。土産物などがあるも、こちらでしっくりくるものはなかったり…。
駅の外へ出よう。近鉄の駅と比べても、JRの駅は古めかしく感じられる。こちらにも駅前広場が設けられていたが、バスは発着がないようでそれらしき案内は見られない。11月半ばになり午後5時で暗くもなり、散策とするには苦しいか。
JRの駅は2階建てとなり、先に見た名品街の1階が待合所など駅設備となる。指定席券売機が設けられており、カメラ付きインターホンなど遠隔で管理する装備が付いている。
JRも近鉄も鳥羽は主要な駅で、JRは終着駅となる。しかしながらJRの駅は無人化されてしまい、自動改札もないため改札の内外を自由に行き来できてしまう。ICカードも近鉄と異なり使用できない。
かつては改札を出た正面に0番線が設けられており、普通のみが使用していた。使用されなくなった現在は金網柵で仕切られており、通常は入れないようになっている。
現在は1面2線の頭端式ホームとなっており、近鉄の駅改札内から続いていた通路も金網柵で仕切られ閉鎖された。古いレールを柱にした屋根が大きく、かつて団体列車が多く到着していたような風格を感じさせる。
近鉄のホームには折り返し名古屋へ向かう特急が入っている。これから乗るJRの快速とは、何かと比較されることだろう。
(つづく)