2023年7月21日(金)午前-時--分 福岡市博多区
4日目は『ゆふいんの森』2本と『あそぼーい!』の指定席を確保し、久大本線と豊肥本線の景色と共に堪能した。では久大本線が復旧したうえで、指定席が確保できなかった場合。どのような行程を取っていただろうか?
F16.博多7:43発→由布院10:03着 特急ゆふ1号/久大本線経由別府行き
久大本線経由の特急は観光向け『ゆふいんの森』だけでなく、一般向けの『ゆふ』がある。こちらは自由席があるため、行程上の自由度は上がったことになろうかと。ただネックは両数が短いため、混雑が予想されることだ。
また『ゆふいんの森』が運休する日、同時刻で『ゆふ』が運行される。臨時列車扱いなので70号台と分けられつつ、編成両数も多いという。全席指定の『ゆふいんの森』と異なり自由席があるため、むしろ有利だったか。
海外人気も高い観光地、由布院。実行程のように『ゆふいんの森』を乗り継いでも、滞在時間は(遅延除いて)58分。この机上行程ではさらに短く、38分で後にしなければならない。当初から観光する目的でなかったとして、余裕は全くなかった。
F17.由布院10:41発→大分11:37着 普通/大分行き
由布院からは時刻的にも、せっかくなのだからと普通で大分へ向かうとしよう。使われるのは黄色い単行車のキハ125か、赤い3ドアのキハ200,キハ220となる。前者ならば2009年以来となり、佐賀から西唐津で当時どうだったのか。
後者は個人的にあまり相性がよろしくなかった。特にせっかくクロスシート車両が当たったところで、まともに過ごせた記憶がない。単行のキハ220はオールロングシートの1500番台か、クロスシートを有した後期型の200番台。ここはぜひ200番台のクロスシートを行きたいのだ。
ということで、大分では十分な時間を確保することができたであろう。観光とまでいかずとも、鶏天は頂けるかもしれない。鶏天でなくてもよければ、駅に飲食は多彩にあるはずだ。
F18.大分13:46発→豊後竹田14:59着 普通4436D/豊後竹田行き
大分からとりあえず豊肥本線を乗り継ぎ、熊本への到達を目指してみよう。同じく車両は黄色い単行車のキハ125か、赤い3ドアのキハ200,キハ220となる。ただ中判田までは通勤圏らしく、本数もそこそこあってオールロングシートが入りやすい。
F19.豊後竹田15:00発→宮地15:46着 普通2424D/宮地行き
今回のネックは豊後竹田から先であった。普通を乗り継ぐ場合、この区間は本数が少ない。生活利用より通しの観光利用が多ければ、少ないところへ多く集まるのは当然。しかも豊後竹田では1分しかなく、乗り継げたところで座席は…?
F20.宮地16:35発→肥後大津17:28着 普通436D/肥後大津行き
実はこれも1分乗り換えで、宮地15:47発の『かわせみ やませみ』があった。こちらも全席指定の特急であり、実際に乗車した『あそぼーい!』よりも運行日が流動的なのだ。
ということで宮地にて49分待って、おとなしく普通に乗り込もう。阿蘇山やスイッチバックの景色が目的だったならば、普通からでも十分堪能できる。さらに当初見越した時期より旅行日が早まったため、日没も遅くなった。
F21.肥後大津17:32発→熊本18:06着 普通1484M/熊本行き
肥後大津まで出られれば、あとはもう勝利も同然か。熊本まで電化されていて本数も多く、逃しても苦にならない。
一応『あそぼーい!』が運休する日は臨時の『九州横断特急』が同時刻で運行され、やはり自由席もあるためそちらが有利となる。当日は運行日なので、指定席が取れなければ即終了というモノとなった…。
もちろんそれも想定済。大分からは行程そのものを変え、日豊本線を北上することも考えていた。せっかく九州に来て、もう1か所見逃すことはできないのだ。
G18.大分15:11発→小倉16:37着 特急ソニック40号/日豊本線経由博多行き
ということで、特急にして本数の多い『ソニック』がまたも登場。この便は883系"青いソニック"が用いられる。停車駅パターンが多彩なことでも知られるが、今回はスルーしたい。
G19.小倉16:56発→門司港17:10着 区間快速4134M/門司港行き
目的地は門司港である。小倉からはある程度本数があるうえ、所要時間も短い。門司港では駅舎を中心に、レトロなまち並みを散策するのもいいだろう。この旅行で重大な要素となったカレーは、まさに門司港の焼きカレーがある。
この行程を保険に残して、大いに役立ったのは最終日。あっさり終わらせるはずが、大きな物事となった。2023年の夏休み旅行として構想しつつ、諸事情で7月半ばに実行へ移した九州遠征。すんなりとは終わらない。
(ぐるっと九州周遊旅 最終日につづく)