2023年7月20日(木)午前-時--分 北九州市小倉北区


 この夏も災害などに翻弄され、久大本線が復旧したのは旅行3日目のこと。そこで"裏計画"として九州を、それこそ『ぐるっと九州きっぷ』みたく"ぐるっと"1周する計画も用意していた。ということで、前回とは異なる周回を見ていこうか。同じく小倉から机上検証する都合上、20日スタートとして扱う。



E10.小倉9:16発→大分10:49着 特急ソニック7号/大分行き
 小倉から右回りに進むので、大分行きに乗り込もう。この便は883系"青いソニック"が使用される。4日目となれば博多8:20発だが、小倉のロッカーへ荷物を預け入れることは想定できていない。

 さて日豊本線のうち、ここで示した小倉から大分は景色の覚えがない。2009年はまだ写真にしようとする了見に乏しく、2013年は夜間となっているため景色が見られず。まあ…、そういうこと。


 大分では次に乗るにちりん7号まで、78分確保できている。せっかく県庁所在地の駅にいるからと、せめて駅や駅前の写真ぐらいは収めたいだろう。車中で頂くべく昼食を確保するのは十分可能として、食事完了とするまでは余裕がない。観光はまず不可能と考えている。


E11.大分12:07発→宮崎15:15着 特急にちりん7号/宮崎空港行き
 大分から乗る『にちりん』は本数が多くないため、乗り遅れるわけにいかない。乗車後はやはり3時間強もの長丁場となり、宮崎の到着は午後3時を回っている。何せ大分からは本数が限られてくる。宮崎まで食事抜きとなれば、さすがに苦しい。


 787系の4両編成が用いられ、特急らしからぬ中編成ワンマン運転を行う。普通車もグレードの高さに定評があり、座席のみならばなかなか苦にしなさそうだ。それこそ奮発し、グリーン車という手もある。


 宮崎では67分の滞在時間を確保。ここでも県庁所在地の駅にいるからと、せめて駅や駅前の写真ぐらいは収めたい。それ以上となれば…、軽く口にする程度で探して終わるだろう。宮崎は宮崎市内ないし県内のみを、ピンポイントで目指したほうがいいかもしれない。



E12.宮崎16:22発→鹿児島中央18:31着 特急きりしま13号/鹿児島中央行き
 宮崎からの特急も787系で4両編成となり、中編成ワンマン運転を行う。ところで2013年当時は低予算な『青春18きっぷ』だったこともあり、普通を乗り継いでいた。本数など不透明なこともあるが、予算を多く投じて特急主体となったのは…。


 鹿児島中央ではすっかり夕刻になってしまった。滞在時間の62分で"白熊決戦"はともかく、夕食も確保できればと。さらに当日中に新幹線で博多となれば、以外に余裕がなかったり。



E13.鹿児島中央19:33発→博多21:27着 新幹線つばめ336号/博多行き
 九州新幹線完結、各駅停車の『つばめ』は少数派。加えて九州新幹線内専用の800系なので、座席など"らしさ"は堪能できそう。しかもこの便、熊本で後続のみずほ614号を待避している。

F13.鹿児島中央20:14発→博多21:50着 新幹線さくら406号/広島行き
 みずほ614号以降の便はグリーン車付きとあったので、N700の8両編成となる。せっかくなので山陽新幹線へ直通する最終にして、唯一の広島行きを選んでみた。


 しかしこの机上案を4日目と想定した場合、博多では終わらないこととなる。もちろん博多のネットカフェという選択肢はあるが、それはまた別の話。



E14.博多22:06発→小倉22:57着 特急ソニック59号/大分行き
 博多から小倉へはまだ特急があり、ちょうど日豊本線から大分行きの最終でちょうどよくなる。この最終は885系"白いソニック"となるが、当日の車両変更があればわからない。

F14.博多22:34発→小倉23:22着 特急ソニック201号/中津行き
 博多から小倉へはまだまだ特急があり、日豊本線でも大分まで行かない『ソニック』が1往復。こちらもまた、所定では885系"白いソニック"となる。


 ということで、九州1周コースの机上検証は以上となる。正直、実行に移さなくてよかったと思う。というのも今回、前提条件が小倉を"ベースキャンプ"とすること。このため大荷物を預け入れられず、数詞持ち歩かなければならなくなること。

 加えて当初の3日目に指宿枕崎線を組み込んでおり、かなりの重複要素が生じることだ。


 一方で鹿児島中央から枕崎へ到達を目指すべく、鹿児島を"キャンプ地"とすることは可能であった。鹿児島市内にはネットカフェがあり、そちらを拠点に鹿児島観光も視野に入れられる。その場合は…、使用する『ぐるっと九州きっぷ』の元が取れるのかという心配だ。

 そこまで検証するとさすがに面倒臭さが増し、手につかない。ひとまず久大本線が復旧したことで意義は有さなくなり、結果的に一部行程も流用することができた。そういった点は入念なのだから、なんとも…。

(つづく)