2023年7月21日(金)午前8時53分 福岡市博多区・ヴィアイン博多口駅前
博多のホテルで迎えた4日目にして、使用する『ぐるっと九州きっぷ』の最終日。この日は久大本線で由布院を経て大分へ渡り、豊肥本線で阿蘇を経て熊本。そして博多まで新幹線の後、在来線で小倉という行程であった。
この夏も災害などに翻弄されており、旅行直前(なんなら旅行初日)まで行程が確定できずにいた。最終的に久大本線が復旧したことにより、当初の計画から変更することなく。加えて全席指定の観光特急が主体となり、時刻を変更することもほぼなく進められている。
さて大分の駅も、過去訪れた時とは大きく変化している。2009年時点では昭和時代の"民衆駅"を色濃く残す地上駅舎であり、壁面に掲げられた大時計と広告看板が目立っていた。日豊本線の線路も地上のままだ。
その後は日豊本線の高架工事が進められ、古くも味があった府内中央口の旧駅舎は解体。2013年時点では高架工事が完了。駅前が整地された段階となっており、駅ビルの姿等はまだ現れない。
そしてそれから早10年弱。駅ビルが完成すると大分県の県庁所在地らしい、大都市の玄関口らしい"顔"となった。屋上には庭園があるほか、高層部の高層フロアは温泉施設が入っているらしい。
熊本も過去の姿から大きく変わっていた。2009年当時あった白川口の駅舎は、調べたところ1958年に完成。鉄道民営化以降に大規模な改修工事を受けており、白く立派な外観が印象的。
こちらも地上にあった線路が高架化。旧駅舎も解体されることとなり、2018年から現在の外壁を有している。隣接して駅ビルも設けられた。
この行程で未使用の検証事項があるとするならば、当初から自由席の予定で組んでいた熊本から博多の新幹線。荷物を取り出した後の博多から小倉だろう。当初の時刻では熊本でラーメンを食べることを想定していなかった。
C19.熊本19:02発→博多19:40着 新幹線さくら404号/博多行き
熊本ラーメンをパスすれば、自ずと30分程度の乗り継ぎで間に合う。このさくら404号は九州新幹線完結の『さくら』となる。それだけでも少数派ながら、そこへ800系が用いられるとなれば尚更希少…。机上検証では覚えがないだろうか?
そう。鹿児島中央18:05発となっており、前日に『指宿のたまて箱』の指定を取らなければこの便となっていた。定期的な生活利用ならまだしも、さすがに遠征先で2日連続で同じ便というのはどうかしている。結果的に乗車したのも800系で、これも少数派となる鹿児島中央始発の『つばめ』であった。
博多ではロッカーへ預け入れていた荷物を取り出さなくてはならない。次に乗る特急の時刻を考えると、当初の行程は実際より余裕がなかったりするのだ。
C20.博多20:00発→小倉20:47着 特急ソニック53号/大分行き
このソニック53号も、当日の車両変更がなければ"青いソニック"となる。停車駅の検証は別で行うこととして、着席できればこれが最善になったかと。問題は夕食のタイミングかもしれない。
ところで"白いソニック"でもよかったならば、博多の出発を少々遅らせてソニック55号という選択肢もある。むしろ当日の車両変更が及べば、こちらに"青いソニック"が充当されていてもおかしくなかっただろう。
やはり痛かったのは2日目に、博多で空席がなかったからとソニック47号を見送ったことか。あちらも"青いソニック"であり、後続の49号は"白いソニック"となる。強引にでも乗っていれば、3日目~4日目に"白いソニック"を1回乗ればよかったわけで…。
さて久大本線が復旧していなかった場合、特に4日目の行程は大きく異なるものとなっていた。そちらを取り上げるとスペースを大きく圧迫するので、別記事に譲ろう。
(つづく)