2023年7月21日(金)午後3時17分 大分県大分市・大分駅
(現)JR指定席B特急券:大分→熊本 2330円
これから乗る『あそぼーい!』が入ってくる。往年の名鉄パノラマカーを彷彿させる前面展望構造であり、北海道のキハ183で見れば『クリスタルエクスプレス』も同様だ。あちらも含め北海道のキハ183が引退した現在、唯一の生き残りになってしまった。
18.大分15:23発→熊本18:30着 特急あそぼーい!/熊本行き キハ182-1001
2号車の客室は大まかに2:1で分かれており、通常のリクライニングシートとボックスシートで構成される。大分を出発する段階では、思ったより空席が多かったりする。
すぐに離れた久大本線と違い、豊肥本線はしばらく日豊本線と並走。やがて宮崎と、熊本に向けてそれぞれ離れていく。
そのまま山間へと進んでいく。並走するのは東九州自動車道と国道10号であり、両道路ともこの付近はやや内陸部を通っている。さすがに方向は豊肥本線と異なり、日豊本線に向けて離れていった。
こちらも川沿いを見ると久大本線と同様、渓谷というか峡谷というのか。次第に山深くなり、家々も少なくなっている。
トイレはどこだろうかと探すついでに、少々車内を見て回ろう。すると黒色の壁面に木製ベンチという、個室めいた区画があった。座席番号の記載がないので、おそらくフリースペースだ。
3号車が『あそぼーい!』で最大の特徴となる。ハイデッキに仕立てた区画には『白いくろちゃんシート』が並んでおり、親子で座ることを前提に特殊形状の転換座席となる。車内販売は同じ3号車のカフェで行っており、ワゴンサービスはない。
トイレは1号車にあった。製造時期が製造時期だけに設計の古さは否めないものの、リニューアルはなされている。
3号車にあるソファー区画も、座席番号がないことからフリースペースだろう。乗車記念の撮影用プレートはここにあった。
うまく収まらないのでやり直し。
そんなことをしているうち、三重町に停車する。佐伯のフェリー港へは大分を回るより、ここからタクシーで短絡したほうがいいと考えたのは何時の話だったか。
乗車記念のプレートはアテンダントの方によって、改めて回ってきた。ここでもこれまで乗車した3本に倣い、プレートを単独で撮影させてもらう。
緒方から原尻の滝へは徒歩40分とある。調べればバスはあるようだが、さすがに徒歩ではきついか…。
乗車記念のカードも1人につき、1枚渡される。3号車には記念のスタンプが押せるよう、設けられていた。せっかくの機会であり、あえて『ゆふいんの森』のカードへ押すとしよう。
3号車のカフェではauPAYを使うことができた。前日の『指宿のたまて箱』でも使用できたので、次回があるならばと…。そんなこんなでプリンを1つ。
(A)南阿蘇の大人プリン(特急あそぼーい!) 340円[軽]
南阿蘇の濃厚なジャージー牛乳と、洋酒を合わせて大人なお味に仕上げたオリジナルプリン。表面からスプーンを入れれば、トロトロ志向だとわかる。普通に好き。それ以上の言葉はない。
同じ車内のカフェでは『あそこどもプリン』もあるので、お子様方にはそちらがよろしいか。大人でもたまには子供に返るわけでないが、食べ比べても面白そうだ。
さて列車は城下町、豊後竹田で2分停車。今回行程上のネックになっていたのが、豊後竹田から先の本数が少ないことであった。豊肥本線で横断するため、適切な時間がこの『あそぼーい!』ということ。指定を確保できたため、実行できている。
左側に眺められる山々はタイミング等逃し続けており、ようやく撮影に至ったところ木々が遮った。
豊後荻で交換するため待避していたのは、熊本から別府へ向かう九州横断特急。あちらはキハ185で、北海道にいたキハ183の後期型と兄弟みたいな特急車両となる。
次第に山間の深くへと進んでおり、車内からは周囲が見渡せない。ここまでは晴天の下で進められたところ、どうやら雲が多くなってきている。朝からここまで睡眠もなく、眠くなってもきた。
宮地を出ると、左側に阿蘇山が大きく眺められる。1つの山が単体で名乗っているのではなく、複数連なった山々の総称なのだ。
特急は阿蘇に停車する。ここである程度乗客が入れ替わった。
(つづく)