2023年7月21日(金)午前11時46分 大分県由布市・由布院駅


 駅前の通りへ出ると観光地らしく、土産物屋等が多く並んでいる。その先にある由布岳は、改めてその雄大な姿を望みたかったのだ。


 鳥居のところまで進めてきた。観光向けに寄せていることもあるのか、意外としっくり来るモノはここまでなかったり。


 インフォメーションセンターも景観に合わせ、なかなかオシャレな雰囲気をしている。


 駅前から辻馬車に乗り、周辺をじっくり見て回るのもよさそうだ。やはり大人気なようで、この日は全て満席となっていた。


 土産物屋の足湯は店内から、一旦外へ出る形で設けられている。足湯だけならば無料だ。


 ようやく駅舎の画を入れることとなった。しばらく前にリニューアルされており、外観も黒色で引き締まったデザインだ。


 ホームは2面3線式となり、特急は改札に面した1番線を発着する。隣にいる普通はキハ125の重連であった。


 隣のホームへは跨線橋のほか、構内踏切でも結ばれている。ここから大分に向けて、雄大な山々を見ながら進んでいこう。



(現)JR指定席B特急券:由布院→大分 1280円
 少々遅れて入ってきたキハ71は、同じメタリックグリーンのハイデッカー構造でも車体など造作が異なるもの。同じように由布院まで乗ってきた客は海外からの方々が多いようで、荷物量が総じて多い。


17.由布院(12:29)12:33発→大分(13:15)13:18着 特急ゆふいんの森3号/別府行き キハ71-2
 車内も先程まで乗ってきたキハ72と異なり、古めかしくもオリジナリティある装い。特にゴールドの金具が多用されているあたり、高級感を覚えるものだ。一方で座席に背面テーブルはなく、インアーム式となる。


 夏の由布院を後にする。ゆふいんの森1号が停車駅を少なく設けていたように、ゆふいんの森3号も由布院から大分までは途中停車駅の設定がない。


 こちらも乗車記念の撮影ができるよう、アテンダントの方が回ってきた。ということで同じく、乗車記念のプレートを撮影させてもらう。


 日田から由布院は山間を登っていたようで、由布院から大分にかけては山間を川沿いに下っていく。


 キハ71は庄内を通過する。客車列車の『ななつ星』向けに停止位置が設けられており、入線した際は停止するのだろう。

 ところでかつては由布院からトロッコ列車が運行されており、キハ58が率いていた。今回乗っているキハ71も、台車などの機器類はキハ58やキハ65に由来している。エンジン類こそ新規で更新されたものの、今や唯一となった貴重な生き残りだ。


 乗車記念のカードが、アテンダントの方から配られた。こちらも忘れずに収めておこう。


 久大本線は着実に山間から下ってきている。由布院からここまで名所に乏しいのか、久留米から由布院までと異なり観光案内はないようだ。


 向之原で交換のため停止した。由布院へ向かうキハ200が先に入っていたのだが、遅れていないダイヤではこちらが先に入って待避するのだろう。


 大分市に入っており、高架へ上がればもうすぐ大分。都会じみた景色が、旅の終わりみたく名残惜しい。


 乗ること45分で大分に到着。このキハ71は後発のキハ72と異なり、デッキから階段を上がって客室に入る方式となる。このため車内販売にワゴンが使えず、キハ72で渡り廊下のような構造が採用されたのだ。


 8番線からは別府まで、日豊本線をもう少し。折り返しはゆふいんの森4号となり、大分にひとまず戻ってくる。ということで、一旦休憩に入りたい。

(2023年夏、ぐるっと九州周遊旅 つづく)