2023年10月20日(金)午後4時59分 愛知県豊田市・若林駅
今回は金曜午後のお遊びとして、名鉄三河線を取り上げていこう。竹村から三河八橋にかけて高架工事が行われ、若林を挟んで仮線へ移行した。若林も仮設のホームに停車する。
三河知立が目的なのだが、その前に少々の事項をもう1つ。知立に向けては高架工事が進められており、その関連で三河知立が移転。新しいホームが設けられ、2024年3月に運用を開始する予定となっている。
ということで、移転する前に三河知立を訪れた次第だ。現在は1面2線の島式ホームとなっており、三河線が単線なことから交換待避を行っている。三河八橋にかけては別の高架工事もあり、複線化も見込まれているがどうなるか。
知立に向けては高架構造物も完成形となっており、現在のホーム等に向けて勾配を設けることとなる。また構内踏切も通常は階段しか利用できず、スロープは車椅子専用で事前に申し出なければならず不便だ。よって移転することとなったのだろう。
この三河知立はかつての『知立』であり、広大な構内を有していた遺構が仮線工事の前まで残っていた。そのためか南側へは駅から出られず、住民にとってはなかなか不便である。ついでにホーム上にあるセンサーも使われないところ、ホーム自体を解体するためか残ったまま。
構内踏切を渡って改札に向かう通路も狭いほか、屋根等が設けられていない。これを味があるとみるか…、多くは不便極まりないと考えるはず。駅舎も屋根が低そうだ。
現在ある三河知立の駅舎は小さく、中途半端に年期が入っている。知立が現在地へ移転してからの建物で間違いないだろう。自転車置場は無料で利用可能なものの、原付以上の二輪についてはどうだったか。
駅前は古くからの住宅地となり、駅前広場等は設ける用地もなく。駅へ結ぶ道も普通自動車は問題なさそうながら狭い。知立に向けては再開発ビルも建ち並び、三河知立とのギャップも大きい。
自動改札機は遠隔操作に対応し、幅の広い1通路しかない。券売機は旧来のボタン式であり、ICカードには非対応のまま。2基設けられるところ、1区画は使われないままであった。
ホーム屋根はかつての知立を想わせるような、三角状の木造となっていた。2番線と3番線で構成され、1番線がないのも往時を偲ぶ貴重な遺構であろう。屋根はかなり短いため、雨が降った際はやはり苦心する。
駅名標はホームに屋根のないところへ立つ、古典的なモノがあるだけであった。当然ながらバックライトは搭載されていない。
さて現在の知立も高架工事が進められている。名鉄名古屋方向の高架構造物を建ち上げる際、仮設跨線橋が下部に干渉していた。さすがに仮設跨線橋を、今から再度建て直すわけにいかないだろうし。
(おわり)