8月に"民族大移動の視察"と称し、名古屋駅の新幹線ホームを見物。最繁忙期だけあり指定席は軒並み満席。自由席も博多直通『のぞみ』を中心に、軒並み混雑模様を見せていた。加えて"復路"では大雨もあって、より一層の混雑を成している。

 

 

 

 問題視したJR東海はこの度、最繁忙期間における新幹線『のぞみ』を全席指定すると発表。これにより指定可能な座席数が増加するという。立ち席のままであれば、引き続き自由席特急券で利用可能だ。

 これにより、自由席の待機列が解消されることが期待されるのだろう。2003年10月改正から『のぞみ』で自由席が導入され、1~3号車となる。このためそちらへ待機列が集中し、遅延を招いていた。全席指定後は普通車全てが同一条件となるため、待機列が分散されると見た。


 そもそも2003年10月改正以前の『のぞみ』は全席指定であった。一方でよく比べられる東北新幹線『はやぶさ』は設定以降、特に北海道新幹線部分開業後に一部の臨時便を除いて自由席が設定されない。

 立ち席利用の扱いも異なり、東京~仙台では自由席扱いが一切なし。仙台~盛岡では1駅でも途中停車駅がある場合のみ、立ち席や空席利用で自由席扱いあり。盛岡以北では自由席特急券でなく、特定特急券として発売し立ち席や空席利用となる。


 なんやかんやで、スタンスは結構違うんだこと。なお『ひかり』と『こだま』、東海道へ直通しない『みずほ』等は引き続き自由席が維持される模様。

(おわり)