2023年7月20日(木)午前11時19分 熊本市西区・熊本駅
12.熊本11:21発→鹿児島中央12:18着 新幹線さくら545号/鹿児島中央行き 786-7003
各駅停車の後を追いかけるよう、乗り換える便がすぐに入ってきた。九州用のN700は8両編成で、7000番台であることからJR西日本の所属となる。
3両ある自由席は結構乗客がいるものの、空席がそこそこ見られる。本州用と同様に3列と2列で座席が並びつつ、朱色と藍色のモケットなど雰囲気は大きく違っていた。西日本の車両は意外に遭遇しないが、考えたら3月の東京行きがあった。
熊本を出ると、この便は鹿児島中央まで各駅停車となり進んでいく。しばらくは在来線の車両基地やコンテナ基地を眼下に見る。
あっという間に市街地や郊外を抜けて、農地の広がる田舎風景になってきた。付近には新幹線の車両基地もある。
新八代までは平地の中を突き進んでいる。ビニールハウスなど多く見られ、何を作っているのか気になるところ。
かつて新八代は現在の武雄温泉みたく、在来線とのリレー特急が乗り入れていた。鹿児島中央までの先行開業を経て、全線開通後はシンプルな2面2線式となっている。在来線の線路跡は現状使われていない。
新八代からは山間のトンネルが多く、景色があまり見られなくなる。たまに現れる"切れ間"であっても短く、タイミングを逃しやすい。
タイミング十分な切れ間があっても、今度は高いフェンスで阻まれてしまう。そしてフェンスの切れ間があって、ようやく景色を見られるといったところ。勾配もなかなかきつめらしい。
新水俣も結構な山間に位置している。駅は外壁に囲われており、こちらも外の景色は見られない。ホームは反対側にだけ待避線を有する2面3線式。
新水俣の付近では山間を通すよう、新しい道路があった。
トンネル長が多くあれば、自ずと駅間の距離も長くなる。線形も直線が主体となっており、整備新幹線の最高速度となる260km/hをフルに出していく。
出水も2面2線とコンパクトで、シンプルにまとまっている。ここからの乗客が結構多かった。
同じようにタイミングを図り、景色を狙えば今度は木々に視界が阻まれた。ここまで来れば、もう鹿児島県でいいだろうか?
(A)こだわりのワッフル(ファミマスイーツ) 145円
小倉で購入したワッフルを、このタイミングで投入。サックリした食感がなかなか好みうえ、甘い味の中にバターが入ることでこちらも好き。こういう"つなぎ"はいつも1本満足バーが出るところ、今回はその代用。
(A)健康ミネラルむぎ茶670ml(伊藤園) 138円[軽]
さらに小倉で買った麦茶も、早々と2本目に突入だ。正直ペースは速いと思い、どこかでもう1本は必要となろう。
川内からも多めに乗ってくるようだ。やはり2面2線式のホームとなっている。周囲は新幹線開業に合わせたか、新しい住宅など多くあるらしい。ここからは過去に乗車していない区間となる。
川内からは新幹線が山を直線状に貫き、JR九州のまま残った在来線は海沿いを回り込んでいる。第3セクターに転換されなかったのは、そもそもの経由地が異なったためだろうか?
さあ、もうすぐ鹿児島中央。九州新幹線の旅路も終わりを迎える。
熊本から67分。博多から各駅停車で乗り継ぎ、合計111分で鹿児島中央に到着した。折り返しはさくら556号となり、新大阪に向けていく。2面4線のホームから先、新幹線の線路は続かない。東京から繋がっているのはここまでとなる。
新幹線の改札内コンコースにはカフェや売店などあり、待ち時間に何もないということはなさそうか。新幹線は純然たる終着駅となるため、案内は片方向のみで十分だ。
在来線の乗り換え改札と、新幹線単独の改札。90度に交わる形状となり、間違えないよう気を付けたい。
ここから指宿へ向かうべく、乗り継ぐ時間は44分。せっかく鹿児島中央に来ており、とりあえず西口を見ておこうと。さらに昼食は何がいいだろうか…?あった。
(A)黒豚しぐれぶっかけうどん・冷やし(中央駅ふく福) 1078円
基本的には暑い夏。麺類ならば冷やしで頂きたくなる。肉類を求めて黒豚のしぐれ煮を選べば、ゴボウの食感も生きるものとなった。大根おろしが入るのも冷やしうどんらしく、これでこってり系からさっぱり系。海苔もい具合に溶け込んでいる、
(A)スタミナからあげ1個(中央駅ふく福) 132円
唐揚げも欲したので添えてみよう。例によって個体が大きくとも、そこまでの特徴はなさそうにも。ニンニク醤油の風味がそそり、食欲が進む。うどんの汁に合わせるのもいだろう。
そんなうどんに話を戻そう。柑橘系の汁が別で添えられており、好みで加えられる。何せ暑い夏だけあり、さわやかな酸味が加わるのもいい。こういったのもいいと思う。
冷やしうどんと唐揚げをご馳走様。
(つづく)
「とりあえずはここで区切りましょうか。ここから向かう先は指宿、そして指宿のたまて箱。この手の観光列車は初体験となるわけですけど…、果たしてどうなったのやら。続きはまたの機会に。」