2023年7月20日(木)午前10時11分 福岡市博多区・博多駅

(現)JR新幹線自由席特急券:博多→鹿児島中央 4500円
 では新幹線の改札から入っていこう。新幹線駅の管理はJR西日本が行っており、JR九州では採用されていないカラーLEDの発車案内がある。基本的に九州新幹線で完結する『つばめ』の水色は、小倉で1往復のほかは博多でしか見られない。


 3面6線の新幹線ホームにおいて、切り欠き状の11番線は九州新幹線へ折り返す専用となる。12番線と合わせてJR九州の管理下にあるらしく、発車案内装置は3色LED式となっていた。

 12番線にいるJR西日本のラージAは、のぞみ22号として発車を待っている。業務放送で"531A"との文言があったことから、名古屋から来たひかり531号の折り返しだろう。車両の表記もひかり531号のままだ。



11.博多10:27発→熊本11:16着 新幹線つばめ319号/熊本行き 827-6
 ここから乗るのは九州新幹線オリジナルの800系。白を基調としつつ赤色の線など、個性的な存在としてアピールを続けている。もちろん今回の九州旅行でも、目的の1つとしていた。


 車内もJR九州らしくオリジナルなモノとなり、背もたれの高い木製座席が2列2列で並んでいる。こちらも背面テーブルはなく、コンセントも基本的にないため結構不便だ。照明は暖色系となり、カバーには模様が入っていた。

 車内の中央部分にも案内装置が吊り下がるのが特徴。座席モケットは車両ごとに色合いを変えているといい、さらに後期型では内装の雰囲気も車両ごとに変えているらしい。


 では左側の景色を見ていこう。しばらくは福岡市内の都市部らしく、都市高速や建物が目立つ。博多南への支線兼回送線でもあるため、最高速度は120km/hに抑えられる。


 回送線兼支線が分かれていき、眼下には博多南の車両基地が広がっている。ここからは整備新幹線として、最高260km/hとなる。


 市街地を抜けて景色が一変。トンネルへ入っていけば、景色も見られなくなる。


 長いトンネルを抜けて、新鳥栖に停車する。2面4線式のホームを持っていることから、やはり長崎への分岐を見越して使い分ける想定と思われる。


 新鳥栖から新八代は過去に乗車していない区間。そんな新鳥栖を出ると平地を眺めながら、すぐに久留米となる。東京都内を除けば、新幹線の駅間距離が最短となる区間だ。


 久留米は単純な2面2線式ホームでまとまっている。九州新幹線は本数が多くないため、待避線を設けずとも間に合うのだろう。このつばめも熊本まで途中で待避することはない。


 久留米からも眺めがよく、平地を進んでいく。


 筑後船小屋までの距離もあまり長くなかった。


 筑後船小屋のホームはこちらに待避線を持つ2面3線式。福岡ソフトバンクの2軍本拠地は、着席位置から見て反対側にあった。気になっているので1回、見に行きたい。


 この九州新幹線。使えそうな車窓は意外になく、トンネルに入っているか高い壁面に阻まれるか。新大牟田も比較的近くにある。


 新大牟田は新幹線単独の駅として設けられ、2面2線式のホームを持つ。博多からここまで降りていく流れにあるようだ。


 熊本県に入っており、新玉名まではまともに景色を見られず。トンネルも長く入っている。


 新玉名も2面2線式のホームでまとまっている。次は熊本となり、乗り換えとなる。あっという間に800系の旅路は終わりを迎えるのだ。


 新しく整備される新幹線だけあり、直線状に高架とトンネルが主体。駅間距離も短く組まれていた。よって結局、景色らしい景色は見られないまま。


 在来線の高架線路と並走し、上熊本を通過。熊本を挟んだ区間はカーブがきつめで、速度を落としていく。もっとも熊本は全便が停車するため、停車体制に入る感覚とすればいいかと。


 博多から49分で熊本に到着する。800系のデッキは黒色で渋くなっており、ドアが濃赤色に塗られたことで目立たせている。洗面所も珠暖簾がかかるなど、むしろ九州新幹線専用だから攻められたのか。


 熊本の新幹線ホームは主要駅らしく、始発や終着もあるため2面4線式となる。乗ってきた800系はそのまま回送となった。


(つづく)