たか「ああ、だからハウステンボスの手前でバックしたってか。」
めぐ「そう。それで話…、まだ終わらないんだよね。」
2022年7月19日(水)午後5時48分 福岡市博多区・博多駅
特急が抜かしていた、快速の小倉行きが入ってくる。夕方の帰宅時間帯にして、813系の6両。しかもドア付近の座席が撤去されていない初期型だ。よってすぐに満杯となってしまった。
長崎や佐世保で観光もほぼしなかったため、博多の到着が当初計画より大幅に繰り上がってしまった。生じた空き時間は…、そういえば翌日が博多のホテルを予約済みだったりする。コインロッカーの位置を調べておこう。
ロッカーそのものの数は、大都市のターミナル駅だけあって多かった。その一方で改札に近いところなど、大きいモノばかりで小サイズは意外に少ない。
さらに博多口の駅前から、翌日の予約を有しているホテルはどこだろうかと。大まかなルートを地図だけでなく、現地で照合して確認したい。必ずしも方角が一致しているとは限らないのだ。
ひとまず下見を済ませたのでこの日は終了ムードだろうが、この日は小倉に荷物を置いたまま。よって博多からは小倉まで戻らねばならない。
(現)JR特定B特急券:博多→小倉 600円
一般車両の混雑に突入するは危険なので、特急の自由席にしよう。自由席特急券は有していないので、近距離用の券売機で購入することとなる。新幹線などと棲み分けるべく、在来線の特急料金は新幹線より安価に設定されていた。
青色のソニック47号が発車を待っていたところ。同じ考えだった人々は多いようで、自由席には立ち客も出ていた。乗って行きたいがあくまでも座って話を成立させたいこと、そこそこ疲労もあるので見送ろう。
20分後のきらめき4号を待つ間、隣に区間快速が入ってきた。817系3000番台と813系を連ねた9両で、早々とあちらの乗車列も長くなっている。
きらめき4号は往路で乗った787系ながら、6両編成で入ってきた。自由席は多く設けられ、3号車で待っていた。
9.博多(18:40)18:50発→小倉(19:34)19:44着 特急きらめき4号/門司港行き サハ787-10
3号車は朝と同じボックスシートであったため、通常の構造をした4号車としたい。荷物棚は航空便でよく見られる開閉式。中央部分は4席分が削られ、車内を2分割するように大型荷物の置き場となった。
すると様子がおかしい。隣の区間快速が発車せず、点検を行っているという。813系のドア付近は座席が撤去されていながら、既にドア付近は満杯だ。状況に耐えられないのか、こちらの特急や続くソニック49号へ乗り移る客も多くなった。
やがて区間快速の不具合が解消されたようだ。結局この特急が遅れつつも先に発車することとなり、デッキや通路も満杯になっている。どうやら今回に限り、飛び乗りでも車内清算なく料金不要で乗車可能となったらしい。
10分遅れて博多を発車。
福岡市を抜けて、最初の停車駅となる福間へ。停車した際は立ち客を一旦全て降ろす必要があり、時間も要するので大変だ。
このきらめき4号は、往路で通過した東郷に停車。ここでも下車客は多かったものの、まだまだ通路部分に立ち客がそれなりに残っている。
赤間に停車して…、まだ空席が出るには程遠い。デッキには立ち客が残っていた。
遠賀川を通過して、国道3号と並行して橋を渡り北九州市へ。日が傾きつつ、明るみのあるなかで明かりが灯ってきた。
折尾でようやくまとまった空席が出てくる。高架駅となって乗り換え距離も動線もスムーズとなったが、若松線のホームは離されたままだ。
黒崎から八幡にかけて、工業地帯を進んでいく。並行するのは国道3号のバイパスで、北九州高速道路とは一体化しながらも別路線となる。
戸畑の手前、夕焼けの空と若戸大橋が合わさった。
博多から小倉まで、在来線の特急で54分。生じていた10分の遅れは解消されることなく到着した。小倉で降りる客が多く、一気に空きが多くなった。
あとはロッカーから荷物を取り出し、昨夜と同じネットカフェまで歩くだけ。駅でピアノの音が響いたということは、前夜のフリーピアノで演奏する人がいたということ。
(A)牛丼・並(吉野家) 448円
夕食は手軽に済ませるつもりながら、手軽過ぎるかもしれない選択肢。うまいはやいやすいの三拍子、吉野家の牛丼だ。入ったら入ったで選択肢が多く、意外にこれまで選んでこなかっただろう。
吉野家からはそのままネットカフェまで一直線。ということで今夜も快活CLUB小倉駅南口店、地下のフルフラットシートだ。
さて3日目について。博多で青いソニックを見送ったこともあり、青と白のソニックを乗り比べたくなった。とりあえず鹿児島ならばともかく、枕崎へ到達するには要件を満たさない。よって惜しくも、枕崎は断念する選択を下す。
(2023年夏、ぐるっと九州周遊旅 つづく)
ひろ「いや待てって。じゃあ、青ソニック目当てに枕崎やめるのか?」
めぐ「いや、青だけじゃなくて。白もあって…。」
たか「鹿児島は行ったんだろ?」
めぐ「鹿児島…、まあね。続きはまた。」
2023年8月5日(土)午後8時58分 名古屋市東区・バンテリンドームナゴヤ
8月5日は、最後になんとなくバンテリンドームナゴヤ(ナゴヤドーム)へ寄りたくなった。この日の野球は14時開始であり、とうに終わっているばかりか入場口も閉じられているだろう。野球が関連するのは今回でなく、次週なのだが…。
(8月11日につづく)