2022年7月19日(水)午後3時35分 長崎県佐世保市・佐世保駅
(現)JR自由席B特急券:早岐→博多 1800円
市内観光もほとんどせず、この日のメインイベントはほぼ終了。そのため当初計画より大きく繰り上げ、復路の『みどり』へ乗り込むこととなった。同じように早岐までは自由席の特急料金が不要なため、前日に購入していた自由席特急券も早岐からとなる。
7.佐世保15:49発→早岐16:01着 特急みどり42号/博多行き クモハ783-15
復路も早岐で『ハウステンボス』と連結するため、同じように783系となる。同じ8号車でも展望席としなかったため、セミハイデッカー構造になっていない。車内案内装置も異なる形状となるほか、座席も往路と違って背もたれの厚みがある。
(A)お~いお茶・濃く香るほうじ茶600ml(伊藤園) 138円[軽]
佐世保を出発し、特急は日宇と大塔に停車せず進む。車窓で何を収めたいのか決めておかなければ、何かと見所らしいものを逃しやすい。ひとまず水分が足りなくなってきたため、先ほど購入していたもう1本のお茶を開けよう。
そんなこんなで早岐へ。
8.早岐16:10発→博多17:46着 特急ハウステンボス42号/博多行き クモハ783-109
早岐では進行方向が変わるほか、ハウステンボスから来た4両を連結する。このままでは面白く終わらないだろうし、車両を移動していこうか。あちらは専用でリニューアルされている。
車内の雰囲気は大きく変わった。これまでカーペット敷だった床は木材フローリングとなり、壁面や荷物棚も木目素材を多用している。照明はLEDとなり、カバーが工芸品のような装飾あるものとなる。
座席は元のリクライニングシートを生かし、肘掛けに木目のモノを追加するなど改造。モケットの模様が多様になっただけでなく、ヘッドレスト部分の厚みを外から追加している。座面も一新された。
特急は有田に停車した。陶器市の最寄りは次の上有田となり、期間中はそちらへの臨時停車もある。自由席に座りたいならば、進行方向手前に位置する有田から乗るのも手だろう。
木々が迫って車窓をなかなか収められない。時折開けた箇所があるので、狙っていくのもいいかもしれない。下の道路は何やら工事をしており、現在の道を見るとカーブもあって狭苦しい。
武雄温泉では長崎への新幹線が接続する。この便は『リレーかもめ』を冠しておらず、接続しないため在来線ホームへ出て停車する。
武雄温泉を出て早々、新幹線の高架橋が途切れていた。ここから新鳥栖を経てつながり、新大阪まで直通できる日はいつになることか…。
高橋から大町にかけては、リレー特急など増発に備えて複線化されたらしい。踏切などを見ても新しいので、当初は単線のままだったはずだ。
大町からは単線のままであり、交換待避の必要がある。そこへ入ってきたのは、長崎のYC1系だったりする。それにしても、ここに来てこれが来るとは…。
江北では長崎本線が合流。電車が直通できるのは肥前鹿島からと、これまでより短くなった。往路では787系が通過したところを、復路の783系はしっかり停車する。
江北からは全て複線なので最高130km/hを出し、一気に飛ばしていく。通過するバルーンさがはホームのみが常時配され、主設備などは期間中にのみ仮設される。
佐賀からの乗客が多いようだ。県庁所在地にある高架駅だけあって、都会めいた雰囲気ではある。
福岡市までは45kmとなり、高い速度で飛ばしながら吉野ヶ里公園を通過する。長崎からここまで雲が多けれど、気分優しく晴れてくれた。
新鳥栖で新幹線と交差し、接続する。西九州ルートの分岐を見越して2面4線となっているようだが、生かされるのいつになることか。
すぐに鳥栖となり、鹿児島本線に合流する。駅前には『駅前不動産スタジアム』がある。いくら『駅前不動産』が命名権主とはいえ、鳥栖スタジアムが"駅前"という安直な名称になってしまったのは違和感を隠せない。
福岡県に入ると、国道3号や九州自動車道が並走してくる。見ると路面が濡れていたことから、雨が降っていたのだろうかと。
往路では通過した二日市に、復路の特急は停車する。付近の路面を見たところ、一転して濡れていなかった。
さあ、もうすぐ博多。博多南からの回送を兼ねた新幹線が並走してくる。この日は長崎から佐世保と回り、終わってみればあっという間だ。
117分という長くも短くもある乗車を終え、博多に到着。2本連ねた783系はそのまま回送となった。
(つづく)