2022年7月19日(水)午後1時12分 佐賀県武雄市・武雄温泉駅

 22分で武雄温泉に到着し、同じホームで在来線のリレー特急へ乗り換えられる。


 LED式の発車案内を見よう。同じホームでありながらも新幹線と在来線では、フォントなど様式が異なっていたとわかる。


 往路と変えてリレー特急へ乗り換えず、階段かエスカレーターを降りていこう。12番線の設備も用意されているが、現状は使用されないためロープなどで封鎖される。


 新幹線の改札を抜けよう。自動改札機はこちらも非常に少なく、当面のスタンスがよくわかる。佐世保行きの案内は、リレーかもめとして該当する17時以降が出ていた。


 御船山口(南口)のほうから、駅の外観を見ておこう。新幹線に面することで、新しい玄関口ともなる。もっとも新幹線駅として大きくはない。


 南口(御船山口)の駅前から延びる通りも雰囲気が新しい。周辺の建物も低いものが多く、開業に合わせて開発されたとわかる。


 在来線の駅へ向かおう。高架下でありながらも段差が大きく、エスカレーターやエレベーターで結ばれる。


 楼門口(北口)の高架駅は以前からあったほうだろう。ガラス面が多用されて近代的にしつつ、レンガ調の壁面がなんとなくオシャレだろう。


 北口(楼門口)の駅前は建物が若干多い程度で、ビルの多いような雰囲気にはない。すぐ近くに山もあるが、楼門はどこの何だろうか?


 駅に入ろうか。通路を挟んで在来線駅の設備と、観光案内所のある待合室と土産物店がある。時間はもう少しあるので休んでいこう。在来線駅に自動改札機はなかった。コンビニ売店はファミリーマートにならず、キヨスクのままとなっている。


(現)JR自由席B特急券:武雄温泉→早岐 750円
 先ほどの新幹線自由席と合わせて、諫早で佐世保への自由席特急券を購入していた。早岐から先は乗車券のみで特急へ乗車できるため、自由席特急券は武雄温泉から早岐までとなる。


 在来線の駅ホームは2面3線式となっているところ、当面は実質2面2線となる。もう1線はリレー特急が専用で使用するため、柵で仕切られていた。


 この先、佐賀,鳥栖を経て博多へ進む線路。佐世保線の新幹線並行区間は、将来的にどうなることか…?


 入ってきた特急『ハウステンボス』と『みどり』。27号同士が連結しており、783系は合わせて8両となる。前4両となる1~4号車『ハウステンボス』はリニューアルされたのに対して、後4両の5~8号車となる『みどり』はされていない。



6.武雄温泉13:37発→佐世保14:27着 特急みどり27号/佐世保行き クモハ783-9
 783系はドアを車両中央に設け、客室が2分割されているのが特徴的。最後部となった8号車後方は自由席にして展望席であり、JR東海にいたキハ85と同じく座席が1段高いセミハイデッカー構造となる。車内案内のLEDは古いまま使われている。


 乗客は少ないまま、佐世保線を進んでいく。景色は新幹線から一転し、ローカルムードある単線のそれとなった。


 特急は有田に停車した。敷地内には貨物コンテナが多く積まれており、貨物駅とも思わせる。陶器市の最寄りは1駅手前で、通過した上有田となる。


 有田を発車すると、松浦鉄道の気動車が入ってきた。


 佐世保線は国道35・202号と並走。すぐ近くにあるインターは西九州自動車道のそれとなる。国道497号だが高速道路番号のE35が示すように、元々は国道35号のバイパスとして計画などされていた。


 気付けば佐世保市に入っていたらしい。佐世保線は単線であるため、途中の駅で交換待避する必要があった。ここで4分停車するのだが、ホームは最後尾の車両から見られない。


 通過したのは"白いみどり"こと、885系の6両編成であった。ということで、既に早岐の1つ手前。三河内まで来ている。


 早岐に停車すると、ここまで4両ずつ2本連ねてきた編成を分割。前方の『ハウステンボス』はハウステンボスに向けて前進する。後方の『みどり』は佐世保に向けて後退する形となった。早岐から佐世保へは特急の自由席が料金不要となる。


 後退して1駅目となる大塔は通過扱いながらも、交換待避があるため停車することとなる。反対向きに来たのはYC1系であり、快速としても佐世保からハウステンボスまで各駅に停車する。ここも西九州自動車道のインターが近くにある。


 2駅目の日宇も通過していた。そろそろ佐世保の市街地にして、佐世保線の終着駅。次第に家々も視界に多く並んでくる。


 武雄温泉から50分で佐世保に到着。高架橋に上がった駅からも、港の風景を見られる。

(つづく)