2018年7月26日(木)午前8時40分 大阪府泉佐野市・日根野駅前

 関空ジョイテルホテルのビュッフェが目に入りつつ、先程乗った225系が車両区へ回送されていく。日根野を発着する便が多いのは、駅近くに車両区を有するためでもあるのだ。
さく「それこそ時間あったらよかったのに…。」
めぐ「なんか…、年々食が細くなったり?」
もも「アンタらしくない。」


 踏切を渡って、バスロータリーのあるほうへ。ここからは南海ウイングバス南部の路線が発着する。
もも「そういえば発車何分よ?」
なぎ「あ…、買うか。」


 ロータリー近くにあるコンビニで朝食を仕入れておこう。
もも「ってか、いい加減この野菜?果物入ったジュースって意味あるの?」
めぐ「ないよりましって、前から言ってるけど?」


 さあ、乗る予定の時間が近い。駅に戻ろう。エレベーターはこちらにだけ設けられている。
さく「階段回ったほうが早かったりして。」
めぐ「そう?」


 ホームに来ると、乗る予定の列車が既に8両で入ってきていた。関空快速は前方4両で固定されているため、紀州路快速は後方4両と決まっている。
もも「見るのもいいけど急ぎなさいよね。」



25.日根野8:53発→和歌山9:23着 紀州路快速5517H/和歌山行き モハ223-2519
 前方の225系5000番台に対して、後方は223系2500番台。2018年現在の設定では珍しく天王寺始発らしいのだが、車内は結構乗っている様子。ここからは"快速"でありながらも各駅に停車していく。
なぎ「はい、また適当な。」
さく「じゃあ、座って寝ようかね?」
もも「アンタ誰よ…?」


 山中渓まで来ると駅番号もR50と大きい。同じ阪和線で同じ大阪府にして、雰囲気も大きく変わってしまった。


 そのまま和歌山県へ入る紀州路快速。今日は阪和自動車道と並行するルートを辿る予定。
めぐ「…失敗しちゃった。」
さく「…動画使えない?」


 日根野から30分、東羽衣から小休止挟んで90分で和歌山に到着。紀州路快速同士で並ぶ様子を見つつ、時間差で発車する様子を考えつつ…。
もも「あれ、出ないの?」
めぐ「前に1枚あったはずだし、いいかなって。」


 ここから御坊へ向かう際、階段を介して乗り換える必要がある。幸いにして時間は余裕をもたせていた旅行班。接続対象となる便から1本早いため、225系5000番台の4両に客はほとんど乗っていなかった。
めぐ「…さっきのって番号なんだっけ?」
もも「時間あるんだし、戻りゃいいじゃない。ダメなの?」


 先程乗った223系の車両番号を、デジカメでズームアップさせてみる。
なぎ「楽するなって。」
めぐ「だって…。」


 発車までまだ時間を多く残している、旅行班と225系。日根野で購入していた朝食を、空席の多いうちに頂こう。


(A)野菜&くだもの(グリコ) 92円
 野菜フルーツジュースはあくまでも、食前の野菜"補給"である。しかし食事本体も野菜系メニュー。加えて、スポーツドリンクと割ってもいいだろうか。昨夜のようなアクエリアス派だけに、忖度もできない身分。
なぎ「で、割ったと。」
めぐ「いい感じでしょ。」


(現)ポカリスエット(大塚製薬) 150円
 たまには比較されがちな、こちらも味を確かめたい。実際は和歌山のホームにあった、自動販売機の都合でしかない。野菜フルーツジュースを合わせれば、程よく薄まっていい味わい。
なぎ「…帰ったら1杯な。」


(A)野菜を食べるピリ辛まぜ麺(セブン-イレブン) 480円
 冷やし麺で半日分の野菜こともあり、刺激も求めて選択。見るからに赤いタレの辛味だけでなく、ニンニク風味も強く攻撃的。少々の鶏肉がいいアクセントだろう。
さく「考えたらこれも野菜系だよね…。」
もも「それで帰ったら、そういうこと考えないでさ…。」


26.和歌山9:50発→御坊10:58着 普通339M/御坊行き クモハ224-5028
 発車する前になれば、こちらもそれなりに乗ってくるもの。紀勢本線(きのくに線)に入ると路線記号は[W]と変わり、緑がかった路線色も駅名標に入るなど定着している。
もも「…写真は?」
めぐ「あんまり枚数増やすと、まとめるの手間かかったり。」


 2008年初頭に"抜け駆け状態"で向かった海南へ。路線色が定着したとはいえ阪和線と異なり、駅番号は入っていない。この区間は改めて2年前に通っており、それまで乗っていなかった御坊までの景色も見たことだろう。
なぎ「じゃあ…、おやすみ。」
さく「あ、寝るんだね。」


 気づけば225系は湯浅まで来ており、特急の通過を待つため副線へ。まとまった乗客の目立つ車内は落ち着きつつも、数はあまり減っていないようだ。気分転換がてら外へ出て、通過する特急『くろしお』は289系。


 改めて、緑がかった路線色が入った駅名標を1枚。2年前は同じ青系統だったからか、JR西日本の青色そのままであった。
さく「…寝てたでしょ。」
めぐ「このへん焼き直しだし。」


 海が見えそうで見えない、カタカナ交じりの広川ビーチ。周辺に"ビーチ"はなく、ミカン畑が広がっている。いつしか225系の液晶画面式案内は、広告が流れなくなっている。


 68分で御坊に着く。旅行班は隣の117系に乗らず、追加料金を経て後続の特急へ乗ることとしている。
もも「…乗りたいだけ?」
めぐ「…それもだけど、乗りたくない系もあるし。」



 さて117系は和歌山地区の車両が2019年に退役。2023年4月になって滋賀県内の車両が退役し、最後まで定期運用を有していた岡山地区も2023年7月21日に退役する。これで残すは、特別仕様となった7000番台『銀河』のみとなる。

(つづく)