2023年7月1日(土)午後4時27分 愛知県弥富市・弥富駅
今回はJR東海と名鉄が共同使用する、JRの弥富駅を見ていこう。駅舎は平屋建てとなっている。昔ながらの木造駅舎をリフォームしたか、後になって建て直したのか。隣の近鉄みたく橋上駅舎と自由通路も計画されているので、この風景が貴重になるかもしれない。やってきたのは…?
サターニャ「クックック。今日は大悪魔、胡桃沢=サタニキア=マクドウェル様が…。」
窓口は変わらず有しているものの、営業時間が大いに短くなってしまった。かわって各種無人駅用のシステムが導入されている。券売機にはインターホンが備わり、集中管理地から通話で対応。改札機は通常の機材に見えるが、ゲート等の省略されたタイプだ。
サターニャ「ちょっと、無視しないで話聞きなさいよ!」
JRは2面2線に加え、貨物が待避する中線を使用する。ホームの屋根は木造らしく、古来からあったに違いない。改札とホーム間には段差があり、スロープで埋めている。改札横にある水色の機材は、名鉄から下車した際に使用するICカード用乗り換え改札機。
サターニャ「ねえ、ねえって!聞いてる?」
跨線橋も古くから存在していた。現状はエレベーターなどが一切なく、バリアフリーの観点では不十分と言わざるをえない。やはりこの点も、新しく橋上駅舎とする目的となることだろう。
跨線橋の上から名古屋方向の線路を眺めたく、長年の汚れで濁った窓から1枚。ここから単線で続いており、複線となるのは笹島信号場でほぼ名古屋駅。このため増発に難儀し、日中の普通や快速も2両ワンマンに甘んじている。
名鉄は1面1線のみを使用した終着駅であり、現在は線路がJRにつながることなく途切れている。周辺の用地が空いており、こちらもJRの橋上駅舎計画が関与しているのだろう。名鉄は独立した改札とホームが設けられ、JRから分離されるという。
現在は島式ホームを両社で共有し、ICカードの場合はホームにある乗り換え改札機を介することとなる。弥富から名鉄へ乗る場合も含めて、JRから乗り換える際はピンク色の機材を使用する。名鉄から降りた際に使用する水色の機材もあるため、乗り換える際に改札まで出向く必要はない。
現在は構内でJRと名鉄、両社の線路はつながっていない。かつては名鉄でも貨物が走っており、国鉄と線路がつながるなど広い構内を有していたという。跡地は駐車場となっていた。
ということで、今回は以上。
サターニャ「何よ…、せっかく遠くから来たのに…。これじゃ…。」
仕方ない、この1本をあげよう。
サターニャ「アンタ気が利くじゃない、この大…。」
(おわり)