2016年4月9日(土)午前10時23分 大阪市浪速区・新今宮駅
5.京橋10:01発→関西空港11:17着 関空快速4135M/関西空港行き クモハ223-2507
芦原橋、今宮は通過。新今宮では、合流した関西本線(大和路線。路線記号[Q]、路線色は緑。)のホームに停車。駅名票は路線色である緑色が入っているほか、ベースも通常のものと同じ白色となっている。ホームからは通天閣が顔をのぞかせている。
めぐ「…高田行きの快速ってどう出てくるんだっけ?」
もも「いや、それよりよ?もっといいアングルとかなかったわけ?」
天王寺は15番線に停車。横の14番線からは、大阪環状線の改良をPRすべく装飾された103系が発車。改良によって淘汰される103系とは、ある意味皮肉というか…。なおオレンジ色の103系は2017年10月3日が最終運行日となったらしい。
さく「…乗ったら外見えなくない?」
なぎ「見える…、よな?」
さく「あ、そういえば…。…違ったっけ?」
天王寺を発車すると、まずは阪和線へ渡るための線路をゆっくりと通ることとなる。阪和線は高架線路にある行き止まり式ホームから発車しており、程なくして合流。大阪環状線と関西本線の線路をまたぐ。
この渡り線路はかつて18番線側の1本を単線扱いで用いており、ダイヤ編成の制約を受ける要因となっていた。4両ずつとなった2008年、天王寺発の渡り線が完成し制約が解消されている。続くこの線路は、調べたところ近鉄南大阪線である。
もも「…わからないから例のアレ入れた?」
阪和線は高架区間が続き、快速も堺市まで停車しないことから速度を上げて進んでいく。やがてサッカーのスタジアム(現:ヨドコウ桜スタジアム)が、車窓に姿を現す。
さく「…そういやサッカーもご無沙汰だっけ?」
めぐ「…とりあえず豊田行くなら原付なしで。」
なぎ「…何かやったんだな。」
そして、より大きなスタジアム(ヤンマースタジアム長居)が隣接する格好となっている。それらが位置する長居公園の最寄駅は鶴ヶ丘となっており、次の長居は名前だけで公園から離れた駅。
もも「…ま、これぐらいにしとけば?どうせいつものように変な話が長々と続くだけなんだし。」
堺市、三国ヶ丘と停車。そこから鳳までは快速らしく通過。
もも「それでいつもみたく、家の屋根並んでるとこ見てアレしちゃってるもん。」
めぐ「屋根だけじゃないよ?こう…、なだらかな?」
鳳で特急を先に通すため待避し、通過した特急は287系のくろしお。振り子装置は搭載しておらず、速いイメージが薄いながらも最高速度は130km/hとなっている。実のところ、阪和線内の最高速度は関空快速と同じ120km/hだとか。
次に停車したのは和泉府中。普通との乗り換えが可能であり、日根野行きは205系。富士急行に渡ったそれとはまったく異なるリニューアルをなされており、気になるものではある。
もも「なんなら関空やめてさ…?」
さく「それはダメだよ、今まで入口だけで中も見ないできてさ。」
なぎ「…他は見てるんだろ?」
和泉府中から東岸和田まで停車はない。その手前となる下松ではタイミングが合わず、穏やかであろう住宅地の様子を捉えられない。
なぎ「あきらめろよ。」
めぐ「だって…、このへん写真ないんだもん。」
東岸和田は高架化工事が進み、和歌山方向が完成済み。次に停車するのは熊取。
さく「あ、もう1回するんだ?」
めぐ「そりゃあね…。」
もも「…もう満足よね?」
熊取の次は日根野。編成ごとに別々の放送を流したり、中国語や韓国語などの放送も流れる。改めて、前方の4両が関西空港行き。旅行班が乗っているのも4号車で、前方の編成にあたる。
日根野に停車。関空快速から見ると、和歌山行き紀州路快速を切り離す形となる。分割作業中、隣からは天王寺へ折り返す快速が発車。
めぐ「…後ろって225?」
なぎ「…別にまだこれから乗れるんだろ?」
日根野を出て、関西空港線は高架線路となって車両基地を眺める。リニューアル車両が多いながらも、施工から既に結構な年月を経ている103系。最終的には阪和線から撤退後、奈良線からも2022年3月に撤退。1本だけ残っていた和田岬線用6両編成も、2023年に引退した。
そのまま、高速道路が迫ってくる。交差するのではなく並走する形となるのが、関西空港自動車道。
もも「それでやっぱり道路もってわけね?」
めぐ「そうなろうっても、…今日は違うよ?」
南海の線路と合流し、りんくうタウンの駅へ。ホーム上にある案内表示などを見る限り、ここも実質的には南海の駅なよう。JRが中央寄りの線路に入り、南海は両側の線路へ。
なぎ「何、降りたいのか?」
さく「…そんなことないよね?」
そこから空港のある島へ渡る橋は、JRと南海が線路を共有する形。さらにその上を、道路の橋が通る形となっている。離れ島を造成して空港を建設する手法は、騒音問題が生じないことから24時間運行可能という長所がある。このためか、2005年開港の中部でも採用されている。
そして、空港の建物が見えてきた。そこから道路部分が方向別に分かれ、線路部分と同じ高さとなる。中部は連絡橋の構造からして異なり、線路と道路が並列してカーブ状となっている。
駅に着くJRの快速と、飛び立っていく飛行機。
もも「さあ、これからどう見てこうってね。」
京橋から76分で関西空港に到着。乗ってきた223系は、3号車となる付随車が0番台。他は2500番台となっている。
さく「なんか…、ギラギラって言う?」
もも「…何言ってるかわかんない。」
(つづく)
「ということで、関西空港と和歌山県への日帰り旅。今回の写真枚数を当時撮影分で数えたところ、合計で205にもなってしまいました。よって、…1日あたりの話数が最大になり全14回。とりあえず、ここで一旦区切りましょう。」