2016年4月9日(土)午前9時49分 大阪市城東区・京橋駅
京橋駅周辺は大阪駅周辺と比べ、悪く言えば地味。よく言うと下町情緒あるもので、駅近くの踏切がなんとも言えない存在となっている。
さく「なんか方向感覚狂うね。次、どっちかわかんない。」
もも「案内…、あるんじゃなくって?」
リニューアルされた207系の側面方向幕。種別は幕のまま、行先がフルカラーLEDとなっている。行先下の英語表記は、時折ピンク色で"東西線経由"と交互に表わされる。車内も座席に3人ずつ仕切りが入り、照明もLEDとなっている。
なぎ「ま、先上がっとくか?」
めぐ「…もう1個見たいのあるのよ。」
以前は昭和レトロ然としていた大阪環状線だが、時代の流れに取り残せまいと改良が発表されている。その一環として駅名票が交換され、従来と異なる黒ベースとなって印象を変えている。路線記号は[O]で、路線色は赤のまま変わりない。発車前にはメロディが流れるようになったものの、JR東日本のそれとは印象からして異なる。
めぐ「…なんか合わないかも。」
さく「やっぱり違うんだよ。」
大阪環状線の改良が遅れた要因としては、他線区への直通があるのだろう。
めぐ「323とかってどうなんだろうね?」
もも「アンタ知ってるんじゃないの?」
めぐ「なんで?さっき見た阪和線のとか、225じゃなくって323みたいなのでいいのに。」
主力だった201系は桜島線(JRゆめ咲線。路線記号[P]、路線色は紺に変更)も共通で使われ、ちょうどラッピング車両が来た。この車両は女性専用車両だが、さすがに主役の顔をステッカー類で隠すわけにはいかないだろう。なお201系は2019年6月をもって撤退した。
めぐ「…新大阪から快速1本あったんだけどどうなったかな?」
なぎ「また何かあるのか?」
めぐ「ちょっと臨時なんだけど、…まあ今日はないんだけどね。」
そしてこれから乗る関空快速は3ドア車両。大阪環状線の改良で最大にネックとなったのは、バラエティ性に富む反面ドア数が合わないというもの。ホームドアの検証を行うべく3ドア車両を集中投入する実験が行われ、新たに導入が発表された323系は3ドア車両となった。
めぐ「…321ってどうなるんだろうね?」
さく「ごめん、それちょっと後で。」
5.京橋10:01発→関西空港11:17着 関空快速4135M/関西空港行き クモハ223-2507
かつて多くを占めていた京橋始発の関空快速。乗るのは前方の223系4両で、不思議と縁の薄かった2500番台。紀州路快速と連結運転するため、正面には直通先の系統などが複雑に表記されている。関空快速は関西空港線の路線記号が[S]であり、路線色は青。連結相手となる紀州路快速は阪和線の路線記号が[R]となり、路線色はオレンジ。
もも「それで?」
めぐ「よかったよ、これ今まで乗ってなかったし。」
なぎ「今まで225ばっかり狙ったもんな。」
さく「そりゃあ…。」
2008年に全編成が4両となるため、再組成目的で増備された2500番台。このため2500番台で統一された編成は少なく、この編成も中間付随車は0番台となっている。旅行班はこれまで、このタイプには遭遇していなかった。ついでに、モケットは225系のそれに交換済み。
さて同時に停車駅も再編がなされ、大阪環状線の東側を各駅に停車していた大和路快速と同様に桜ノ宮,天満は通過しなくなった関空・紀州路快速。桜ノ宮も造幣局の最寄駅であり、それらにちなんでか発車のアレは…?
さく「もう1回。」
なぎ「やだ。」
桜の木を直接かぶせるよりは、川沿いの桜を収めたほうがいいのだろう。そもそも、花見といえど何をすればいいのだろう?桜を見ることがすべてなのか、それともピクニックみたいな感じにするのがいいのか…。
さく「…何か期待してるとか?」
もも「いや、期待も何も。こっちだって…。」
なぎ「またか…。」
めぐ「…やっぱり?」
大阪で乗る客はやはり多い。実質的にここから快速運転となるため、自動放送が流れるようになる。ただし大阪環状線西側の停車駅も増えてきており、福島にはすぐ着いてしまう。この福島から福島県の福島へ乗車券を買う際、大阪駅を通らずしてJR東西線を経由しなければ大阪市内として扱われることとなる。
大阪に限らずか、昔からビル街だったところはなんとなく雰囲気が独特なような気がしてならない。特に大阪府ではアルミ製標識の導入が遅かったため、標識の裏が白く独特な雰囲気を尚更持っていた。
もも「ここはね…。」
めぐ「いや、カメラとか全然だもん。」
野田は通過のまま。西九条に停車し、桜島線との乗り換えがある。弁天町はかつての交通科学博物館があった駅で、現状では跡地がどうなったかは確認できず。そこから少し進むと、学校近くの公園に咲く桜。
めぐ「そりゃ、撮れるときに…。」
もも「わかったから、せわしない。」
大正の手前、本来はバファローズの本拠地である京セラドーム大阪。2014年からホークスの『鷹の祭典』が2020年を除き1試合ずつ行われるようになり、2015年,2017年は実際に観戦している。
さく「それで?また今年もあるからもらいに行こうって?」
なぎ「巻き込まない範囲でな、今年は1人で…。」
さく「そう言ってさ…、本当はどうなの?」
めぐ「私ちょっとアレだけど、甲子園もまだだし阪神のホームもまだで。中日のビジターもまだなのよ。」
もも「…アンタら何の話してんのよ?」
(つづく)