桜咲き誇る季節~これまでと、これから~
さく「春になり桜が咲き誇る2016年4月の話を、今回から見ていただきましょうかと。2016年といえば1月から北海道への遠征があり、そちらに多く注力する考えでもありました。」
さく「4月になって、やはり誘われてしまいます。あまり遠くになく、日帰りで行くことができる場所。使ったのはお馴染み『青春18きっぷ』。ということで日帰り18きっぷ企画は当時、2012年の8月以来となります。…とりあえず始めますか。」
もも「いいけどさ?今日はやけに変な前振りして。」
2016年4月9日(土)午前5時31分 愛知県あま市・木田駅
かつて、春になると桜が咲き誇っていた木田駅。スロープ工事や枯れ枝などの問題があって、いつしか姿を消してしまった。そして時代の流れと共に変化し、この度駅番号が割り振られた名鉄の駅。
2018年になって、以前からあった駅舎も一新。景色は大きく生まれ変わっている。
めぐ「皆さんおはようございます。今日1日、18きっぷを使って出かけましょうかと…。」
0.木田5:33発→名鉄名古屋5:53着 普通/伊奈行き 6462
と言うことで、お馴染みなようなそうでないような朝1本目。
栄生は工事が終わったのか、やはり新しい装いとなったようだ。発車表のLEDだけでなく、待合所も新しくなっており印象が変わっている。
ではいつものように、広小路口にて…。
もも「例のモノを見せろ~。」
さく「例のモノを見せろ~。」
なぎ「…だってさ。」
今回の目的地を単純に2つ言うと、関西空港と和歌山のどこか。これまで沖縄を除く46都道府県を回ってきたものの、2010年以降足を踏み入れなかった山形と和歌山。旅行日数や東西のバランスを考え、この決定となった。
もも「…じゃあ、さっさと始めちゃってさ。」
さく「…いいの?」
西に向かうとき、いつもこの6番ホームから始まってきた。JR東海が駅番号や路線記号といったものを導入したのは2018年以降となる。他はと言うと、近鉄は名鉄に先駆けて駅番号が導入されていた。
1.名古屋6:10発→大垣6:49着 普通3303F/大垣行き クモハ311-5
かつて東京から乗り入れてきた373系にかわって、2009年から岡崎始発となり311系となった列車。適当に座ったところで、ひとまず寝ておこう。
思えばこの列車、時期によっては313系1100番台が用いられたこともあった。休日のみ、かつての373系さながらに後部編成を切り離したこともあった。
程よく寝たところで、米原へは大垣で乗り換えとなるのも変わりない。40分ほどで着くのは、旧来の1番線ではなく5番線。幸田,三ヶ根,蒲郡,三河三谷,三河大塚,愛知御津,西小坂井,豊橋,浜松,静岡,富士,沼津,三島,熱海,小田原,大船,横浜,品川,東京やそれ以遠から乗り継いできた客はもういないはず…。
しかし実際は乗り継ぎ時間が3分に満たなくなり、米原まで乗る列車が2番線から発車するのは変わらない。夜行からの乗継だった、当時のような"大垣奪取"。
2.大垣6:52発→米原7:27着 普通3207F/米原行き クモハ313-313
そしてこのダイヤ改正で、313系300番台を2本つないだ4両となった乗り継ぎ先。減車によって明らかに座席が少なくなり、むしろ争いを過激化させているようなもの。
もも「それで1人だけ座ってるんだもの…。」
座りたいから座ったとしても、座れるのは通路側。これでは車窓の桜が美しくとも、撮影は難しい。立ち席を選んでも、立ち客が同じく多ければ下手な行動は取れない。
結局は35分もの間、座れれば眠気に誘われるまま寝ることぐらいしかすることはない。これまでも先へ急ぐならば米原で乗り換えとなっていたものの、今回のダイヤ改正で乗り換えが必然的となった。
さく「…もうアレなんだし、直通でいいじゃん。」
さて、駅にあるこの時計。サイズも大きく、何より蛍光色が採用されていて気になっていたもの。JR東海ではコーポレートカラーからかオレンジ色が採用されており、JR東日本やJR西日本では黄緑色となっていることが多い。最初に導入されたのはいつごろ、どのような経緯によるものだろうか?
もも「…これのどこがいいのよ?」
めぐ「あのね…。なんか、蛍光色の透明感って言うかな?」
なぎ「透明じゃないよな?」
さく「透明じゃないよ。」
(2016年春、忘れかけた関空と和歌山 つづく)