2023年4月18日(火)午後6時58分 東京都文京区・東京ドーム

 今回は東京ドームでの埼玉西武主催試合に関連し、ちょっとしたおまけの話。今回の"祭典"も来場者にユニフォームが配られ、満員御礼で大いに。さらに鳴り物、声出しの応援も解禁されたことで盛り上がった。


 ところで東京ドームを本来本拠地とする読売はこの日、長崎で主催試合を行っている。ひょっとすれば本拠地にもかかわらず、東京ドームの優先使用権は持っていないのでは…?


 東京ドームは『東京ドーム』という株式会社が運営し、現在は三井不動産の子会社となっている。この度の大規模改修工事こそ読売主導で行われたようだが、あくまで球団とは資本的つながりのあまりない民間企業の運営。優先使用権がなくとも不思議でないだろう。


 

 


 だからといってパ・リーグ球団に優先権があるわけでもない。2016年4月1日には北海道日本ハムが主催試合を予定していたところ、初代スクールアイドルが東京ドーム公演を行うこととなった。このため北海道日本ハムはこの日、静岡で主催試合を行っている。


 また2018年8月21日は千葉ロッテが東京ドームで主催試合を行い、北海道日本ハムは静岡で試合を開催。先述した2016年もそうだが、東京ドームでの主催と合わせて3連戦にしていた。


 そうなれば…、やはり福岡ソフトバンクはうまいところを突いている。プロ野球で本来休日となる月曜日に主催試合を行うことで、少なくとも他のプロ球団と一切干渉しなくしているのだ。

 さらにはセ・リーグ球団も無関係でない。2020年はオリンピック関連で本拠地の使用できない横浜DeNAと東京ヤクルトが主催を予定し、密かに狙っていたり。もっとも後に2021年へ延期、日程変更や入場制限もあって完全な形とはかけ離れてしまった。

 3連戦どころか、年間1試合ずつでいい。やはり"祭典"として満員になってこそ、完全な形になる。いずれは全12球団が、主催試合を組めるよう…。


 さて2023年からはブランド体制の変更により、『ファナティクス』が埼玉西武のユニフォームを供給。今回配布された品も同様だったが、鎖骨部分に入っていたファナティクスのロゴは省略されていた。また配布品は右袖に、今回スポンサーを務めた『ソニー生命』のロゴが入っている。

(おわり)