2023年3月20日(月)午前6時5分 神奈川県藤沢市・藤沢駅
今回は小田原から特急『湘南』に乗ることとしている。実際は藤沢6:08発に小田原まで乗れなかったこと。湘南8号は小田原を出ると茅ヶ崎まで停車しないことから、既に選択肢はかなり絞られてしまっている。
ということで、小田原から東京まで湘南10号を指定しよう。指定席券売機でICカードが使えるのでしっかりと使い、区間の同じ乗車券と合わせると1枚で出てきた。
(S)フロムアクア・谷川連峰の天然水550ml(JR東日本クロスステーション) 110円[自]
まずは特急を出迎えるべく、普通で小田原へ向かおうか。通常の列車が発着するホームは1面2線の島式となる。手持ちの水分を確保すべく、自動販売機で水を仕入れておきたい。
(S)JR普通列車Suicaグリーン券:藤沢→小田原 780円
さらに少しでも座ろうと、今回はグリーン車を使うこととした。すっかり定着しているICカード方式で、券類は出てこない。
9.藤沢6:27発→小田原7:05着 普通323M/沼津行き サロE232-3009
お立ち台のようなところから駅員が見守りながら、入ってきたのはE233系の10両。普通車は結構乗っているように見える。2階建てグリーン車の下階は、だいたい半分ぐらいの埋まり方だろうか?
乗ったところで、ゆっくり過ごそうとこの区間。角度によっては左側から富士山を遠目に眺められる。
藤沢から38分。名鉄特急だと、どこからどこまでがだいたい一致するのだろうか。到着するとなぜか後続の普通から接続を受けるため、11分停車する。
(S)JR運賃:藤沢→小田原 586円
次に乗るまでの空き時間、トイレに入っておこうか。
(現)JR乗車券+指定席特急券:小田原→東京 2540円
ということでここから乗る特急湘南10号は、特急『踊り子』向けに装いを改めたE257系の9両。伊豆の海をイメージしており、メタリックの混じって緑がかった青色をしている。
10.小田原7:27発→東京8:48着 特急湘南10号/東京行き モハE256-2109
車内もイメージに合わせてか、緑がかった青色が多く使われている。併せて東海道系統の特急が全席指定とされ、E657系よろしく荷物棚に指定席用のランプを設置。デッキの仕切りドア上にあった鏡面仕上げ部分に防犯カメラが設けられ、やや雑然とした印象に。
座席そのものは以前と同じもので、モケットを青緑系にしたぐらい。電源コンセントは窓側にのみ、外付けで追加された。
小田原の時点では空席も多いままで発車。便によっては小田原から貨物線を走行するものもあるが、この10号はしばらくいつもの線路を走行している。
国府津では小田原を先に発車していた、普通上野行きを抜かす。この特急は運行本数の多い線路を進み、しばらく停車駅も多いことであまり速度を上げていかない。
二宮を経て、平塚からは少々乗ってきた。ここからが今回のメインであり、小田原から並行している貨物線へと移っていく。
茅ヶ崎と藤沢には貨物線にもホームを設け、専ら特急『湘南』が使用している。この辺りから乗ってくる客が多い。
平塚で抜かした普通に並行して抜き返され、ホームのない辻堂でまた抜かす。こちらが貨物線を走行することによって、本数の多い普通に干渉することなく特急を運行できるのだろう。
藤沢では多く乗車し、窓側が全て埋まった。次の駅で示されるのは、一気に飛んで品川となる。
大船を前にして差し掛かるは、横浜線のE233系と横須賀線のE235系が多くいる車両基地。新車が装う青色はなかなか鮮やかだ。
そんな横須賀線の合流する大船だが、この貨物線はホームがないため通過となる。写真は完全に白く飛んでしまった。
東戸塚と保土ヶ谷は横須賀線にのみホームがある駅。小田原から並行していた貨物線は、反れるようにトンネルへ入ってそのまま長く出てこない。
トンネルから抜けると、そこは全く異なる場所。貨物駅を横目に見つつ、相鉄からの連絡線路が合流する。貨物線はまたトンネルへ入っていく。トンネルを抜けた先もシェルターで塞がれ、景色が見られないまま貨物線はまたしてもトンネルへ。
トンネルやシェルターを抜け、元のルートに戻ってきたようだ。横目には京急の線路と車両がある。ここからは武蔵野貨物線など転線を経て、横須賀線の線路へ進んでいく。
その途中にあるのが、JR貨物の新鶴見機関区となる。タイミングはやはりいまひとつ掴みづらい。
NEC多摩川アリーナの付近で、正式に横須賀線ルートと合流した。あとは基本的に過去、乗車している区間であり景色も見ている区間となる。
特急『踊り子』も停車する武蔵小杉を、この『湘南』はゆっくりと通過。このルートにホームが設けられて以降は乗客数が急増し、上下線のホームを分離する工事を施工。完成後は乗客を方向別に分けることができるようになった。ここからは新幹線とも並行している。
品川を前にして、湘南新宿ラインの線路が右に分岐する。
品川で結構下りたようだ。停車したホームが横須賀線ということは、もしや…?
地下に進んで新橋に停車した。降りていった後の空席も指定席ランプが緑色のままなのが目立ち、指定そのものは東京まで取っていたのだろうと。さあ、あと少し。
小田原から貨物線などを経て81分、東京も横須賀線地下ホームに到着する。やはり外装の青緑色にメタリックが混じっていたこの車両は、そのまま回送となった。
隣に入ってきたのは品川でかわしていた津田沼行きであり、ここからは総武線の快速となる。地下ホームの発車案内は液晶画面式になった。ということで平日朝に滞在できているからと選んだ、特急『湘南』に乗った話は以上。
(2023年春の直通探訪記 つづく)