2018年2月12日(月)午後3時39分 愛知県刈谷市・刈谷ハイウェイオアシスを出発

 結局今回、温泉に入ることなくハイウェイオアシスを後にする。刈谷市のバスは本数が限られるため、敷地から離れた名鉄バスの停留所まで歩かなくてはならない。
涼子「これは…、わかんなかったわけ?」
めぐ「一応、軽く目は通してるけど。」


 歩道がないため、公園の池を回り込む遊歩道へ。体は冷えてないだろうが、風によって冷やしていく。
めぐ「温泉も準備はあったんだけどね?」
涼子「そういうのはいいけど…。」
あい「今日ってノープラン系じゃなかったの?」


 よく考えれば公共施設連絡バスも本数は少なく、車道はほぼ車が通らない。わざわざ遠回りして、公園の歩道だけを進む必要はなかったのだ。
ひな「…何も言いませんよ?」
あい「…ノープラン系だから?」


 敷地から出たところで、向こうの道路を名鉄バスが通り過ぎていった。バス停までは目の前から続く細い道を、もう少し進めばいいだろうか。
めぐ「この…、ちょっと遠いのがアレで。」
あい「もう寒いどころじゃないよね。」


 とりあえず『刈谷ハイウェイオアシス西口』のバス停へとたどり着くことができた。時刻を見る限りでは、先程遠めに去っていったのが15:44発。次は16:04発なので、20分空くこととなる。
涼子「やっぱりさっき回り道にならなかったら、たぶんよかったのよ。」
ひな「そんなことわかりませんよ?直前でダメだったとか、そういうのありますし。」


 待っている間、向こう側を通過した名鉄バスは日進行き。続いて公共施設連絡バスの車両が通過、青色ベースの塗装であることから東境線である。
あい「…どこ行くの?」
めぐ「ちょっと気になったのあって…。」


 愛知県道54号豊田知立線の標識を、下から見上げてみた。
めぐ「これで、何撮ってるんだとか…。」
あい「結構高いよね、標識って。」



6.刈谷ハイウェイオアシス西口(16:04)16:07発→知立着 路線バス/知立行き 名鉄バス4525
 時刻表より3分押して入ってきたのは、新型の三菱ふそう製ノンステップ車両(エアロスター)。2015年式であることから3桁目が"5"となり、4桁目は"4"となっている。これはどうも2005年に一般車両を大量投入したため、その区別らしい。
涼子「あ、そうなの?」
めぐ「まあよくはわかんないけど。」


 他に乗っていたのは2人だけ。逢見山では1人降りて1人乗る。トヨタ車体前は名称に偽りなく工場の前にバス停があり、ここで1人乗ってきた。
ひな「そういえば、トヨタ系列の工場って休みにならなかったんでしたっけ?」
めぐ「なんかカレンダーのとおりっぽいらしいなら、多分そうかなって。」


 以後は一里山北口、知立逢妻町北で1人ずつ乗車。そのまま知立の駅付近、市街地らしいような道へ進む。
めぐ「次…、なんだけど。」
あい「セントレア?」
めぐ「それで、豊田市から2つルートあるのよね。」
あい「2つは、元町工場と本社あったけど。」
めぐ「それで本社通るほう乗りたいんだけど、豊田市17:00が最終。」
ひな「…時間あります?」


 15分ほどで到着。知立から次に出る猿投行きは…?
あい「あ、さっき出ちゃったっぽい。」
涼子「えっと、何がどういう時間?」
ひな「豊田市から空港行くバス気にしてまして…。」


 三河線は15分間隔となるため、次は16:35発となる。駅からはイベント向けの臨時バスが出るようで、日野製ノンステップ車両が待機している。調べれば『渋さ知らズオーケストラ』は、市民も参加する賑やかなものだという。
涼子「で…、こっちは?」
めぐ「…よくわかんない。」



7.知立16:35発→豊田市16:59着 普通/猿投行き 6241
 ホームへ向かうと、またリニューアルの2両がいた。なお6000系中期型のうち、2両編成は1本を除いてワンマン運転に対応し。当該ワンマン車両のリニューアルは2019年までに完了した。座席はまあまあ埋まってる様子に見える。
めぐ「…狙ってないんだけど。」
涼子「…何も聞いてないけど?」
ひな「でも…、時間調べたほうがいいんじゃないですか?」

 そして手元の携帯端末で時刻を調べると…?
めぐ「あ…、これダメだ。」
涼子「また、何さいきなり?」
めぐ「1分で改札出て、バス出るんだもん。」

 豊田市から出る中部国際空港行きバスのうち、トヨタ本社を経由するのは17:00発が最終となる。乗り込んだ猿投行きが豊田市に着くのは16:59。高架駅から名鉄トヨタホテルへ、1分で乗り継ぐのは不可能だろう。
ひな「…まだあきらめちゃいけませんよ。」
涼子「ダメよ、この子昔からあきらめ癖?」

 この区間はそこそこ乗車実績があるため、今更取り上げることもない。知立から24分…。


 豊田市で降り、すぐさま改札を出る。しかしながらバスは乗客も見えないまま、名鉄トヨタホテルを出発していった。
あい「…正解。」
めぐ「まあ…、わかってたけどね。」


 ところで駅前には"5階建てのマクドナルド"がある。見る限りでは上層部が使われていないようであり、後で調べても3階までを店として用いているという。
涼子「で…、ここからは?」
めぐ「…どうしようね?」


 気づけばバス乗り場にいた、2005年式の日野製車両(ブルーリボンシティ)に乗っていた。このタイプは名鉄バスでも少数派であり、2015年頃には津島営業所へ来た1台が異彩を放っていたもの。
涼子「…いいの?」
めぐ「もう、こうなったら完全フリーで。」

 その後あの車両は姿を見せないまま、名鉄バスから撤退したのだろう。津島営業所にも新車が投入されるようになって、現在に至る。

(つづく)